京都 桜 洛東 哲学の道
「 京都 桜 洛東 哲学の道 」
大正時代、
哲学者の西田幾多郎 ( きたろう ) が
好んで散策したことから
「 哲学の道 」と
呼ばれるようになりました。
若王子橋から銀閣寺橋の約2kmの間に
琵琶湖疎水の分線沿いに
遊歩道が整備されています。
地元では、 関雪桜と呼ばれています。

この 哲学の道 沿いに咲く桜は、
「 関雪桜 」とも呼ばれています。
橋本関雪
橋本関雪 ( 1883 ~ 1945 ) は、
明治時代後半から昭和20年まで
数多くの名作を残した
近代日本画の巨匠です。
哲学の道の西側に建つ
「 白沙村荘 ( はくさそんそう ) 」は、
庭園や建物も関雪自らが手掛けた邸宅で
橋本関雪記念館として公開されています。
なぜ 、関雪桜と呼ばれているのか ?
橋本関雪が画家として大成するまで、
かなり苦労をしたようです。
そのため妻の ” よね ” が少しずつ
「 へそくり 」をしていました。
但し思っていたよりも早く画家として
身を立てられるようになってきたので、
貯めていた「 へそくり 」が
必要なくなってきたそうです。
その使い道を考えていたところ、
何かの記念に使うべきでは、
ということになりました。

だったら、 そのへそくりで哲学の道に
桜を植えようということになりました。
その後も
関東大震災の慰霊のためや
妻の ” よね ” が
亡くなってしまったためになど、
ことあるごとに
哲学の道に桜を植えていきました。
夫婦の思いが入った哲学の道の桜は、
いつの頃からか「 関雪桜 」と
呼ばれるようになりました。
今、
私たちが哲学の道で桜を楽しめるのも、
橋本関雪と妻の ” よね ” のお陰ですね。
哲学の道を散策
「 清流亭の桜 」を見た後に、
住宅街の中をすり抜け、
永観堂の前を通って
「 哲学の道 」へ向かいます。

「 哲学の道 」の南の端から
( 若王子橋の方から )
入っていきます。
満開の桜が出迎えてくれます。
哲学の道は横に琵琶湖疎水の分線が流れ
桜の雰囲気を一層引き立ててくれます。

余談ですが、
6月頃にはこの小川には蛍が舞います。
銀閣寺が近づいて来るにつれ、
人が増えてきます。
「 哲学の道 」は銀閣寺の方から
入るのが一般的なので、
仕方がないですね。
人の少ないオススメスポット
この辺りは人が多いんですが、
オススメスポットもあります。
白川通を渡って、
西 ( 鴨川 ) の方へ行きましょう。
白川通から向こうへも疏水が続き、
桜も同じように続いています。

でも観光客は白川通を渡ってまで
桜を見に来ないので、
人はかなり少なくなります。
ラーメンの「 ますたに 」に来る
観光客くらいじゃないでしょうか。
人は少ないですが、
桜はちゃんと咲いているので
心配ありません。
ゆったり歩きながら
楽しむことができますよ。
もし、 もう少し余裕があるとしたら、
疏水に沿って歩いて行ってください。

その先疎水は住宅街の中を流れていて、
疏水沿いに桜が咲いているので、
私たちを楽しませてくれます。
そして地元の人だけなので、
観光客は皆無です !
北白川伊織町の枝垂れ桜

住宅街の桜を楽しみながら
進んでいくと、
北白川伊織町の枝垂れ桜の場所に
たどり着きます。
疎水沿いの桜が
途切れるのがこの辺りです。
「 哲学の道 」の桜を楽しんでいて、
「この桜はどこまで続いているんやろ?」
と思って進んでいくと見つけたのが、
この枝垂れ桜です。
今年は、
少し早かったようです。
満開とはいきませんでした。

まるでめぞん一刻のような
アパートに咲いているので、
「 めぞん一刻の桜 」って、
勝手に命名しています。
とにかく迫力があり、
見事な枝垂れ桜です。
初めて見つけてから毎年見に訪れています。
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