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法然院 侘び寂びの世界に浸るお寺

山門 / 京都ブログガイド

「 法然院 」

春には桜が咲き乱れる哲学の道。

北は白川今出川辺りから, 南は若王子橋辺りまで2km以上にわたって延々と桜並木が続きます。

遊歩道の横には琵琶湖疎水の分水が流れ, 散った桜の花びらが流れる様も風情があって美しい。

初夏にはこの分水で蛍を見ることもできます。

その哲学の道の銀閣寺に程近い辺りから, 東へ少し山の方へ坂を上ると,「法然院」。

東山の麓にひっそりと佇んでいます。

この記事を書いている人
プロフィールアバター / 京都ブログガイド
  • 学生時代から京都大好き
  • 20年以上京都・大阪で観光関係の仕事
  • 今は家族の理由で大阪在住。
  • その前は祇園祭の鉾町在住。
  • 一児の父さん。
目次

法然院 境内

法然院 / 京都ブログガイド

この先にあるのが, 法然院。

石垣の上に竹垣が設けられ, これからお寺の境内に入っていくことを無言で伝えているよう。

道の先が左に曲がっているため, 先に何があるかわからないワクワク感がたまらない ! !

山門

参道の先にあるのが, この山門。

苔むした茅葺の屋根, 数寄屋造りの古びた佇まい。

苔をのみこんだ石畳の階段。

そして, 従えている控えめな紅葉。

この山門の存在している空間の侘び寂び感はここでしかできない体験。

数ある京都のお寺の中でも, こんな雰囲気を醸し出しているところは法然院だけ。

白砂壇 ( びゃくさだん )

法然院 / 京都ブログガイド

山門をくぐると見えてくるのが, 白砂壇。

侘び寂び感とは, 一見ミスマッチ。

これらは水を表していて, その間を通ることで心と体を清める意味があり。

白砂壇 / 京都ブログガイド

その図柄は季節毎に変わり, 秋は紅葉, 春は桜, 夏には葉っぱ。

本堂

本堂 / 京都ブログガイド

本堂は通常非公開。 ※入山は無料

法然院について

法然院 / 京都ブログガイド

法然上人ゆかりの寺院。 本尊は, 阿弥陀如来坐像。

元々は浄土宗内の独立した一本山。 昭和28年 ( 1953 ) に浄土宗より独立し, 現在は単立宗教法人。

お寺では花が供えられているけど, 法然院ではある特別な供えかたをしています。

本尊の阿弥陀如来の下の床の上に直接並べられるのは生花。

とても神秘的な風景。

花は向かって前から3列・4列・5列・6列・7列とピラミッド型に並べられて, 合計「 25 」。

これは25の菩薩を表しています。

阿弥陀如来は人間が臨終するときに迎えに来てくれる仏様。

そのときに25の菩薩を従えやって来るといわれています。

法然院では毎日お花をお供え。

当然その花々は季節毎に変わりる風流なしきたり。

このように仏様を供養するために花を撒く儀式のことを「散華 ( さんげ ) 」といいます。

法然院では江戸時代の後期から始めたそう。

花の一つ一つが菩薩を表しているけど, なんか生々しくもあり, 儚い美しさも感じます。

散華の様子 ( 法然院の境内 > Main hallの写真参照 )

拝観時間

法然院 / 京都ブログガイド

境内の拝観は, 6:00 ~ 16:00, そして有難いことに無料。

清水寺も朝早いけど, 法然院も早い。

私のように人混みが嫌いな人にとっては, 非常に有難い配慮。

夏の青紅葉は良いけど, 11月の紅葉時期には日の出が7時前。

加えて, 法然院は東山の麓にあって木々がうっそうと繁っているところにあるから, 日が昇っても暫くは薄暗い状態が続く立地なんです。

結局スマホ撮影のための十分な明るさが確保できる8時頃には, 観光客がチラホラ。

茅葺きの山門や白砂壇 ( びゃくさだん ) 辺りで, 人を入れずに写真をとりたいなら, 忍耐が必要な場面も (笑)

法然院 アクセス

市バス32号系統 「南田町」 バス停下車, 徒歩約5分。

駐輪場

駐輪場 / 京都ブログガイド

参道の前に駐輪場あり。

近くの観光スポット

哲学の道

若王子橋から銀閣寺橋の2km以上にわたり, 琵琶湖疎水の分線沿いに遊歩道が整備され沢山の桜が植えられています。 大正時代, 哲学者の西田幾多郎 ( きたろう ) が好んで散策したことから, 「 哲学の道 」と呼ばれるように。

実は, 哲学の道にたくさんの桜が植えられているのには, 理由があります。

哲学の道 ( 法然院から徒歩約1分 )

銀閣寺

銀閣 ・ 銀沙灘 ( ぎんしゃだん ) などの造形物も確かに良いものだけれど, それ以上に印象的だったのは, 庭園。

素晴らしく手入れの行き届いた美しい庭園に包み込まれて, 造形物が一層輝きを増し, 見るものを感動させてくれます。

銀閣寺 ( 法然院から徒歩約10分 )

法然院 まとめ

法然院 / 京都ブログガイド

永観堂のように, これでもかっていう位紅葉があるのもいい。

法然院は, 大事なポイントに紅葉があって造形物と紅葉との控えめな情景が, 美しい一輪挿しの生け花を観るかのような感があり。

こじんまりとしたお寺だけど, 茶室を連想する数寄屋造りの山門が魅力的で, すごく趣のあるお寺。

哲学の道には, 幾度となく訪れて, 法然院の存在も知っていたのに, なんで今まで訪れなかったのかを後悔してしまった。

京都 神社仏閣 関連リンク

所在地京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
電話0 7 5 - 7 7 1 - 2 4 2 0 法然院ホームページ
拝観時間境内の拝観は, 6:00 ~ 16:00, 無料。
拝観料金4月1日~7日、11月18日~24日は伽藍内特別公開 ( 有料 )

※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。

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