「 地主神社 」
清水寺の本堂裏にあるのが地主神社。 良縁祈願、縁結びの神様として有名です。
平安京遷都よりも歴史のある清水寺よりも、さらに前にあったとされ、明治の廃仏毀釈 (はいぶつきしゃく) までは清水寺の鎮守の神様でした。
※地主神社は社殿修復工事のため、令和4年8月19日から閉門しています (工期約3年) 。
※閉門中も郵送受付による「特別祈願」は毎日行っています。
地主神社 見どころ
本殿

本殿は, 奈良時代の双堂 (ならびどう) という最古の建築様式。
恋占いの石

本殿前の左右にある守護石で、画像左上の反対側の石から手前の石まで、両眼を閉じてたどり着くことができれば、恋の願いが叶うといわれています。 (逆からでもOK)
一度でできれば願いも早く叶い、できなければ、願いが叶うのも遅れるということらしい。
友人と一緒にお参りに来ていて、「もうちょっと, 右。 OK。 そのまま真直ぐ!!」などのアドバイスを受けながら達成すると、恋の願いを叶えるにも人の助けがいるといわれています。

自分で実際に歩いたわけじゃないけど、これは, 1人ではかなり難しいと思う。



距離も10m以上はあるし。やっぱり恋には友達の助けがいりますね(^^)
拝殿





拝殿という感じがしない(笑)
おかげ明神


「 一願成就 」どのような願いでも、一つだけなら必ず叶えてくれるというのが「おかげ明神」。
特に女性から篤い信仰を集めています。
丑の刻参り
おかげ明神の裏には1本の杉の木があります。



実は、この木は「のろい杉」と呼ばれているんです。
これには恐ろしい理由が。


杉の表面には所々に”穴“があいています。



これは五寸釘を打ち込み「丑の刻参り」 をした跡。
憎き相手を呪うために「一願成就」のおかげ明神を信じて、真夜中の1~3時の丑の刻。
白装束に身を包み、ろうそくを取り付けた鉄の輪を頭に被り、藁人形を五寸釘で打ち込んだ痕なんです。
他にも、大田大神、栗光稲荷社 (くりみついなり)があります。
地主神社について
地主神社の創建は、かなり古い。
日本建国以前からあったとされ、本殿前の「恋占いの石」は、近年の研究で縄文時代の石であると確認されたらしい。



想像を超える古い歴史ですね。
現在の社殿は、寛永十年 (1633) に徳川家光よってに再建されました。
本殿・拝殿・総門・境内地と共に国の重要文化財に指定され、世界文化遺産にも登録されています。
主祭神は大国主命 (おおくにぬしのみこと) 。
縁結びにご利益があるとされています。
そして、大国主命の父母である素戔嗚命 (すさのおのみこと)・奇稲田姫命 (くしなだひめのみこと) 、さらに足摩乳命 (あしなずちのみこと) ・ 手摩乳命 (てなずちのみこと) の合わせて五柱をお祀りしています。
祭神が三代続きとなることから、安産・子授けのご利益もあります。
地主神社 アクセス
清水寺の入口にある仁王門から徒歩約3分。 清水寺の本堂裏にあります。
でも、清水寺より遥かに昔からこの地に鎮座していました。
・市バス「五条坂」バス停下車徒歩約15分。 市バス「清水道」バス停下車徒歩約12分
・京阪「清水五条駅」4番出入口から徒歩約23分
・京阪「祇園四条駅」1番出入口から徒歩約28分
・阪急「京都河原町駅」1B出入口から徒歩約31分
地主神社 まとめ
ちょっと京都らしくないアピール感満載の神社。



大阪にいるような派手さ(笑)



清水寺の中にあるんだから、そんなに頑張らんでもOKやと思うけど。
インターネットが始まる前の紙媒体全盛の頃に、るるぶ等の京都紹介雑誌にバンバン広告を掲載していたのを思い出します。
その甲斐あってか、今では地主神社は「縁結びの神様」として定着していますね。
ただ、その派手な雰囲気からは想像もできないほどの歴史があるのも事実。
平安京の遷都 ( 794 ) や清水寺の創建 (780) より古いんだから。
※地主神社は社殿修復工事のため、令和4年8月19日から閉門しています (工期約3年) 。
※閉門中も郵送受付による「特別祈願」は毎日行っています。
所在地:京都市東山区清水一丁目317
参拝時間:9:00~17:00 地主神社ホームページ
※ 参拝時間・受付時間等は変更されることがありますので、神社にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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