「 廬山寺 (ろざんじ)」
京都御所のすぐ西側、梨木神社の寺町通を隔てた東隣にあります。
ほとんど誰もが一度は耳にしたことがある、紫式部と源氏物語。
廬山寺が移ってくる前には、紫式部が住んでいた邸宅址でした。
紫式部の邸宅址 源氏物語執筆の地
この地は紫式部の曽祖父の中納言 藤原兼輔(ふじわらのかねすけ 877~933)から伯父の為頼、父の為時へと伝えられた広い邸宅でした。
その邸宅は鴨川の西堤防に接していたため「堤邸」と呼ばれ、それに囚んで兼輔は「堤中納言」の名で知られていました。
紫式部は百年ほど前に兼輔が建てた邸宅で一生の大部分を過ごしたといわれ,、この邸宅で藤原宣孝との結婚生活を送り、一人娘の賢子(かたこ)を育て、源氏物語を執筆しました。
桔梗の花咲く源氏庭

廬山寺 源氏庭 その1 (YouTube)
廬山寺 源氏庭 その2 (YouTube)
白砂と苔の庭で、6~9月末までは紫の桔梗が静かに咲いています。
華やかさはないけど、落ち着いた静かな気持ちに導かれます。
また、運よく午前中の早い時間だったので私の他に参拝者は誰もおらず、1人でゆったり源氏庭を眺めさせてもらいました。
廬山寺について
廬山寺は天台圓浄宗の大本山で、正式には廬山天台講寺といいます。
天慶年間、比叡山第十八世座主 元三大師良源(慈恵大師)が京都の北、船岡山南麓に開いた與願金剛院が始まり。
寛元三年(1245)、法然上人に帰依した住心房覚瑜上人が出雲路に廬山寺を開き、南北朝時代にこの二つの寺を兼務した明導照源上人によって、廬山寺が與願金剛院に統合されました。
この時以来、寺名を廬山寺から、廬山天台講寺と改めました。
その後、応仁の乱や元亀二年の信長の比叡山焼き打ちにも遭遇しますが、正親町天阜の勅命を受け、天正元年(1573)に現在地・紫式部邸宅址に移転しました。

現在の本堂は宝永五年(1708)、天明八年(1788)相ついで焼失後、寛政六年(1794)に光格天皇が仙洞御所の一部を移築し、女院 閑院宮家より与えられ、改装されたもの。
廬山寺 御土居
源氏庭の南側に廬山寺の墓地へ向かう小道があります。

源氏庭を外側から引き立てるようにカエデが植えられているので緑が濃く、なかなか雰囲気が良いです。
紅葉の時期には、なお素晴らしい眺めになると思います。
小道の先に墓地があります。

墓地の西の端に、御土居の後が見られます。
御土居とは、天正十九年(1591)に、豊臣秀吉が戦乱で荒れた京都の都市改造の一環で外敵の襲来に備える防塁と、川の氾濫から市街地を守る堤防として周囲23キロにわたって築いた土塁。
東は鴨川、西は紙屋川、南は九条辺り、北は鷹ケ峯に沿って築かれました。


ちょうどこの辺りが御土居の東端に当たります。
廬山寺 寺務所前の松
寺務所(拝観入口)前にある松が変わっていました。


空に向けてまっすぐ伸びず、途中で急に下の方へ向かって伸びています。



まるで、恐竜の首長竜のよう。



なんでこんな伸び方をしたんでしょう?
廬山寺 アクセス
京都市上京区の寺町通広小路上ルに廬山寺はあります。
京都市バス「府立医大病院前」バス停下車徒歩約3分。
近くの観光スポット
梨木神社
京都御所の清和院御門のそば。梨木神社は「萩」の名所として知られ、9月~ 10月には萩が境内のそこかしこで可憐で控えめな花を咲かせています。
また、境内にある「染井」は京の三名水の一つで、現存する唯一の三名水として知られています。
梨木神社 (廬山寺から寺町通を隔てた西隣)
京都御所
私たちも御所 (廬山寺から徒歩約2分)といっていますが、正式にはは京都御苑といいます。京都御所は歴代天皇が住んでいた場所。京都御苑の中にあるのが「京都御所」。
でも、京都市民で「京都御苑」なんていう人は一人もいない。みんな「御所」って言ってます(^^)
春は梅や桜、秋には紅葉で彩られる京都市民の憩いの場。
京都御所は北は今出川通、南は丸太町通、東は寺町通、西は烏丸通に囲まれ、南北約1,300m、東西が約700mの広大な敷地。
その中に、テニスコートやグラウンド、松や梅、桜、楓など約5万本の樹木。多くの野鳥も生息していて、京都御所では「オオタカ」の生息も確認されています。
蛤御門
京都御所の北西にある門。ここで幕末に京都政界から追放された長州藩が措置不当を訴えるために軍を率いて上洛し、御所の蛤御門で警備する会津藩・薩摩藩などと武力衝突しました。


今でも実際に門柱の木の部分には、鉄砲の弾が当たった跡が残されています、めっちゃ生々しい!!
ところで、この頃の薩摩藩と長州藩は「犬猿の仲」で、明治維新へと舵が切られた薩長同盟はこの「蛤御門の変」後の出来事。
(廬山寺から徒歩約10分)
護王神社
京都御所 蛤御門の南西、烏丸下長者町にあります。「いのしし」の神社として有名なのが、護王神社(廬山寺から徒歩約11分)。足腰の病気にもご利益があるといわれています。また、祭神の和気清麻呂(わけのきよまろ)は京都遷都に深くかかわっています。
廬山寺 まとめ
紫式部の邸宅址ということだけど、思っていたより観光客はおらず、ゆったり拝観することができました。
特に「源氏庭」を眺めているときは私1人。
美しい庭を独り占めでき、贅沢な時間を過ごすことができたのに大満足。
そして、控えめに咲く桔梗の花が安らかで平和な気持ちにしてくれました。
また境内の墓地には、京の都の洛中と洛外を分けた史跡の御土居もあります。
京都 神社仏閣 関連リンク
| 所在地 | 京都府 京都市 上京区 北之辺町 397 上ル下ル西入東入について |
|---|---|
| 電話 | 075-231-0355 廬山寺ホームページ |
※ 拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院に確認してください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。




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