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淀城跡 水上交通の要所にあったお城

淀城跡 / 京都ブログガイド
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「 淀城跡 」

京阪電車に乗っているとき, 電車からは数えきれないくらい淀城跡を見てきたけど, 実際に淀城跡に来たのは初めて。 京阪「 淀駅 」5番出口から徒歩約3分のところにあります。

目次

淀城について

淀城景観 / 京都ブログガイド

上の絵図を見てもわかるけど, 川に浮かぶ島のよう。 淀川を下っていけば大坂へ。 そして, 宇治川の上流へ行けば, 伏見を経由して京都中心部まで船で行けました。 昔の物資輸送は主に船で行われていたから, 本当に水上交通の要衝ですね。 めっちゃ重要な城だったと思います。

侍屋敷や町屋があるのはわかるけど, 淀城の西に「 花畑 」があるのには, ちょっと驚き (^^)  結構広い ! !

徳川秀忠 ( 家康の息子 ) は, 元和 ( げんな ) 五年 ( 1619 ) の伏見城の廃城に伴い, 新たに桂川 ・ 宇治川 ・ 木津川の三河川が合流する交通の要所である淀に松平定綱に築城を命じ, 寛永二年 ( 1625 ) に完成。 翌寛永三年に秀忠 ・ 家光父子が上洛の際に淀城に宿泊しています。

享保八年 ( 1723 ) 五月に, 春日局の子孫である稲葉正知が淀城に入ってから, 明治維新までの約150年に渡り稲葉氏十万二千石の居城でした。

淀城跡 石垣

淀城跡 / 京都ブログガイド

堀にぐるっと囲まれた石垣と天守閣があったであろうところにも石垣があります。

淀城跡 / 京都ブログガイド

淀城の石垣は, 淀城跡公園の中にあって, ブランコの横の階段から天守石垣へ登っていきます。

淀城跡 / 京都ブログガイド

天守の石垣。 新しい石で補修しています。

現在は, 天守台跡には入ることができません。 石垣の上はこんな感じ ( Wkipedia )

淀城跡 / 京都ブログガイド

天守の石垣辺りからの眺め。公園に整備されていて, 緑の多い静かで落ち着いたエリアになっています。 写真中央には, 稲葉神社, その向こうに与杼神社 ( よどじんじゃ ) の本殿も見えます。

淀城景観 / 京都ブログガイド

上の画像の景観年代は, 宝暦六年 ( 1756 ) の天守焼失以前の最も整った景観を表現した図といわれています。

昭和62年夏に天守の石垣解体修理に伴い, 発掘調査が行われ, 大小の礎石を含む石蔵が発見されました。 これは四隅に櫓を持つ白亜五層の天守閣の地下室と基礎で, 宝暦六年 ( 1756 ) の雷で炎上する以前のものと考えられています。

尚, 淀君ゆかりの淀城はこの淀城址ではなく, ここから北へ約500メートル先の納所 ( のうそ ) にあったと推定されています。

与杼神社 ( よどじんじゃ )

与杼神社(よどじんじゃ) / 京都ブログガイド

淀城石垣の北にあり, 淀城跡公園にあります。

祭神は, 豊玉姫命 ( とよたまひめのみこと) , 高皇産霊神 ( たかみむすびのかみ ) , 速秋津姫命 ( はやあきつひめのみこと ) 。 古くは, 淀姫社, または水垂社とも呼ばれていました。

社伝によれば, 応和年間 ( 961 ~ 964 ) に, 僧の千観内供 ( せんかんないぐ ) が, 肥前 ( 佐賀県 ) の河上村の淀大明神を京都へ遷してお祀りしたのが始まりといわれています。

当初は水垂町 ( みずたれちょう ) に祀られ, 桂川の水上運輸の守護神として崇敬されていましたが, 明治三十三年 ( 1900 ) に淀川改修工事のために現在地に移されました。

与杼神社(よどじんじゃ) / 京都ブログガイド

拝殿は, 慶長十二年 ( 1607 ) に建造されたもので, 重要文化財に指定されています。

稲葉神社

稲葉神社 / 京都ブログガイド

祭神の稲葉正成は美濃 ( 岐阜県 ) の生まれで, 稲葉重通の娘婿になりました。 妻の死去により明智光秀の重臣 斎藤利三の娘「 福 ( 春日局 ) 」を重通の養女に迎え, 再婚。

正成は豊臣秀吉に仕え, 秀吉の命により小早川秀秋の家老となり五万石を領しました。 慶長五年 ( 1600 ) の関ヶ原の合戦の功により, 徳川家康から感状を受け, 後に松平忠昌に仕えました。その後は, 下野 ( 栃木県 ) 真岡二万石の城主となりましたが, 寛永五年 ( 1628 ) に亡くなりました。

稲葉氏が淀城の城主になったのは, 初代 正成から数えて, 五代目の正知のとき。 享保八年 ( 1723 ) 五月でした。 そして, 十二代 正邦の時代の廃藩置県までの148年間に渡り淀城の藩主を務めました。

淀城跡 アクセス

淀城跡 / 京都ブログガイド

京阪「 淀駅 」5番出入口から徒歩約3分。

近くの観光スポット

淀緑地の河津桜

淀城跡から徒歩約12分。

淀緑地の河津桜は, 平成14年 ( 2002 ) に伊豆から取り寄せた2本の苗木を植樹したのが始まりだそう。 地元の住人たちが, 淀水路の遊歩道に植樹してきた桜は約200本。 淀緑地を流れる水路沿いの遊歩道に1.1kmにわたって河津桜が咲き誇ります。 例年の見頃は, 2月中旬 ~ 3月下旬。

石清水八幡宮

平安時代前期に八幡宮総本社の宇佐神宮 ( 大分県宇佐市 ) から八幡神 ( はちまんしん ) を分け遷して祀られた神社。 ” 男山 ” にあることから「 男山八幡宮 」とも呼ばれていました。

また, 平安京遷都に際しては都の南西に位置していることから, 裏鬼門を守護する神社として敬われてきました。 源氏の源義家が男山八幡宮で元服し, 武神として崇めたため, 武家からの信仰が特に篤い神社として知られています。

楠木正成の楠や, 織田信長が寄進した信長塀などが今も見ることが出来ます。 また, 発明家のエジソンとのゆかりも。

石清水八幡宮へは, 淀城跡の最寄りの京阪「 淀駅 」から一駅の京阪「 石清水八幡宮駅 」下車, 徒歩約30秒の石清水八幡宮参道ケーブルで石清水八幡宮へ。

淀城跡 まとめ

淀城跡 / 京都ブログガイド

天守閣が現存している城の方がもちろんいいんだけど, 石垣のみの城址も, 何か儚くて物悲しいところがあって好み。 かつてそびえ立っていたであろう天守閣を想像しながら, 見てまわれるから。

この淀城は桂川 ・ 宇治川 ・ 木津川の三河川が合流する水上交通の要所にありました。 昔は京都 ・ 大坂間を船で人や物資を運んでいたから, 本当に重要な場所。 当時はさぞスゴい城郭だったでしょうね。

京都府 京都市 伏見区 淀本町 168

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