日本全国どこでも難読の地名はあると思うけど、京都はほんとに難しい読み方の地名が多い。
全部上げてたらきりがないから(笑)、代表的な難読の地名をあげてみました。
全部読めたらかなりの京都通 (^^)
西院
「え、こんなの簡単だよ。阪急電車の駅名であるから。」って思った人は京都を知っている人ですね。
でも阪急だけじゃなくて、四条大宮と嵐山を繋いでいる嵐電にも乗ってみてください。
嵐電の四条大宮の次の駅は「西院」。阪急「西院駅 ( さいいんえき ) 」と同じ駅名。
でも嵐電「西院駅」は『さい』と読みます。
阪急「西院駅」が『さいいん』と読むようになったのは、1934年に京都府の告示により 『さいいん』が公称化されたため。
昔は、『さい』と読んでいたんです。
この西院の由来は諸説あって、「賽の河原」や淳和天皇の離宮が現在の西院辺りにあり、御所から見て西の院だったことから、「西院」となったという説。
また、現在の西院の西にあった賽の河原の「佐井川」 からきたとの説もあります。
深泥池
これも読めない。
京都市北区の上賀茂にあるのが「深泥池 ( みどろがいけ, みぞろがいけ ) 」。
湖畔には桜もあって春には美しい風景が見られるけど、京都人からしたら怖い印象があります。
いわゆる心霊スポット。池で水死した人の霊が出るとかでないとか。
「みどろがいけ」っていう響きも手伝ってそういう噂になるのかもしれませんね。
雲母坂
比叡山の麓、修学院離宮の南東にあるのが雲母坂。
高橋留美子の「犬夜叉」を読んだことがある人はわかったんじゃないでしょうか。
これで「きららざか」と読みます。
響きがオシャレ。個人的にめっちゃ好き。
雲母坂のところに流れる川には「雲母橋」も架かっています。
帷子ノ辻
京都市右京区にある嵐電「帷子ノ辻駅」前の交差点。
これで「かたびらのつじ」と読みます。
嵯峨天皇の皇后だった絶世の美女 橘嘉智子 (たちばな の かちこ) は仏教に深く帰依していたため、「自分の亡骸は、その辺の辻に捨て置きなさい。」と遺言。
形あるものはすべて滅び、やがては土に帰っていく。この世に永遠のものなど無い。という「諸行無常」の教えを自分の死を持って実践しました。
その橘嘉智子が捨て置かれた辻が「帷子ノ辻」だったといわれています。
蹴上
蹴上 ( けあげ ) 2つ由来
平安時代後期、16歳の牛若丸 ( 源義経 みなもとのよしつね ) が京の都から奥州へ旅立つ時のこと。
この辺りで平家の関原与一ら九人とすれ違い、その中の1人の乗っていた馬が「蹴り上げた」泥水が義経にかかったことがきっかけで、乱闘になり、全員切り殺してしまったことが「蹴上 ( けあげ )」の由来になったという説。
打倒平家を胸に秘めていたから、余計に腹が立ったんでしょうね。
蹴上から東へ向かうとき九条山を超えて、山科へ向かいます。
一説にはその昔、この九条山に粟田口刑場があり、嫌がる罪人を「蹴り上げて」刑場まで連れていったというエピソードから名付けられたとか。
御陵
蹴上を過ぎて、九条山を超えると山科区に入ります。
日ノ岡の次にあるのが御陵。
京都市営地下鉄 東西線「御陵駅」もあります。
「ごりょう」ではなく、『みささぎ』。
天智天皇の山科陵があることに由来します。
化野
小倉山の麓 化野念仏寺のある辺りが化野。
この漢字も難しいですよね。
これで「あだしの」と読みます。
京都 難読の地名 まとめ
上ではあげてないけど、太秦や先斗町も有名でなかったら読めないと思う。
太秦 ( うずまさ ) 映画村が有名だからわかるし、京都の花街で舞妓さんがいることで有名な先斗町 ( ぽんとちょう ) 。
西院も阪急の駅名だから知っている人も多いと思うけど、「さい」という読み方は知らない人が多いんじゃないでしょうか?
とにかく、京都には難読の地名が多い。
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