京都御所 猿が辻 京都御所にある変な角

京都御所 猿が辻 / 京都 ブログ ガイド

京都御所 猿が辻

 

「 京都御所 猿が辻 」

1000年以上も日本の都がおかれていた京都。 794年に桓武天皇が遷都した平安京の中心が, 大内裏。 今の京都御所の西約1.5kmの千本丸太町の交差点辺りにありました。

平安京 千年の礎を築いた古の都とは?

その後, 鎌倉時代末期に現在の場所に移り, 明治2年 ( 1869 ) までの約550年日本政治の中心でした。 そんな長い歴史を持つ京都御所。 未来永劫の繁栄を願って, 悪霊を追い払うシステムが採用されていました。

その象徴が, ” 変な角 ” 。 塀で囲まれている京都御所の4隅の一角が, なんか変なんです。

変な角。 なんで ?

上の写真は京都御所の北東を映したもの。 なんか変だと思いません ?

建物などを囲む塀は, まっすぐなのが普通だけど, 京都御所のは少し違います。 北東の角だけ凹んでいるんです。 めっちゃ不自然 ! なんで ?

ほんまに ! ?

当時の人間は, 現代人の私たちが想像もできないくらい怨霊や妖怪 ・ 鬼といったものを恐れていたよう。

今のように夜になると電気で照明がつくのが当たり前の時代ではなくて, 明かりがとても貴重な時代。 月の明かりがなかったら真っ暗で, 恐ろしいことへの想像がより掻き立てられたんでしょう。

実際, 真夜中に真っ暗な山道を1人で車を走らせているときに, ふと後部座席を気にしたり・・・・。 電灯が全くない道を懐中電灯だけで歩いた時などは, 大人になった時でも怖かったのを覚えています。

動物の鳴き声, 生暖かい風, 葉っぱがこすれる音。 明るかったら何でもない出来事にもマイナスの想像力を働かせてしまいます。 些細なことでも暗闇では, 「ビクッ」ってしますよね (笑)

そんな時代に, 一つの導きを与えていたのが陰陽道 ( おんみょうどう )。

陰陽道によれば, 北東の方角は鬼や悪霊などが侵入してくる方角 ( 鬼門 ) 。 とても怖い方角なんです。

【 陰陽道 】
自然界の万物は陰と陽の二気から生ずるとする陰陽思想と, 万物は木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水の五行からなるとする五行思想を組み合わせ, 自然界の陰陽と五行の変化を観察して瑞祥 ・ 災厄を判断し, 人間界の吉凶を占う実用的技術として日本で受容され, 中国の占術・天文学の知識を消化しつつ神道, 道教, 仏教などからも様々な影響を受け取って日本特異の発展を遂げた結果誕生したもの。

平安時代以降は, 怨霊に対する御霊信仰などに対し, 陰陽道は占術と呪術をもって災異を回避する方法を示し, 天皇や公家の私的生活に影響を与える指針となった。 これにともなって陰陽道は宮廷社会から日本社会全体へと広がりつつ一般化し, 法師陰陽師などの手を通じて民間へと浸透して, 日本独自の展開を強めていった。 Wikipedia

ここで, 想像してください。

鬼に角 ( つの かど ) が無かったら, どうですか。 弱そうですかね ? 鬼には角があります。 その角を取れば鬼の力が弱まるのでは ? !

虎から牙を取ったら弱くなる, みたいな発想ですね (笑)

ということで, 京都御所の北東の角 ( かど つの  ) を取っちゃいました ! ! ! ! こじつけ, 語呂合わせに感じてしまうのは私だけ (笑)

こんな意味もあります。

陰陽道で, 北東は鬼門と書いたけど, 「 北東が鬼門やったら, 取ってしまったらええねん。 」っていう考え方。

乱暴なのか, 的確なのかは疑問だけど, とにかく根本的に角を取ったら北東角が無くなるのでは。 ということで, 上の写真のような凹んだ形になりました。

でも, 虎には牙の他にも, 爪もあります。 爪でひっかかれたら死んでまう ! ! って。

心配ご無用, もう一つ工夫があるんです。

お猿さんが守り神。

昔の人の発想が面白いのは, 「 猿 」を ” 魔が去る ” と考えたり, 他より ” 勝る ” と解釈するところ。

ここでも語呂合わせ全開 ! !

ということで, 東側に面している屋根の下の破風 ( はふ ) の奥。 ちょっとわかりにくいけど, お猿さんが鎮座しています。

このお猿さんは, 滋賀県大津市にある日吉大社 ( 平安京の表鬼門の神社 ) の神のお使いで, ” 魔除け ” の意味合い。 ここにお猿さんを据えることで, ” 魔が去る ” ことを期待しました。

これで完璧 ! !

これらのおかげで ? ! 明治初期まで, ずーっと長きにわたり御所であり続けました。

ちなみに, 私も日吉大社の猿のお守りを持っています !

猿が辻のお猿さん / 京都 ブログ ガイド

※1 烏帽子を被り ※2御幣 ( ごへい ) を担いだお猿さんが, 京都御所を守護しています。

※1 平安時代から近代にかけて, 和装での礼服を着る際に成人男性が被った帽子。

※2 神道の祭祀で用いられる供物の一種で, 2本の紙垂 ( しで 白い紙 ) を竹または木の幣串に挟んだもの。

Wikipedia

京都御所について

私たちも京都御所といっているけど, 本当は ” 京都御苑 ( ぎょえん ) ” といいます。 京都御所は歴代天皇が住んでいた場所。 京都御苑の中にあるのが「 京都御所 」。

でも, 京都市民で「 京都御苑 」なんていう人は一人もいません。 みんな「 御所 」って言ってます (^^)

春は梅や桜, 秋には紅葉で彩られる京都市民の憩いの場。

京都御所 ( 京都御苑 ) は, 北は今出川通, 南は丸太町通, 東は寺町通, 西は烏丸通に囲まれ, 南北約1,300m, 東西が約700mの広大な敷地。

その中に, テニスコートやグラウンド, 松や梅, 桜, 楓など約5万本の樹木。 多くの野鳥も生息していて, 京都御所では「 オオタカ 」の生息も確認されています。

ちょっと寄り道

近衛邸跡の桜

京都御所 近衛邸跡 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

京都御所 近衛邸跡 桜 2020

猿が辻から西へ徒歩約1分のところにあるのが, 近衛邸跡。 ここは京都御苑の中でも特に桜がいっぱい。 枝垂桜や染井吉野。 満開になる時期の違う桜があるから, わりと長い期間楽しめます。

京都御所 猿が辻 まとめ

京都御所 / 京都 ブログ ガイド

昔の人は, 怨霊や鬼から守るために色んな方法で護ったんですね。 ちょっと語呂合わせ的な面もあるけど (^^)

遅くなったけど, 京都御所の北東角は「 猿が辻 」と呼ばれています。 そこに鎮座しているお猿さんを囲むように金網が張られているのは, 夜な夜なお猿さんが抜け出して通行人にイタズラしたからだそう。 ほんまかいな ? !

また, 幕末に尊皇攘夷派の姉小路公知が何者かに襲われた「 猿が辻の変 」は, このあたりで起こった事件。 ( 出典 : 環境省HP 御苑案内図 猿が辻 )

京都御所 猿が辻 アクセス

地下鉄烏丸線「 今出川駅 」6番出口から徒歩約5分。 京都御所の北東にあります。

6番出口を出ると烏丸通の向こうに御所。 左に向かうと少し先に烏丸今出川の交差点があるから, 御所の方 ( 東 ) へ渡ります。 渡ってすぐ右へ ( 南へ ) 。 徒歩約1分にある乾御門から御所の中に入ります。

そのまま真直ぐ歩いていると御所の塀が右手に見えてきます。 そこから塀沿いに歩いていけば, 京都御所の北東にある「 猿が辻 」に到着。

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