青蓮院 門跡 ( 以下青蓮院 ) 先ず驚かされるのが、 門を通して見える青く照らされた白壁。
涼しげで、 またある意味、妖しく誘 ( いざな ) っているよう。 期待感が高まっているのを感じます。
青蓮院 “青” の煌めき
宸殿 ( しんでん ) 前の庭
いきなりクライマックス。
暗闇の中から白壁が青く照らされ、 庭に散らばる青い光が、 浮かび上がってきます。
まるで、「 天の川 」の中にいるような幻想的な雰囲気に包まれます。
いつまでも、 眺めていたい気持ちにさせてくれます。
相阿弥の庭
庭とその奥にライトアップされた「 竹林 」が幽玄な雰囲気を演出。
青蓮院の庭は、※ 池泉 ( ちせん ) 回遊式庭園なので、 庭を歩きながら楽しむことができます。
建物から出て、 庭を歩き、 竹林へと進みます。
※ 自然の中の山や川の景色を表現した庭園を、 庭に下りて、 歩きながら観賞します。
竹林
遠くから見ても印象的でしたが、 近くに来ると、 風にたなびく竹の葉も聞こえ、 さらに幻想的な雰囲気。
闇の中で上の方が照らされ、 吸い込まれていきそうな錯覚に陥ります。
黄金ルートを外れてみよう。
花灯路 の期間中は、 ほとんどの観光客は、 四条通から八坂神社の西門を目指し、 円山公園をとおって「 ねねの道 」から清水寺へ向かうのではないでしょうか。
黄金ルートだと思いますが、 清水寺に近付くにつれ人が増えてきます。
ここは円山公園から、 敢えて北に向かい青蓮院へ行ってみてください。 観光客も少なく、 ゆったり花灯路を楽しめます。
青蓮院へは円山公園の北門から徒歩約5分で着きます。
その間も、 ライトアップされた知恩院の山門や灯籠に灯された幽玄な雰囲気を楽しむことが出来ます。
特に、 青蓮院まであと少しという辺りでは、 青蓮院の周りにある天然記念物の楠も明かりに照らされ、 荘厳で幻想的な姿を見せてくれます。
恐ろしいくらいの威圧感があります。
青蓮院 門跡について
天台宗を開いた「 最澄 」が比叡山を開くときに造られた「 青蓮坊 」が起源。
皇室とのかかわりが深い寺院で、 別名を “粟田御所” ともいいます。
庭園は、 室町時代の相阿弥作と伝えられる「 ※ 築山泉水庭 」、 江戸時代の小堀遠州作と伝えられる「 霧島の庭 」など、 様々な庭を満喫でき、 四季の彩りを楽しむことができます。
※ 池だけではなく、 茶室や林なども取り入れた庭。
アクセス
地下鉄東西線「 東山駅 」下車、 徒歩約5分。
近くの観光スポット
明智光秀の塚
明智光秀は、 羽柴秀吉との天下分け目の天王山の戦いに敗れ、 近江の坂本城へ逃れる途中に、小栗栖の竹藪で、 最期を遂げたといわれています。
その後、 家来が光秀の首を落とし、 知恩院の近くまで来たが、 夜が明けてきたため、 白川筋三条下ル辺りに首を埋めたといわれています。
粟田神社
粟田神社 は、 三条大橋から江戸へと続く東海道 ( 現在の三条通 ) のそばにあることから、 東海道を行き来する旅人から旅の安全を祈って、 厚い信仰を集めました。
毎年体育の日に行われる粟田祭での剣鉾( けんぼこ )の巡行は一見の価値あり。
近くのラーメン屋
祇園白川ラーメン
2019年5月にオープンしたラーメン屋が, 「 祇園白川ラーメン 」。 京都では珍しい味噌ラーメンで勝負するお店。
北海道で修行した作り方で、 京都出身の大将が改良した「 まろやかさと香ばしさ 」が楽しめる味噌ラーメン。
青蓮院 まとめ
青蓮院を拝観したのは、 昼、 夜を通して始めてでしたが、 大満足でした。
青蓮院の “青” を中心としたライトアップも斬新で、 花灯路の暖色系の優しい灯りとは対照的で、 凄く印象に残りました。
お寺の雰囲気と合った「 控えめな 」演出もとても好感が持てました。
拝観するとき一人800円は、ちょっと「 高いかなー。 」と思いましたが、 出るときには「 安かったなー。 」と思ってました。
メインの庭のライトアップだけだと思ったのですが、 それ以外にも回遊式の庭もあり、 竹林のライトアップと、 内容の濃い拝観でした。
清水寺や高台寺のように観光客もそれほど多くないので、 ゆったりライトアップを堪能できます。
オススメです ! !
5月頃には庭にツツジが咲くそうなので、 今度は昼間に訪れてみたいものです。
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 都府 京都市 東山区 粟田口 三条坊町 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 0 7 5 - 5 6 1 - 2 3 4 5 青蓮院門跡ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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