「 石山寺 」
石山寺は, 滋賀県石山にある 「 源氏物語 」 を執筆した紫式部で有名な花のお寺。
琵琶湖から唯一流れ出ている瀬田川の畔にあり, 寺域も広く, 山の所々に伽藍が配置されています。
梅を求めて石山寺へ。
観光客もそれほど多くなく, ゆったり梅を楽しむことが出来ます。 また, 桜の時期も, 瀬田川沿いの桜並木や石山寺の境内に咲く桜が訪れる人を魅了します。
山門をくぐり, 真っ直ぐの道を歩いている間に, ほんのり甘い香りが漂ってきます。 石山寺には, 3つの梅園があり, 約400本の梅が迎えてくれます。
第1梅園
少し日当たりが悪いのか, 満開とはいえない状態。
第2梅園
第1梅園よりは, 綺麗に咲いていました。
第3梅園
第3梅園が, 3つのなかでも日当たりも良く, 一番華やか。
山の斜面を利用して, 広範囲に梅が植えられており, 地形と梅の織り成す風景に心が癒されます。
紫式部像
第3梅園を見渡す辺りに, ひっそりと佇んでいます。
石山寺について
奈良時代の天平19年 ( 747 ) , 聖武天皇によって創建され, 良辨僧正が初代住職。 西国巡礼十三札所でもあります。
東大門
建久元年 ( 1190 ) の建築で, 慶長年間 ( 1596 ~ 1615 ) に, 大規模な修復が行われました。 明治四十年 ( 1907 ) に重要文化財に指定されました。
正面左右に仁王像があるために, 「 仁王門 」 とも呼ばれています。
観音堂
観音堂の前の境内には, この季節らしく梅の盆栽で飾られています。
蓮如堂
御影堂 ( みえいどう )
本堂
天平宝字五 ~ 六年 ( 761 ~ 2 ) にかけて拡張されたことが, 正倉院の文書に書かれています。
その後, 焼失してしまいましたが, 永長元年 ( 1096 ) に再建され, 現在に至っています。
源氏の間
本堂の横にあります。
紫式部がこの部屋に籠り, 源氏物語を書き始めました。 その後に, この部屋を 「 源氏の間 」 と呼ぶようになったそう。 源氏物語は, 石山寺で誕生しました。
ちなみに, 京都御所のすぐそばにある「 廬山寺 ( ろざんじ ) 」。
現在の廬山寺のある辺りは, 紫式部の曽祖父の中納言 藤原兼輔 ( ふじわらのかねすけ 877 ~ 933 ) から伯父の為頼, 父の為時へと伝えられた広い邸宅でした。
紫式部は, 百年ほど前に兼輔が建てた邸宅で一生の大部分を過ごしたといわれ, この邸宅で, 藤原宣孝との結婚生活を送り, 一人娘の賢子 ( かたこ ) を育て, 源氏物語を執筆したといわれています。
石山寺 多宝塔
建久五年 ( 1194 ) に建立されたもので, 多宝塔の中でも最も優れて美しいとされていて, 昭和二十六年 ( 1951 ) に, 国宝に指定されました。
天然記念物 石山 硅灰石
硅灰石 ( けいかいせき ) は, 石灰岩が, 地中から突出した花崗岩と接触し, その熱作用のために変色したもの。 通常は大理石になるそうだけど, 石山寺のように大きな硅灰石となっているのは珍しいとの事。
この石山寺の ” 硅灰石 ” が, 「 石山 」 の地名の由来になったといわれています。
石山寺 アクセス
石山寺のあるのは, 滋賀県大津市石山だけど, 最寄り駅のJR石山駅へはJR京都駅からは, 新快速でたった3駅目の14分で到着。
以外と近いんです。 京都からよりも, JR石山駅から石山寺までの方が時間がかる (笑)
JR石山駅で, 京阪電車石山坂本線に乗り換えて, 2駅目の終点「 石山寺駅 」 まで行き, 瀬田川の眺めを見ながら, 石山寺まで徒歩約8分。
所在地 | 滋賀県 大津市 石山寺 1 − 1 − 1 |
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電話 | 0 7 7 - 5 3 7 - 0 0 1 3 |
開門時間 | 8 : 0 0 ~1 6 : 3 0 ( 最終受付 1 6 : 0 0 ) |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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