明治28年(1895)4月1日に平安遷都1100年を記念して創建。
広大な境内と本殿を囲むように広がる神苑が美しい神社です。
京都三大祭りの「時代祭」でも有名。
平安神宮について
祭神は、※1桓武天皇と※2孝明天皇。
※1 第50代天皇で奈良の平城京から長岡京を経て平安京へ遷都を実行
※2 第121代天皇で幕末の変動期に在位
應天門 (おうてんもん 重要文化財)
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広大な境内に入る前にあるのが應天門。 奥に見えるのが大極殿。
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緑の瓦と朱色がとても印象的。
やっぱり格が違うというか、圧倒されるというか立派!!
應天門は平安京大内裏・朝堂院の南門正門を模して復元。
延暦十四年(795)に創建された当時は鴟尾(しび)を置く2層碧瓦葺(みどりかわらぶき)の建物でした。
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應天門をくぐる広大な境内が目に入ってくる。
境内がとにかくめっちゃ広い!!
その広大な境内の中に大極殿を中心として、左右に蒼龍楼・白虎楼が配置されています。
平安神宮の境内を見る(YouTube)
白虎楼(写真左)の西(左)に南神苑、蒼龍楼(写真右)の東(右)に、泰平閣・ 尚美館のある東神苑が広がります。
何度来ても広々としていて気持ちがいい!!
後方になんにもないし。颯爽として清々しい光景。
大極殿 (重要文化財)
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平安神宮の大極殿は、平安京の大内裏の大極殿を再現(5/8の規模)。
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近くまで行くとかなりデカい。中も広々としています。
実際にはもう少し大きかったんだから、平安人は圧倒されたでしょうね。
左近の桜
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この時は残念ながら「左近の桜」は葉桜。
平安時代から※1紫宸殿(ししんでん)の南階下の東方に桜が植えられ、儀式のときにには※2左近衛府の官人たちがその桜のそばに列をなしたことから「左近の桜」と名付けられました。
※1 内裏において天皇元服や立太子、節会などの儀式が行われた正殿。
※2 左の近衛府の意味。宮中の警固、行幸の警備が任務。
右近の橘
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平安時代から紫宸殿の南階下の西方に植えられ、儀式のときにには右近衛府の官人たちがその橘のそばに列をなしたことから「右近の橘」と呼ばれました。
橘は蜜柑の仲間で唯一の野生種で、その実は古くから不老不死の妙薬として珍重されました。
蒼龍楼 (重要文化財)
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大極殿から見て左側にあるのが蒼龍楼。
平安京の大極殿の様式を模して建設されました。
白虎楼 (重要文化財)
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大極殿から見て右側にあるのが白虎楼。
東にある蒼龍楼と共に平安京の大極殿の様式を模して建設されました。
蒼龍・白虎の名称は京都が四神相応の地(蒼龍・白虎・朱雀・玄武)とされたことから名付けられました。
四神相応(しじんそうおう)
京都の地が都に選ばれたのは中国から伝わった※風水の「四神相応」という考え方。
※物の位置で気の流れを制御する思想
東西南北に神が存在すると、繁栄するといわれています。北は玄武(げんぶ)、東は青竜(せいりゅう)、南は朱雀(すざく)、西は白虎(びゃっこ)。京都はこの考え方で行くと地理的にぴったりの場所で、北に船岡山、南に巨椋池(今は存在しない)、東に鴨川、西に山陰道。結果、1000年以上京都に都が置かれました。
平安神宮 神苑
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平安神宮の神苑は、社殿を囲むようにして四季折々の景色が眺められる4つのエリアから成り立っています。
明治の有名な造園家7代目※小川治兵衛(じへえ)の作庭によるもの。
※明治時代の近代日本庭園の先駆者とされる庭師。円山公園や無鄰菴など国の名勝に指定されたものが多い。
平安神宮 南神苑
平安神宮 南神苑 咲き乱れる桜(YouTube)
明治28年の平安神宮創建以来、八重紅枝垂桜の名所として親しまれてきました。
桜の季節には、大切に手入れされた八重紅枝垂桜が咲き誇ります。
平安神宮 西神苑
創建時に作庭された庭園で、白虎池を中心とした庭は池の西側に出島, 北側には神苑唯一の滝があります。
・平安神宮 西神苑の花菖蒲1(YouTube)
・平安神宮 西神苑の花菖蒲2(YouTube)
白虎池を囲むように花菖蒲の群落があり、池の外側を歩きながら花菖蒲を観賞できます。
平安神宮 中神苑
創建時に作庭された庭園で、中央に蒼龍池。
平安神宮 中神苑(YouTube)
6月頃には睡蓮が咲き誇ります。
平安神宮 東神苑
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泰平閣からの美しい桜の風景(Youtube)
明治末期から大正初期にかけて造園で、御所から移築された泰平閣(橋殿)、尚美館(貴賓館)が存在感を誇ります。
大きな栖鳳池(せいほういけ)には鶴島・亀島の2つの島があり、その周囲に八重紅枝垂桜やさつき・つばきなどが植栽されて、水面に映る花の風景も美しい。
東山を借景とした庭園は明治時代を代表する名園です。
平安神宮 アクセス
・市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停下車徒歩約3分
・地下鉄「東山駅」1番出入口から徒歩約12分
・京阪「神宮丸太町駅」2番出入口から徒歩約18分
詳しいアクセスを見る
市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停へ
京都駅前バスターミナル(JR中央口前)から
JR京都駅の中央口(京都タワー側)の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺 ・ 岩倉 行き |
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下車 | 岡崎公園 美術館・平安神宮前バス停下車、徒歩約3分で「平安神宮」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
E乗場 | 46号系統 祇園 ・ 平安神宮 行き |
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H乗場 | 5号系統 岡崎公園・平安神宮・銀閣寺 ・ 岩倉 行き |
下車 | 岡崎公園 美術館・平安神宮前バス停下車、徒歩約3分で「平安神宮」 |
※京都市バスの掲載内容は京都市バス時刻表で確認してください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
JR「京都駅」から地下鉄 東西線「東山駅」へ
JR「京都駅」下車後、京都市営地下鉄 烏丸線「京都駅」で、国際会館行きに乗車⇒「烏丸御池駅」下車、東西線へ乗換。六地蔵行きか浜大津行きに乗車⇒「東山駅」で下車、1番出口から徒歩約12分
JR「京都駅」から京阪「神宮丸太町駅」へ
「JR京都駅」で、JR奈良線に乗車(JR京都駅が始発)
⇒ひと駅目の「東福寺駅」下車後、京阪本線に乗換 [出町柳 行き] に乗車
⇒「神宮丸太町駅」下車、2番出入口から徒歩約18分
平安神宮 近くの観光スポット
平安神宮 近くの桜スポット
平安神宮 まとめ
何度も平安神宮にはお参りに行っているけど、いつもそのスケールに圧倒される。
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ここまで大きな空間を体感できる神社はなかなか見当たらない。
平安神宮の社殿は平安京の大極殿等を復元しているから、平安時代の息吹も感じることができます。
また、大極殿を囲むように広がる神苑もおすすめ。
四季折々の美しい庭園が見られます。
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特に桜の時期の紅枝垂桜が創り出す風景は一見の価値あり。
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