退蔵院 桜 2020 紅枝垂桜と雄大な庭。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

退蔵院 桜 2020

 

「 退蔵院 桜 2020 」

甲子園球場8個分の広い寺域を持つ妙心寺。

山内の40以上ある塔頭の中でも指折りの古刹が, 「退蔵院」。 お庭が魅力的ということで訪れてみました。 退蔵院の門をくぐるとそこは別世界。 緑の苔に覆われた趣のある庭が迎えてくれます。

元信の庭

方丈の南と西に面して, L字型に作庭されています。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年3月6日 撮影

南面の庭は, 苔の中に赤松が植栽されたのみで, とてもシンプル。 方丈から眺める簡素な庭がかえって心を落ち着かせます。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年3月6日 撮影

西面の庭は, うって変わって枯山水。 白砂の流れの中にいくつもの石を配し, 渓流を表現しています。

「元信の庭」は, 常緑樹が植えられ,いつ来ても変わらぬ美しさが見ることができる「不変の庭」。 そして, 方丈の南から西にかけて一つの庭が途切れること無く続いているというのは珍しい。

普通, 庭の作庭は, お坊さんか庭師がやるものだけど, 「元信の庭」は, 絵師の狩野元信が設計。 この辺りも, 先入観にとらわれない芸術家としての感性だったのかもしれません。

時折聞こえる「 鹿威し 」の音が静けさを引き立てます。

陰陽の庭

紅枝垂桜

紅枝垂桜 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

入口の外からも見える見事な垂れ桜。 JR東海のCMにも登場しました。

紅枝垂桜 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

陰陽の庭

入口入ってすぐの紅枝垂桜を両側から囲むように配置されているのが枯山水の「 陰陽の庭 」。

それぞれが独立した2つの庭だけど, 二つで一つ, 物事や人の二面性, 「 陰と陽 」, 「 影と光 」を表しています。

陰の庭

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

晴天の日だったのでわかりにくいけど, 白砂の代わりに敷き詰められているのは, 「黒砂」。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

見慣れないものなので, 暗さ ・ 異様さが際立っています。

陽の庭

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

一方で, 陽の庭は白い砂。 陰の庭を観た後では, より眩しさと新鮮さを感じます。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

用いる砂の違いで見事に陰と陽を表したお庭。 また, 陰の庭は石が8つ。 陽の庭は7つ。 二つの庭を合わせて「 15 」。

平安時代の陰陽道の考えから,  奇数が重要視されていたので, 二つの庭で七五三の奇数を表しています。 陰の庭だけ観ると非常に異様だけど, 陽の庭と合わせて観ると納得できるわかりやすい表現。

余香苑 ( よこうえん )

※ 池泉回遊式庭園で, 上から流れ出す水が大海に流れ着く様を表しているのが良くわかる作庭。 流れ来る水の音が耳に心地良い。

※ 自然の中の山や川の景色を表現した庭園を, 歩きながら観賞する。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

四季折々に楽しめる雄大な庭園で, 「 元信の庭 」とは対照的に変わりゆく美しさを感じる『 可変の庭 』。

余香苑の入口に見事な垂れ桜。 そして, 苑内には他にも垂れ桜があるので, 庭の西側 ( 水が流れていく下流側 ) から見ると, 垂れ桜が借景となって, 美しい眺めが見られます。

四季ごとに変わる風景は, 人生のように変化していく様を表しているよう。

退蔵院について

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

越前 ( 現在の福井県 ) の豪族 ・ 波多野重道 ( はたのしげみち ) が妙心寺三世の無因禅師 ( むいんぜんじ ) を初代住職として, 応永二年 ( 1395 ) に創建。

現在の方丈 ( 本堂 重要文化財 ) は慶長年間 ( 1596 ~ 1615 ) の建築。

瓢鮎図 ( ひょうねんず )

瓢鮎図(ひょうねんず) / 京都 ブログ ガイド

この絵は山水画の始祖といわれている如拙が, 足利義持の命により描いた作品で, 日本最古の水墨画。

中心に描かれているのは瓢箪を持った一人の男。 川には鯰 ( なまず ) が描かれていて, 男が鯰を捕まえようとしているように見えます。

もちろん, 網でもないと捕まえるのは無理! ましてや瓢箪より鯰の方がでかいときている。

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

こうした無理難題をどうやって解くのか ? というのが禅問答。

将軍 足利義持は, 当時の京都五山の禅僧31人に答えを問うたといわれています。 そして, この難題に対してのそれぞれの答えが絵の上に記されています。

退蔵院 アクセス

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

2020年4月7日 撮影

JR「 花園駅 」から徒歩約8分。 妙心寺 三門の西側にあります。

ちょっと, 寄り道。

妙心寺

妙心寺 / 京都ブログガイド

妙心寺は, 大好きなお寺の中の一つ。 禅寺らしく必要最小限で無駄なものがなく, 簡素な中に完成された美しさがあります。

甲子園球場8個分 ( 約十万坪 ) の広大な寺域で, 妙心寺の境内には40近くの妙心寺派の寺院があります。 境外にも多くの塔頭を持ち, 石庭で有名な 「 龍安寺 」 も妙心寺の塔頭。 厳かな雰囲気が漂う妙心寺は,  時代劇の撮影にも度々利用されます。

妙心寺 ( 退蔵院は妙心寺の境内にあります。 )

法金剛院

法金剛院 蓮 / 京都 ブログ ガイド

京都では数少ない律宗寺院で,  五位山といいます。 平安末期の姿をとどめた庭園は極楽浄土に見立てられ, 極楽浄土を象徴する蓮の花の名所として特に有名で, 「 花の寺 」として知られています。

法金剛院 ( 退蔵院から徒歩約6分 )

退蔵院 桜 2020 まとめ

退蔵院 桜 2020 / 京都 ブログ ガイド

庭好きには, 特にオススメ。

方丈の南から西にかけての「 元信の庭 」。 ここだけで600円?って思っていたら, まー, ! 「 余香苑 」が凄い。

美しい紅枝垂桜と雄大な庭園が待っていました。 全ての庭を観賞して帰るときには, 600円は, 安い ! ! ! !  になっていました (笑)

退蔵院ホームページ

所在地 : 京都府 京都市 右京区 花園妙心寺町35

電話 : 075 - 463 - 2855

拝観時間 : 9:00 ~ 17:00

上ル下ル西入東入について

※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので、 寺院にご確認ください。 万が一、 間違っていたとしても、 責任は負いかねます。 予めご了承ください。

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