「 圓通寺 」
京都市地下鉄烏丸線の北の終点「国際会館駅」そばにある宝ケ池公園の北西にあるのが「圓通寺」。
比叡山を望む幡枝の山の麓にひっそりと佇んでいます。
圓通寺 案内
圓通寺庭園
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国の名勝に指定されています。
圓通寺庭園1 (YouTube)
後水尾天皇(ごみずおのてんのう)が比叡山が最も美しく見える場所を12年探し続けていたところ、この幡枝(はたえだ)の地にたどり着きました。
庭園の広さは約400坪(約36㎡)。周りに何も建物もなく生垣で囲まれているだけ。
遠く比叡山が望める雄大な風景の中に存在しているのにそれほど広く感じないのが不思議な感じ。
この庭園は畳3枚分後ろから観るのが一番美しいんだそう。
圓通寺の拝観開始の10時以降, 20分位は誰も来なかったから、ひとしきり写真と動画を撮った後は、ボーッとしばらく庭を眺めていました。
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後水尾天皇が12年も探し続けていただけのことはありますね。
生垣で囲まれた庭の造りが簡素で飾り気がないことも、やはり主役を柱と杉の額縁の中にある比叡山にしたかったんじゃないでしょうか。
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その柱もよく見ると間隔が違います。
この柱のことにしても, 禅寺にある庭園というよりは後水尾天皇が作庭したことでもわかるように公家の感覚を取り入れた庭なんだそう。
圓通寺庭園2 ( YouTube )
いくら比叡山が主役とはいえ、それだけでは芸がないため苔と石を配した簡素な庭を造りあげています。
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ちなみに、この石は紀州(今の和歌山県)の海から運ばれてきたもの。
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よくもまーそんな遠いところから運んできたなー。
庭園の石も後水尾天皇自らが置かれたと伝わります。
後ろ髪を引かれるような、名残惜しさを感じる風景を観たのは久しぶり。
借景について
圓通寺の和尚さんが発起人となり、借景のところにお墓を造ったりして何とかして借景を護る活動をされ、30年の月日を経てようやく景観保全の法律ができたんだそう。
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かなりのご苦労があったそうです。 お疲れさまでした。
でも、まだまだ油断はできないとおっしゃっておられました。
圓通寺について
京都市左京区岩倉幡枝(はたえだ)町にある臨済宗妙心寺派のお寺。
正式には大悲山(だいひざん)勅願所御幸御殿(みゆきごてん)圓通院。
本尊は聖観音。圓通寺庭園(国の名勝)で知られています。
元々は後水尾天皇が寛永16年(1639)に造営した山荘の幡枝(はたえだ)離宮。
その後、延宝六年(1678)に霊元天皇(れいげんてんのう)の乳母であった圓光院文英尼(ぶんえいに)が実質的な創建者となって臨済宗妙心寺派の禅寺に改め、妙心寺10世の景川宗隆(けいせんそうりゅう)にお願いして、お寺の創始者になってもらいました。
後水尾天皇から「大悲山号圓通寺」の勅額を賜っています。
また霊元天皇は延宝八年(1680)に圓通寺を皇室の勅願所と定め、梵鐘を納進し、たびたび御幸になられました。
圓通寺 アクセス
京都バス「西幡枝(円通寺前)」バス停から徒歩約2分。
詳しいアクセス
JR京都駅から
JR京都駅下車後、地下鉄「京都駅」から [国際会館 行き] に乗車、『国際会館駅』下車、地上へ出て、バスロータリーの2番のりばから京都バス『特40 京都産業大学 行き』に乗車。「西幡枝(円通寺前)」バス停から徒歩約2分で圓通寺。
駐車場
駐車スペースはたくさんあるから、平日なら満車になることはないかも。
圓通寺はアクセスに恵まれていないから車があればめっちゃ便利。
バイク・自転車用の駐輪場もあり。
圓通寺 まとめ
後水尾天皇(ごみずおのてんのう)が12年をかけてたどり着いた幡枝(はたえだ)の地から望む比叡山の眺めが昔も今も美しい。
お寺には珍しく10時拝観受付開始。
20分前に到着したけど、私以外人はおらず。
10時と遅いからたくさんの人が待っていると思ったけど、嬉しい誤算。
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入ってから20分位はずーっと庭園の眺めを独り占め(^^)
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めっちゃ贅沢なひととき。
11月28日の紅葉シーズン真っ只中でこれだから、人混みが苦手な人にはめちゃくちゃおすすめです。
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車と本数の少ない京都バス以外のアクセスに恵まれていないからやろなー。
所在地:京都市左京区岩倉幡枝町389
電話:075-781-1875
拝観時間:10:00~16:30 (4月~11月) / 10:00~16:00 (12月~3月) ※閉門時間の30分前で受付終了
拝観料:500円
※拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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