実相院 2020 「床もみじ」と趣向の違う2つの庭園で紅葉を楽しむ
「 実相院 2020 」
明治維新後に新政府で活躍し, 五百円札にもなった岩倉具視 ( いわくらともみ ) が, 5年間幽棲していた京都北部にある岩倉。
その岩倉の地に佇んでいるのが, 実相院門跡。 代々, 皇室や公家が住職を務めてきました。
ピカピカに磨かれた床に映る「 床もみじ 」が有名なお寺。 他には, 趣向の違う2つの庭園で紅葉を楽しむことができます。
実相院 2020 紅葉
石庭「 こころのお庭 」
2020年11月17日 撮影
遠く比叡山を借景とした雄大な庭園。
沸き立つ雲のごとくそそり立つ大きなカエデ。 それぞれの色づきが異なるために, 見事な紅葉のグラデーションが楽しめます。
2020年は, 少し早かったよう。 この石庭の紅葉が最盛期の時に訪れると, めちゃめちゃ綺麗です ! !
下の写真は, 2019年11月29日に撮影したもの。 最盛期を少し過ぎた時期に訪問したけど, 日の光を浴びてさらに赤く光り輝いていました。
めちゃくちゃ美しかった ! ! ! !
この石庭は 「 こころのお庭 」 と呼ばれ, 石組みと苔で日本の国を表現しています。 島を囲む海に立つ三つの木製オブジェは波を現わし, 表面は杉皮が施され, 後ろ側に盛り土をして, その表面を白砂で覆っています。
江戸時代から続く 「 造園植治 」 の小川勝章氏監修のもと, 2013年春 ~ 2014年秋にかけて, 市民参加による作庭が行われました。
山水庭園
2020年11月17日 撮影
手前に池を配し, 西側の山と北側の木々を借景としているのが, 「山水庭園」。
2020年11月17日 撮影
ちょっと影が落ちてわかりにくいけど, 池の水面に紅葉が映りこんで, 美しい景色を見せてくれます。
訪問時は最盛期でした。
床もみじ
実相院といえば, 「 床もみじ 」 というくらい有名。 黒光りしている床に外の紅葉が映り込みます。 眺める場所には, 座布団が置かれているので, ゆっくり座って見ることが可能。 ( ※人が少なければ )
尚, お寺の建物内は撮影禁止なので, 「 床もみじ 」 の眺めはHPで確認を。 とにかく, めっちゃ綺麗。
2020年11月17日時点では, まだ青紅葉でした。
実相院について
2020年11月17日 撮影
実相院は, もと ※天台宗寺門派の門跡寺院。
寛喜元年 ( 1229 ) , 静基 ( じょうき ) によって開かれました。
※ 最澄によって開かれた宗派
寛永年間, 足利義昭の孫にあたる義尊が住職になり, その後, 後西天皇の皇子 ( 息子 ) である義延親王が住職になりました。
それ以来, 皇室 ・ 公家が住職を務めていきました。
実相院 アクセス
・ 地下鉄 「 国際会館駅 」 下車, 京都バス24系統 ・ 岩倉実相院ゆき 「 岩倉実相院 」 下車すぐ。
・ 京都バス 「 四条河原町 」 河原町通東側のりば ( H & M 前 ) から, 岩倉実相院ゆき 「 岩倉実相院 」 下車 ( 約45分 )
・ 叡山電鉄鞍馬線 「 岩倉駅 」 下車, 徒歩約20分。
実相院 2020 まとめ
2020年11月17日 撮影
11月に入って, だんだん朝晩が冷え込むようになってきたけど, 中旬以降は10月を思わせるような暖かさが続いたから, 京都の紅葉も少し足踏み状態。
でも, 実相院は京都の北部にあり, 洛中に比べたら早く色づくから, 鞍馬寺・貴船神社の帰りに訪問しました。
実相院の好きなところは, ひとつのお寺で, まったく異なるタイプの紅葉を3つ楽しめるところ。 ただ, 最盛期が3つとも微妙に異なるから, ちょっと難しい。
お寺の西側にあるの 「 山水庭園 」 と石庭 「 こころのお庭 」 とでは, 前者が早く, 後者が遅い。 「 床もみじ 」はさらに遅い。 運よく3つとも楽しめたら本当にラッキー。
石庭に合わせると, 山水庭園は少し散ってしまっているし, 山水庭園に合わせると, 石庭の色づきが早い。 余裕のあるときに, 2回訪問するのが一番いいんだけどね (^^)
2020年は, 山水庭園は良かったけど, 石庭はまだ色づきが足りませんでした。 ただ, 青空の下で気持ちの良い時間が過ごせました。
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 紅葉スポット
所在地 | 京都府 京都市 左京区 岩倉上蔵町 121 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 0 7 5 – 7 8 1 – 5 4 6 4 |
拝観時間 | 9 : 0 0 ~ 1 7 : 0 0 |
拝観料 | 大人 500円, 小中学生 250円 実相院ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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