「 宇治上神社 」
宇治神社で、たっぷり宇治の歴史に触れた後、そばを通る「さわらびの道」の緩やかな坂道を少し歩くと「宇治上神社」。
参道を覆う木々のトンネル辺りから、マイナスイオンと共に神聖な空気が満ち溢れてきます。
後ろの山や木々、境内、建造物すべてを含めて「古都京都の文化遺産」のひとつとして、世界文化遺産に登録されています。
宇治上神社 境内
宇治上神社 拝殿 (国宝 鎌倉時代)
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「年輪年代測定法」によって、健保三年(1215)に建立されたと推測されます。
後ろの山を借景として、美しい佇まいが印象的。
宇治上神社 本殿 (国宝 平安時代後期)
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本殿は現存する日本最古の神社建築で、平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されています。
そして「年輪年代測定法」によって康平三年(1060)に建立されたと推測されます。
一間社流造(いっけんしゃながれづくり)の内殿(ないでん)三棟が一列に並べられていて、後の時代に覆屋(おおいや)という内殿を保護するための、すっぽり覆う建物が造られました。
内殿の左殿(本殿向かって右)に菟道稚郎子命(うじのわき いらつこの みこと)、中殿に父親の応神天皇(おうじんてんのう)、右殿(本殿向かって左)に兄の大鷦鷯尊(おお さざきの みこと 後の仁徳天皇)が祀られています。
菟道稚郎子命(弟)と大鷦鷯尊(兄)は、父親の応神天皇が無くなった後に、互いに天皇の位を譲り合い、ついには弟の菟道稚郎子命が自ら命を絶って、兄の大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)に天皇を譲ったという逸話があります。
桐原水 (きりはらすい)
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拝殿の左側にあります。
昔、宇治には、いたるところに湧き水があったよう。
その中でも特に有名だったのが「宇治七名水」。
そのほとんどが枯れてしまったけど、桐原水は宇治七名水のひとつとして、今もこんこんと湧き出ています。
奥のほうから、こんこんと湧き出ています。
実際に飲んでみたけど、冷たくて美味しかった!
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でも、神社によると、念のため煮沸して飲んでくださいとのこと(^^)
宇治上神社について
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祭神は、宇治神社と同じく菟道稚郎子命(うじのわき いらつこの みこと)、そして父親の応神天皇(おうじんてんのう)、兄の大鷦鷯尊(おお さざきの みこと 後の仁徳天皇)
いつ創建されたかは定かではないけど、本殿に平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されているから、それ以前。
明治維新までは、宇治神社と二社でひとつの神社として扱われていました。
宇治上神社が「離宮上社(かみしゃ)」、宇治神社が「離宮下社(しもしゃ)」 と呼ばれていました。
宇治上神社 ご利益
菟道稚郎子命(うじのわき いらつこの みこと)の聡明さから「学業成就」。
父親の応神天皇(おうじんてんのう)から「勝負運」 。
兄の大鷦鷯尊(おお さざきの みこと 後の仁徳天皇)から「病気平癒」。悪縁を絶ち、良縁を結ぶ「縁切り縁結び」。
兎
祭神の菟道稚郎子命(うじのわき いらつこの みこと) が宇治上神社のある辺りへ引越しで向かう途中、道に迷っているときに、どこからともなく現れた一羽の兎が道案内をしたことから、宇治上神社でも兎が神様のお使いとされています。
また、菟道稚郎子命の菟道(うじ)は、昔の漢字で「うさぎのみち」。
そしてこの菟道(うじ) が、宇治という地名の起源といわれています。
御神木
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拝殿左側にそびえ立つのが、樹齢330年以上御神木のケヤキ。
宇治上神社 アクセス
・京阪「宇治駅」下車、徒歩約7分
・JR「宇治駅 下車、徒歩約18分
宇治神社から徒歩約2分にあります。
近くの観光スポット
宇治神社
明治維新までは、宇治神社と二社でひとつの神社として扱われていました。宇治上神社が「離宮上社(かみしゃ)」、宇治神社が「離宮下社(しもしゃ)」 と呼ばれていました。
祭神の菟道稚郎子命 ( うじのわき いらつこの みこと ) が “宇治” の由来となりました。
宇治神社 (宇治上神社から徒歩約2分)
平等院
宇治上神社から徒歩約8分にあるのが「平等院」。光が全ての人を分け隔てなく等しく照らしているように、仏の救いも全ての人に対して等しく与えられることを意味して名付けられたのが「平等院」。世界遺産に登録されています。
宇治上神社 まとめ
本殿の裏に迫る山やまわりの木々からも厳かな雰囲気が漂う宇治上神社。
小さな池に架かる橋を渡って身を清め、一歩境内に入ると、たちまち神聖な空気に包まれます。
現存する日本最古の神社建築の本殿は、平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されています。
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御朱印ブームで商業的な面も目入ってくるけど、そのくらいはまーいいか(^^)
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都府 宇治市 宇治山田 59 |
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電話 | 0 7 7 4 - 2 1 - 4 6 3 4 |
受付時間 | 9:00〜16:30 季節により変更あり |
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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