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龍安寺 石庭 見る人の自由な発想に委ねる庭

龍安寺 / 京都ブログガイド

「 龍安寺 」

以前1度来たことがあるけど, かなり昔。

人が多いから, ズーッと行くのを敬遠していた。

ちょうど紅葉の時期だったから, 拝観開始の8時前に行きました。

いっぱい人がいると思ったけど, 以外や以外。

私が一番乗りだった (^^)

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  • 学生時代から京都大好き
  • 20年以上京都・大阪で観光関係の仕事
  • 今は家族の理由で大阪在住。
  • その前は祇園祭の鉾町在住。
  • 一児の父さん。
目次

龍安寺 境内

龍安寺境内案内図 / 京都ブログガイド

近所の人の朝の散歩コースにもなっている鏡容池の先に方丈 ・ 石庭があります。

参道

龍安寺の前の「 きぬかけの道 」から続く参道もこの時は紅葉に彩られ, とても綺麗。

ワクワクする。

山門

江戸中期に建立された門。 山門の前にも綺麗な紅葉があります。

門の先の参道にも紅葉が。

鏡容池

龍安寺 / 京都ブログガイド

徳大寺家によって築かれた池。

かつてはオシドリがたくさん群れていたから「おしどり池」と呼ばれていました。

庫裡

龍安寺 / 京都ブログガイド

禅宗寺院建築の簡素にして重厚な造り。

木組みと白壁の調和が美しい。

龍安寺 庭園

方丈庭園 ( 石庭 )

龍安寺 石庭 ( YouTube )

白砂と石と塀, そして, 借景。

物足りないくらいの簡素でありながら, ズーッと眺めていると, 不思議と心が落ち着いてくる。

大陸的ではない, 日本特有の美意識が詰め込まれている庭。

何か, 箱庭というか, ジオラマというか。

石庭を眺めていると, 四季折々の日本の自然の風景を思い起こさせてくれる。

心が和む (^^)

土塀の歴史を感じる色合と白砂との調和も美しい。

菜種油を混ぜた土で造られた油土塀の風合いで独特の雰囲気を醸し出しています。

そして, 塀の外で色づいた紅葉もアクセント。

龍安寺 / 京都ブログガイド

東西25メートル, 南北10メートル。

西へ向かって壁の高さが低くなってます。

遠近感を利用して奥行きを持たせ, 広く感じさせる効果あり。

逆に東側の地面は西側に比べて低く造ることで, 排水も考慮している高度な建築様式が取り入れられた庭。

龍安寺 / 京都ブログガイド

東洋では奇数の数字は縁起が良いとされています。

白砂には十五の石が配置。

東側から, 5つ, 2つ, 3つ, 2つ, 3つ。

5と2を足して7つ, 3と2を足して5つ, そして最後の3つ。

これで, 7・5・3の完成。

ただ, 数えてみると, 「 あれ ?  14しかない ? ! 」

どこかひとつ見えない石があるんです。

見えない石は自分にはどこか足りないところがある。 というこを教えるための配置といわれています。

めっちゃ, 深い。

この抽象的な庭は宇宙を現すともいわれ, 見る人の自由な解釈に委ねられるといいます。

それこそが禅の教えということだそう。

方丈西側の庭園

龍安寺 / 京都ブログガイド

石庭の明るさとは対照的に, 落ち着いた緑の大地が広がる庭。

苔庭があるのは, 緑好きとしては, 得をした気分 (^^)

方丈東側の庭園

龍安寺 / 京都ブログガイド

建物に囲まれて, 方丈西側の庭園よりさらに日陰の苔庭。

三月上旬から四月上旬に開花する侘助椿 ( わびすけつばき ) は, 朝鮮から持ち帰ったことから名づけられたそう。

詫び寂びを感じさせるこの花は, 多くの茶人に愛されたことでも有名。

知足の蹲踞 ( つくばい ) 水戸光國寄贈

龍安寺知足の蹲踞 / 京都ブログガイド

吾 唯 足る を 知る

写真ではわかりにくいけど, 真ん中の四角が口の字。 上が「 五 」, 右が「 唯の右の部分 」, 下が「 足の下の部分 」, 左が「 矢 」。

それぞれの漢字を表しています。

いくらお金があっても知識がなければ心が貧しい, 逆にお金がなくても知識があれば心豊かな人生を送ることができる。 ということを表す禅の教え。

龍安寺について

龍安寺 / 京都ブログガイド

臨済宗妙心寺派の寺院。 妙心寺の末寺のひとつ。

正式名称は, 大雲山龍安寺。

宝徳二年 ( 1450 ) に室町幕府 管領の細川勝元が, 徳大寺家の別荘を譲り受けて創建。

石庭や知足の蹲踞 ( つくばい ) など, 禅の教えを至るところに感じることができる寺院。

細川勝元

細川勝元( 応仁の乱 東軍の総大将 )は, 室町幕府の3つある管領 ( かんれい ) 家のひとつ細川氏出身で, 政治的にも, また和歌なども得意で文化的にも優れていた人物。

管領とは将軍に次ぐ権力ポストで, 室町幕府を開いた足利氏の一族である斯波 ( しば ) 氏, 細川氏, 畠山氏の3氏が交代で就任。

それ以外の家柄から管領になることは出来ません。

龍安寺 拝観時間

京都のお寺は, だいたい9時からが拝観受付だけど, 龍安寺は, 8時から拝観OK。

非常に有難い。

7時50分に拝観受付所に着いたけど, 誰もおらず。

だから, 石庭も10分位は, 独り占め出来た ! !

めっちゃ贅沢 ! 早く拝観してくれてるお陰。

※3月1日~11月30日 8:00~ 17:00 / 12月1日~2月末日 8 :30~16:30。

龍安寺 ちょこっと情報

龍安寺山門 / 京都ブログガイド

8時までは, 門の横の小扉が開いているから, 入ってもいいみたい。

鏡容池の周りが地元の人の散歩コースになっている (^^)

龍安寺はシーズン中は8時から拝観開始だから, 早めに来て散策しても良いですね (^^)

※開いていない場合もあるかも。開いていたら「ラッキー!!」位に考えてください。

龍安寺 アクセス

京都市右京区龍安寺御陵下町13 ※クリックでGoogleマップ

三条京阪A2バス停 / 京都ブログガイド

「三条京阪前」バス停A2乗場始発の市バス59系統乗車, 約40分, 230円 ( 交通事情で変化 ) 。

嵐電 龍安寺駅 / 京都ブログガイド

嵐電 「 龍安寺駅 」 下車徒歩約8分。

龍安寺 まとめ

龍安寺 / 京都ブログガイド

石庭は簡素な中にも洗練された美しさを感じる庭。

あれもこれも付けたいって思ってしまうけど, 可能な限り余計なものを削ぎ落としてしまう勇気を感じます。

シンプルは本当に難しい。

個人的には石庭だけじゃなくて, 苔庭があるのも嬉しいところ (^^)

紅葉時の拝観開始の8時前に訪問。

いっぱい人がいると思いきや私一人だけ。

やっぱり, 朝観光は人が少ないからいいなー。

京都 神社仏閣 関連リンク

所在地京都市右京区龍安寺御陵下町13 ※クリックでGoogleマップ
電話075-463-2216 龍安寺ホームページ
拝観時間3月1日 ~ 11月30日 8:0 0~1 7:0 0 / 12月1日 ~ 2月末日  8:30~1 6 : 3 0
拝観料金大人 600円, 高校生 500円, 小・中学生 300円

※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。

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