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三十三間堂 さすがの迫力「千手観音」

三十三間堂 / 京都 ブログ ガイド

三十三間堂 応仁の乱でも被害を受けなかった数少ないお寺

「 三十三間堂 」

「まー、いつか行こ。」と思って何年も月日が過ぎてしまいました(笑)

京阪電車「七条駅」2番出口から徒歩約4分。七条大和大路にあります。

京都のほとんどを戦渦に巻き込んだ 応仁の乱にあって、千本釈迦堂 の本堂と共に焼失を免れたのが「三十三間堂」。

奇跡としか言いようがありません。その後も幾度となく難を逃れました。

目次

蓮華王院 三十三間堂

正式には、蓮華王院の本堂。

建物は高さ16メートル、奥行22メートル、幅120メートル。とにかく長い、長い、長い。

平安時代に発展した「和様 (わよう)」という伝統的な建築様式で建てられています。

三十三間堂の内部へ

内部は撮影禁止なのでこれからは文章のみで。少し堅苦しくなりますがご容赦を。

仏像は蓮華王院 三十三間堂ホームページを参照。

三十三間堂は内陣の柱と柱の間が33あることから名付けられました。

また観音菩薩が民衆をお救いになるときに、33とおりの姿に変わられるという信仰があるためだとも考えられています。

まず月並みだけど、千手観音立像の数に圧倒されます。

先を見渡す限りの千手観音。

「よくこれだけの数を造ったなー。」というのが正直な感想。

千手観音立像 国宝 ほんとは1001体?!

1000体もあるけど、当時の京都にいる仏師が総掛かりで造ったために、彫るひとの性格や流派の違いにより、すべて微妙に異なる表情をしています。

一つとして同じものはありません。

よく自分と似ている顔があるって言われますよね。

また、千手観音立像は1000体といわれていますが、実際には, もう一体あります。

どこにあるかというと, 千手観音坐像 ( 中尊 ) の後ろ。なので本当は, 1001体の観音立像ですね。

表からは見えにくいけど、千手観音立像が安置されている裏側の通路を通って出口へ向かうときに、ちょうど千手観音坐像 (中尊) の後ろ位で扉があいています。

そこからは後姿だけど良く見えます。

木造千手観音坐像 国宝 (中尊 ちゅうそん)

ちょうどお堂の中央に安置されているのが千手観音坐像 (中尊) 。

千本の手を持つ千手観音だけど略式の42本。

合掌している2本の手を除く、40本が千本に当たるとされています。

高さが約3m、鎌倉時代の仏師 湛慶 (たんけい) の作。

驚くのは亡くなる84歳の2年前に完成させたそう。

中尊を見ていると、なんか自然と手を合わせたくなります。

不思議。

全てを包み込むような、おおらかさを感じます。

安心感というか、優しく見守られているような温かさ。

そして、人々の祈りや思いを受け取っているというか、吸収しているというか、不思議な神々しさがありますね。

木造二十八部衆立像 国宝

千手観音立像の前に並んでいます。

千手観音の使者で観音様を信仰する者を守護するといわれています。

千手観音立像にも圧倒されたけど、私は二十八部衆立像のほうに、より興味をひかれました。

何度も像の近くまで顔を寄せて見てしまいました。

本当にリアルに彫刻されていて、映画じゃないけど「夜中に動き出すんちゃうか。」と思ってしまう(笑)

木造風神雷神立像 国宝

向かって左が風神、向かって右が雷神。

手足の指が人間のように5本ではなく、2本や4本であったりしています。

人間と動物の混合の様を表しています。

この2像は特別迫力あり!!

とにかくでかくて、上から見下ろされるので、厳しく行いを戒められているよう。

威圧感が半端やない!!!!

通し矢

内部を見終わってから、三十三間堂の裏側へ。

蓮華王院 三十三間堂 / 京都 ブログ ガイド

画像右端 (南端) から北の端まで幅120メートル。

三十三間堂の西側 (裏側) が「通し矢」の射場。

今でも正月に行われています。

江戸時代に紀州・尾張の両藩によって「天下一」の称号を勝ち取る戦いが繰り広げられました。

三十三間堂 アクセス

三十三間堂の地図

・京都市バス「博物館三十三間堂前」バス停下車すぐ
・京阪電車「 七条駅 」2番出口から徒歩約4分

七条大和大路にあります。

三十三間堂 まとめ

私なんかは三十三間堂=千手観音ではなくて、三十三間堂=宮本武蔵と吉岡一門との決闘っていうイメージが強かったですね。

漫画の「バガボンド」でも小説でも重要な場面だから。

ただ、実際にすべてを見終わるとそのイメージが吹き飛んでしまうくらい千手観音や中尊、風神雷神立像、二十八部衆立像に圧倒・感動させられました。

そしてよくぞ応仁の乱で被災を免れてくれました!!

もし焼けてしまっていたら、もう一度全ての仏像を彫ることは難しかったんじゃないでしょうか。

所在地:京都市東山区三十三間堂廻り町657
電話:075-561-0467 蓮華王院 三十三間堂ホームページ
拝観時間:8:30~17:00 (11月16 ~3月は9: 00~16:00)受付終了は各30分前
拝観料金料:大学生以上600円、中高生400円、小学生300円

※拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは
    三十三間堂 そういえば私も行ったことなかったなぁ
    と思い
    堂内は写真撮影禁止
    ということで余計にそそられました

    若いころは 仏像などにあまり興味が無かったのですが
    最近はしみじみと見入ってしまう 見入ってしまえるようになりました

    日本の建造物って本当にすごいですよね
    Keiさんの文章からも興奮と臨場感伝わりました

    いつかいつかと言わずに コロナが落ち付いたら わたしもなるべく早く見に行かなくちゃですね!!!

    • ことぶき 様

      閲覧・コメント、ありがとうございます。

      神社仏閣には昔から興味があったんですが、私もことぶきさんと同じく、仏像とかにはあまり興味がありませんでした。
      ただ、やっぱり本物というか、良いものは良いですね。中尊には自然と手を合わせていました。

      画像で伝えられないのが残念ですが、コロナが落ち着いたら、是非一度ご自分の目で見てください。圧倒されます(^^)

      これからもよろしくお願いします。

      Kei

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