「 嵐山 ・ 嵯峨野 青紅葉 2020 」
平安時代に, 皇族 ・ 貴族が好んで別荘を持った場所が「 嵐山・嵯峨野 」。 京都の代表的な景勝地として知られています。 風光明媚なその風景は, 1200年の時を経ても色あせることなく, 多くの人々を魅了しています。
嵐山といえば, やっぱり桜と紅葉ですよね。 私も毎年訪れています。 ただ, 新緑の時期も嵐山に若葉の黄緑が散りばめられて, 爽やかで清々 ( すがすが ) しい景色が楽しめます。
嵐山
右側が上流の大堰川。
元々は, 洪水などの氾濫が多かった桂川流域に, 3 ~ 4世紀頃に秦 ( はた ) 氏が渡来してきて, 大陸の高度な土木技術を利用して, 灌漑工事を施し付近を開墾したそう。 その頃から, 「 大堰川 ( おおいがわ ) 」 と呼ばれるようになりました。
渡月橋の上流が大堰川で, 渡月橋の下流は桂川。
ちなみに, この辺りに珍しい地名があるのは, ここに秦氏が根付いたことが関係。
映画村があることで有名な「 太秦 」。 知ってたら読めるけど, 普通は 「 うずまさ 」 って絶対に読めないですよね (笑) 蚕の社 ( かいこのやしろ ) も秦氏ゆかりの神社。
渡月橋 ( とげつきょう )
嵐山といえば, 「 渡月橋 」。 緩やかなカーブを描き, 木製の欄干が美しい嵐山のシンボル的な橋。
渡月橋から上流の大堰川を望む。
承和三年 ( 836 ) に弘法大師の弟子の道昌 ( どうしょう ) によって大堰川の修築が行われたときに, 橋が架けられたのが始まり。
千年以上の歴史を持ち, 橋の南に 法輪寺 があったため, 当時は,「 法輪寺橋 」と呼ばれていました。 後に, 亀山上皇が橋の上を月が渡る様子を見て 「 渡月橋 」 と名付けることに。
写真は, 渡月橋より下流の桂川。
現在の場所より, 100mほど上流にあったけど, 保津川 ( ほづがわ ) の開削工事の際に, 高瀬川も開削した角倉了以によって, 現在の場所に架け替えられました。
嵯峨野 竹林の小径 ( こみち )
「 竹林の小径 」があるのが嵯峨野と呼ばれるエリア。 平安時代初期, 嵯峨天皇が離宮 嵯峨院を造ったことでも知られていいます。 青紅葉 ( あおもみじ ) ではないけど, 竹も新緑の時期が一番美しく見えるので, 竹林の小径を訪問。
真っ直ぐに伸びてゆく竹の先に青空がわずかに覗く様は, 爽やかで清々しいの一言。
小径の両側にある茶色の竹の枝を束ねた「 竹穂垣 」が, ずーと続いていく景色も雰囲気がいい。 竹の緑をさらに引き立てています。 これがあるのと無いのとでは, 雰囲気がガラッと変わるでしょうね。
この道を歩いていくと,「 竹林の小径 」。
嵐電「 嵐山駅 」前の道を北へ約2分行くと, 左側に竹林の小径へと続く道が現れます。
しばらく行くとある「 野宮神社 」のところを左折。 ここからトロッコ嵐山駅までの間が, 「 竹林の小径 」の見所。 竹林の中を縫うように小径が続いていきます。
嵐山・嵯峨野 アクセス
渡月橋へは, 嵐電「 嵐山駅 」下車, 徒歩約2分, JR「 嵯峨嵐山駅 」から徒歩約6分, 阪急「 嵐山駅 」下車徒歩約5分。
竹林の小径へは, 嵐電「 嵐山駅 」下車, 徒歩約3分, JR「 嵯峨嵐山駅 」から徒歩約6分, 阪急「 嵐山駅 」下車徒歩約12分。
ちょっと, 寄り道。
野宮神社
嵐山 ・ 嵯峨野には広範囲に観光スポットが点在しているけど, 比較的駅から近いのでアクセスしやすいのが野宮神社。 縁結びや子宝安産にご利益があります。
訪れるまでに, 竹林に囲まれた小径 ( こみち ) を歩いていくので, 雰囲気の良さもオススメ。その分, 多くの観光客が訪れるスポットの為, 混雑を避けたいのなら, 午前中の訪問が必須 !
嵐電「 嵐山駅 」から徒歩約3分。 JR「 嵯峨嵐山駅 」から徒歩約8分。 阪急「 嵐山駅 」から徒歩約13分。
常寂光寺
秋は, めちゃくちゃ綺麗な紅葉を見せてくれる常寂光寺。 新緑の時期に訪れたのは初めてだったけど, マイナスイオンを身体中に浴びてめちゃめちゃ気持ちいい ! !
青紅葉の美しさは想像通りで,綺麗な光景を見ることが出来ました。 紅葉の時もそうだけど, 特に仁王門辺りの景色がオススメ !
そして, 新緑の時期に訪れて再認識したことは, 苔の緑も楽しめるということ。 新緑の緑との共演が見所に加わります。 常寂光寺は, 紅葉だけではく, 青紅葉もオススメ! 観光客も少ないし (^^)
嵐電「 嵐山駅 」から徒歩約15分。 JR「 嵯峨嵐山駅 」から徒歩約20分。 阪急「 嵐山駅 」から徒歩約25分。
まとめ
新型コロナの影響がまだまだあるけど, 観光客もチラホラ。 この時期, 最も多い修学旅行生が全くいないのが, ちょっと不思議な感じ。
嵐山はといえば, 人間にどんなことが起こっていようが, 変わらずの景色。新緑の清々しい眺めを見せてくれました。
午前中早くの「 竹林の小径 」では, 観光客も余りおらず, 爽やかな眺めを独り占めする贅沢な時間も。 美しい眺めに, 心洗われることが出来ました。
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