「 平安神宮 桜 」
6月の花菖蒲が咲く頃に平安神宮 神苑へ行ったことがあるから桜も綺麗だろうということはわかっていました 。ただ, 桜の時期の平安神宮は人で一杯。 今までずーと敬遠していました。
ところが, 平安神宮へ行く前に訪れていた京都の桜スポットが, 新型コロナウイルスの影響で軒並み人が少なくなっていたので,「 もしかしたら平安神宮 神苑も。 」と思って行ってみました。
平安神宮 神苑の桜
念のために入苑開始5分前に行ったけど, 予想通り人は少なかった。 というか予想を上回るくらいの少なさ。
私の前に来ていたのは僅かに3人。 もう少し人は居るかなと思っていたから, ちょっと驚き。
新型コロナウイルスの影響で, 3人が “パーソナル ・ ディスタンス” に気を使いながら入苑を待っていました。
南神苑
神苑に入ってすぐのところ。
もう本当にめちゃめちゃ綺麗。 咲き乱れるってこうゆうことかな。
明治28年の平安神宮創建以来, 八重紅枝垂桜の名所として親しまれてきました。
めちゃめちゃ綺麗 ! !
「 半木の道 」のように “棚” が組まれて, 綺麗に手入れされています。
これだけたくさんの八重紅枝垂桜を見たのは初めて。 なんか別世界の趣があって, 本当に美しい ! !
西神苑
創建時に作庭された庭園で, 白虎池を中心とした庭は, 池の西側に出島, 北側には神苑唯一の滝があります。 白虎池を囲むように花菖蒲の群落があり, 池の外側を歩きながら花菖蒲を観賞できます。
6月の花菖蒲が咲くころはめっちゃ華やぎます。
中神苑
創建時に作庭された庭園で, 中央に蒼龍池。
池の東側の大島 ( 珊瑚島 ) から北側にかけて, 「臥龍橋」と呼ばれる飛び石があります。 これらの石柱は, 三条大橋 ・ 五条大橋の石柱や梁を用いて造られています。 6月頃には睡蓮 が咲き誇ります。
東神苑
明治末期から大正初期にかけて造園で, 京都御所から移築された泰平閣 ( 橋殿 ) , 尚美館 ( 貴賓館 ) が存在感を誇ります。
大きな栖鳳 ( せいほう ) 池には鶴島 ・ 亀島の2つの島があり, その周囲に八重紅枝垂桜やさつき ・ つばきなどが植栽されて, 水面に映る花の風景も美しい。東山を借景とした庭園は明治時代を代表する名園。
泰平閣 (橋殿)
泰平閣 ( 橋殿 ) から見る尚美館 ( 貴賓館 ) がめっちゃ絵になる ! !
まさに “一幅の絵画” のよう。 静かに落ち着いて, この素晴らしい景色に見とれていました。
平安神宮について
明治28年(1895)4月1日に平安遷都1100年を記念して創建。 祭神は、※1桓武天皇と※2孝明天皇。
※1 第50代天皇で、奈良の平城京から長岡京を経て、平安京へ遷都を実行。
※2 第121代天皇で、幕末の変動期に在位。
大極殿 ( 重要文化財 )
平安京の大内裏の大極殿を再現 ( 5/8の規模 )しています。
應天門(おうてんもん 重要文化財)
應天門は, 平安京大内裏 ・ 朝堂院の南門正門を模して復元。
延暦十四年 (795) に創建された当時は鴟尾 ( しび ) を置く2層碧瓦葺 ( みどりかわらぶき ) の建物でした。
蒼龍楼 ( 重要文化財 )
2018年6月 撮影
大極殿から見て左側にあるのが蒼龍楼。 平安京の※大極殿の様式を模して建設されました。
※ 国の主要な儀式が行われる中心の建物。
白虎楼 ( 重要文化財 )
2018年6月 撮影
大極殿から見て右側にあるのが白虎楼。 東にある蒼龍楼と共に平安京の大極殿の様式を模して建設されました。
蒼龍 ・ 白虎の名称は, 京都が四神相応の地 ( 蒼龍 ・ 白虎 ・ 朱雀 ・ 玄武 ) とされたことから名付けられました。
左近の桜
平安時代から, ※1紫宸殿の南階下の東方に桜が植えられ, 儀式のときにには※2左近衛府の官人たちが, その桜のそばに列をなしたことから「 左近の桜 」と名付けられました。
※1 内裏において天皇元服や立太子、節会などの儀式が行われた正殿。
※2左の近衛府の意味。宮中の警固、行幸の警備が任務。
右近の橘
平安時代から, 紫宸殿の南階下の西方に植えられ, 儀式のときにには右近衛府の官人たちが, その橘のそばに列をなしたことから「 右近の橘 」と呼ばれました。
橘は, 蜜柑の仲間で唯一の野生種で, その実は古くから不老不死の妙薬として珍重されました。
平安神宮 アクセス
地下鉄「 東山駅 」下車, 徒歩約12分。京阪 「 神宮丸太町駅 」から徒歩約18分。
近くの桜スポット
岡崎 琵琶湖疎水沿いの桜
水辺の美しい桜。 散歩気分で桜並木を楽しむことができます。 ハイライトは平安神宮の大鳥居と桜とのコラボ。 薄紅色と朱色のコントラストが綺麗 ! インクラインの桜もお見逃しなく !
清流邸
清流邸の敷地内に咲いている紅枝垂れ桜やソメイヨシノが, 敷地の外側からでも楽しめます。 広範囲にある桜ではないけど, 紅枝垂れ桜が並んで咲き誇る様はただただ美しいの一言。
岡崎 琵琶湖疎水から寄り道して楽しんでほしい隠れ家的な桜スポット。
ちょっと, 寄り道。
京都国立近代美術館
京都, 関西, 西日本の美術に比重を置き, 工芸に重点を置いた活動をしている近代美術館。
京都市京セラ美術館
公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で二番目に開館 ( 1933年 ) 。 コレクションは明治以降 ~ 1990年頃にまで至る日本画, 洋画, 工芸作品などが中心。 ( Wikipedia )
南禅寺
石川五右衛門も登ったとされる三門。
三門の南東にあるのが 「 水道橋 」。 赤レンガのアーチが美しい橋。 上には琵琶湖疏水が流れ, 現在は上水道として利用中。 南禅寺のひっそりと静かな雰囲気に溶け込む美術品を思わせます。
もちろん, 拝観料を払ってお寺の中を見学できますが, 無料でも紅葉が十分楽しめるのが南禅寺。
青蓮院 ( しょうれいいん )
青蓮院は, 天台宗を開いた「 最澄 」が比叡山を開くときに造られた「 青蓮坊 」が起源。 皇室とのかかわりが深い寺院で, 別名を “粟田御所” ともいいます。
春と秋に行われるライトアップは, めっちゃ幻想的 ! !
庭園は, 室町時代の相阿弥作と伝えられる「 築山泉水庭 」, 江戸時代の小堀遠州作と伝えられる「 霧島の庭 」など, 様々な庭を満喫でき, 四季の彩りを楽しむことができます。
平安神宮 桜 2020 まとめ
本当に美しかった ! ! ! !
新型コロナウイルスの影響で, 人が少ないかも? と思い桜の時期に初めて訪問してみたけど, もっと前に来るべきだった (^^)
特に入ってすぐの南神苑は “桜だらけ” 。 八重紅枝垂桜の数と美しさに圧倒されました ! !
そして, 東神苑。 泰平閣 ( 橋殿 ) から見る尚美館 ( 貴賓館 ) の景色は、まさに “一幅の絵画” 。
もうこんなに人が少ない時に来られるのはないと思うけど, 来年以降も, たとえ人が多くても行きたいと思わせるくらい綺麗な桜の景色を見ることができました。
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 : 京都府 京都市 左京区 岡崎西天王町97
電話 : 075 - 761 - 0221
神苑拝観時間 : 8:30 ~ 17:00位 ( 季節によって終了時間は変更 、詳細はHPで確認 )
神苑拝観料金 : 大人 600円, 中学生以下 300円
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