【清水寺 七不思議】なんで弁慶の錫杖がある?!だって牛若丸との決闘は五条大橋じゃなく清水寺だから
「 清水寺 七不思議 」
京都に興味がある人なら一度は行ったことがあるのが「清水寺」。
世界遺産にも登録され、多くの観光客が訪れています。
平安京遷都以前の778年に創建されたその長い歴史の中で、今もってわからないことも存在しています。
その1 仁王門前の狛犬
普通は「阿吽 (あうん)」 で片方が口を開け (阿形 あぎょう) 、もう片方は口を閉じています (吽形 うんぎょう) 。
でも清水寺 仁王門前の狛犬はどちらも口を開けています。
何故なんでしょうか ?
お釈迦様の教えを広めるために口を開けて叫んでいるといわれているけど、東大寺南大門の石獅子をモデルにしたともいわれ、古いタイプの狛犬。
清水寺は奈良 興福寺の末寺として始まったから、同じ奈良のお寺を真似たのかもしれません。
その2 岸駒の虎 ( がんくのとら )
仁王門をくぐって右側へ行くとあるの石灯籠。
「八方睨みの虎」とも呼ばれ、正面から見ても横から見ても、虎に睨まれているように感じる。
この虎が夜な夜な石灯籠を抜け出して水を飲みに行くらしい。
ほんまかいな?
その3 鐘楼 (重要文化財)
仁王門の先にある鐘楼。
鐘楼は4本の柱で支えるのが普通。
この鐘楼は6本柱があります。
この鐘が重いからといわれているけど、他のお寺とそれほど変わらないと思うけど 。
なぜ6本か真相は不明。
その4 三重塔の龍瓦
魔除のために鬼瓦が設置されているけど、東南角の1ヶ所だけは「龍の瓦」。
龍は火を消す雨を降らすと考えられているため、火除けとして設置されています。
三重塔を火事から守るお守りですね。
十二支を方角で表すと東南は龍。
火が入り込むのを防ぐ鬼門除けとして、睨みを利かせています。
ちなみに、残りの三か所は通常の鬼瓦。
その5 手水鉢
轟門 (中門:重要文化財) の前にある手水鉢。
「梟 (ふくろう) の手水鉢」 と呼ばれています??
パッと見た感じでは明らかに龍の手水鉢。
一体どこが梟なん?
実は手水鉢の台座の下にある石に彫られている仏様の横に梟の姿が。
めっちゃ判りにくいし。
昔の人が宝探しのような遊び心で七不思議にしたんかなー。
下にもぐらないと見えないから、フクロウを映した写真が手水舎の後ろ側にあります。
画像右の仏様の横に、梟が、いた!!
その6 仏足石 (ぶっそくせき)
本堂手前にある仏足石。
一般的に仏足石は御釈迦様の足跡だけど、清水寺のは違います。
源平の戦いで源氏に捕らえられ、断食の末に亡くなった「平景清 (たいらのかげきよ)」のものだといわれています。
その7 鉄の錫杖 (しゃくじょう)
本堂の前にある巨大な錫杖。
長さ2m60cm、重さ約100kgもあります。
これは弁慶が持っていた錫杖だともいわれています。
なぜ、清水寺に弁慶の持っていた錫杖があるのか不思議に思いませんか?
実は「義経記(ぎけいき)」によれば、弁慶と牛若丸の決闘は「五条大橋」ではなく『清水寺』だったともいわれています。
アクセス
・ 市バス 「五条坂」 バス停下車徒歩約12分。 市バス 「清水道」 バス停下車徒歩約12分
・ 京阪 「清水五条駅」 4番出入口から徒歩約20分
・ 京阪 「祇園四条駅」 1番出入口から徒歩約25分
・ 阪急 「京都河原町駅」 1B出入口から徒歩約28分
清水寺 七不思議 まとめ
「七不思議」って、多くの参拝者に来てもらう工夫のようなものかなー。
本当に不思議なものもあるけど、数合わせのために後から取って付けたようなものもあるのでは?と思うようなものも(^^)
ただ、昔は今のように娯楽がたくさんなかったから、お寺で七不思議を探す楽しみもあったのかも。
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※拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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