「 下鴨神社 みたらし祭 ( 足つけ神事 ) 」
下鴨神社のみたらし祭は、土用の丑の日の前後5日間で行われます。
下鴨神社 みたらし祭(足つけ神事)の由来
御手洗池の「 井上社 」に祀られている瀬織津比売命 ( せおりつひめのみこと ) は罪、穢 ( けがれ ) を祓い除く神様。
昔から土用の丑の日に井上社の前にある御手洗池に足をつけ、ろうそくをお供えして、その後ご神水をいただくと病気にならず延命長寿のご利益があるといわれています。
井上社は元々井戸の上に祀られたことから、井上社と呼ばれるようになりました。別名が「御手洗社」。
井上社の井戸から湧き出る水が井上社の前にある御手洗池を満たしています。
ただ「御手洗池」といわれているけど、実際には井上社の井戸から湧き出る水が流れをつくり川のようになっています。
みたらし祭 足つけ神事
2024年7月19日(金)~28日(日) 、9:00〜20:00
御灯明料:大人500円
では、実際に行ってみましょう。
下鴨神社の楼門をくぐり、まずは本殿にお参り。
楼門をくぐった右側に履物をぬぐところがあります。
灯明料500円を支払い御手洗池へ。
御手洗池へのスロープが設置されています。
大人の膝下辺りまでの水深があります。
思ったより深いですね。
そこかしこから「 冷たい ! ! 」っていう声が聞こえてきます。
足をつけたばかりの時はかなり冷たく感じました。さすが湧き水。
御手洗池の周りに灯明台が設置されています。
その灯明台にろうそくをお供えします。
お供えが終わったら御手洗池から上がります。
足を拭いて履物をはく場所があります。
日陰になっているから、ここで一休みするのも良いですね。
神水授与所
次にご神水をいただきます。
神社の方が双葉葵の紋が入った器にご神水を入れてくれます。
御手洗祭に行った日もかなり暑かったから、めちゃめちゃ美味しかった。
もちろん、ご神水を持ち帰りました!!
井上社
足つけ神事の後は井上社にお詣り。
足に不安のある人は、健脚を祈願することも可能。
京の七不思議
上で御手洗池の水深は大人の膝下辺りと書きました。
実は御手洗池、普段こんなに水深はありません。
5月頃の御手洗池は下記のような状態。
ほとんど水はなし。
これが御手洗祭のときには下の写真のようになります。
かなり水が増えていますね。
御手洗祭は土用の丑の日の前後5日間で行われます。
普段は井上社の下から湧き出る水量も少ないのに、土用の丑の日が近づくにつれ水量が増してくるらしい。
めっちゃ、不思議。
このことが「京の七不思議」のひとつとされています。
みたらし団子発祥の地
土用の丑の日が近づくにつれ水量が増してくる時に、御手洗池の底から水泡が吹き上がってくるそう。
その水泡をかたどったものが「みたらし団子」の発祥と伝えられています。
鴨の神石の持ち帰り
御手洗池から採れた黒い小石は特に子供の「かん虫ふうじの神石 ( かみいし ) 」として昔から信仰され、みたらし祭が行われている間持ち帰ることができます。
私も神石を持ち帰りました (^^)
新しい神石を持ち帰ります。
去年持ち帰った神石を返納します。
毎年、取り換え取り替え新しくいただくことを風習としています。
みたらし祭にくる人たちも子供連れが多く、小さい赤ん坊のころに、かん虫ふうじの神石を持って帰り、それから毎年来ているんでしょうね。
水みくじ
神石の授与する場所を過ぎると「水みくじ」をする所があります。
水に浸すと、文字が浮き出てきます。
下鴨神社について
正式には賀茂御祖神社 ( かもみおやじんじゃ ) 。
平安時代以前から存在する京都で最も古い神社のひとつで、通称、下鴨神社と呼ばれています。
平成六年 ( 1994 ) に世界文化遺産に登録されました。
賀茂別雷(かもわけいかづち)神社 ( 上賀茂神社 ) の祭神である賀茂別雷神 ( かもわけいかづちのかみ ) の母親の賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめみこと ) と、その父親である賀茂建角身命 ( かもたけつぬみのみこと ) を祀っています。
賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) と共に「賀茂社」といわれています。賀茂祭(葵祭)で有名。
平安京遷都以降は国家を護る神社として朝廷から崇め敬われ、弘仁元年 ( 810 ) 以降, 約400年にわたって、斎院 ( 斎王の御所 ) が置かれ、天皇の皇女が斎王として賀茂社に奉仕しました。
賀茂御祖神社 ( 下鴨神社 ) アクセス
京阪「出町柳駅」から徒歩約5分。
ちょっと, 雑学
読み方が一緒で漢字が違う「賀茂川」と「鴨川」。 違いはこの賀茂御祖神社 ( かもみおやじんじゃ 下鴨神社 ) に由来しています。
下鴨神社 近くの観光スポット
近くの観光スポット
出町桝形商店街
京阪「 出町柳駅 」から徒歩約3分のところにあるのが,「 出町桝形商店街 」規模は小さいけど, 地元の京都人に支持されている生活に欠かせない商店街。
出町桝形商店街 ( 下鴨神社から徒歩約6分 )
幸神社 ( さいのかみのやしろ )
平安京遷都前からの歴史ある社が,「 幸神社 ( さいのかみのやしろ ) 」。 住宅に囲まれながら, ひっそりと佇んでいます。 周りは住宅だけど, 一歩社の中に足を踏み入れると, 厳かな空気が漂います。
神社として規模は小さいものの, その役目は重要そのもの。
幸神社 ( 下鴨神社から徒歩約10分 )
本満寺
美しい枝垂れ桜が見られることで有名なのが,「 本満寺 」
枝がお椀をひっくり返したように, 丸く放射状に下へ垂れています。 桜の下から枝垂れを眺められるのも本満寺のしだれ桜の嬉しいところ。 まるで桜のシャワーを浴びているような感覚。
戦国武将 山中鹿之助のお墓があることでも知られています。
本満寺 ( 下鴨神社から徒歩約10分 )
下鴨神社 近くのグルメ
近くのグルメ&ラーメン
Falafel garden ( ファラフェル ガーデン )
中東を思わせる音楽が流れる空間で, 美味しいイスラエル料理が食べられます。 「 カバブ 」はオススメ。 ビールに最適な味 ! !
コーヒーも美味しいので, 高野川散歩の前後でのカフェ利用もあり。
Falafel garden ( ファラフェル ガーデン ) ( 下鴨神社から徒歩約6分 )
出町ふたば
出町桝形商店街の東の入口そばにあるのが, 「 出町ふたば 」。
少し塩気のある丹波黒豆が, 餅の中いっぱいに入っています。 そして中身は, こし餡で上品な甘さ。 黒豆と上品な甘さのこし餡が, お餅に取り持たれて最高の出逢いを果たした。 っていう感じ (^^)
評判通り、 美味しいです ! !
下鴨神社から徒歩約6分
鴨町ラーメン
まろやかで飲みやいトンコツ醤油で, 醤油の味より豚のコクが強いスープ。 店主のおっちゃんも, 人当たりがよく, 店員さんも丁寧で気持ちがよい接客。 店がカウンターだけなので, タイミングが悪ければ並ばないといけません。
鴨町ラーメン ( 下鴨神社から徒歩約6分 )
所在地:京都市 左京区 下鴨泉川町 59
電話:075-781-0010
※ 参拝時間・受付時間等は変更されることがありますので、神社にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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