「 鞍馬寺 奥の院 」
ここ数年は, 秋の台風の影響で, 奥の院参道は通行禁止。
今年は幸運にも京都には大きな台風や大雨がなかったから, 久しぶりに本殿金堂へ参拝した後に, 奥の院参道から貴船神社へと歩いて行くことにしました。
鞍馬寺 奥の院参道を歩く
上の写真の本殿金堂を右手に見ながら先へ進むと, 鞍馬寺 奥の院参道入口があります。
鞍馬寺 奥の院参道入口。
鞍馬寺 奥の院は, 鞍馬山随一の聖地といわれています。
霊宝殿 ( 鞍馬山博物館 )
奥の院参道入口から徒歩約2分で, 「 霊宝殿 」。
与謝野晶子 冬柏亭
奥の院参道入口から徒歩約2分で, 「 与謝野晶子 冬柏亭 ( とうはくてい ) 」。
与謝野晶子の五十の祝に弟子たちから贈られた書斎が, 冬柏亭。 昭和五十一年四月に鞍馬山のこの地に移築されました。
ここからが本格的な奥の院の参道。 山道に設えられた石段を登っていきます。
息つぎの水
奥の院参道入口から徒歩約4分で, 「 息つぎの水 」。
牛若丸が, 毎夜奥の院 僧正が谷へ剣術の修業へ通っていた時に, ここの湧き水で喉を潤したといわれています。
屏風坂の地蔵堂
奥の院参道入口から徒歩約5分で, 「 屏風坂の地蔵堂 」。
お堂の前の坂道が以前は一枚岩で, 屏風を立てたような急な坂になっていたため, この名前になったそう。
背比べ石
奥の院参道入口から徒歩約11分で, 「 背比べ石 」。
遮那王 ( しゃなおう ) と名乗って, 鞍馬山で修業していた牛若丸が, 鞍馬山を下りるときに, 名残を惜しんで背を比べた石といわれています。
「 背比べ石 」を過ぎると, 山道が下りになり楽になってきます。
木の根道
奥の院参道入口から徒歩約11分で, 「 木の根道 」。
硬い地質のために杉の根が地中に入りにくく, 地表を這うように伸びています。 めっちゃ奇怪な様子で, 天狗でも出てきそうな雰囲気 ! !
大杉権現社
奥の院参道入口から徒歩約14分で, 「 大杉権現社 」。木の根道を進んでいくと現れます。
大杉大権現は千年近い樹齢の杉の古木。 古来より崇敬されてきましたが, 昭和二十五年のジェーン台風で中ほどから折れてしまいました。
その後, 平成三十年の台風21号によって完全に倒壊。 今はその身を横たえています。
不動堂
奥の院道入口から徒歩約25分で, 「 不動堂 」。 不動明王が安置されています。
義経堂
奥の院参道入口から徒歩約25分で, 「 義経堂 」。
源義経は文治五年四月に, 奥州衣川の合戦で自害した後に, その魂が鞍馬山に戻ってきて, 安らかに鎮まっているといわれています。
魔王殿
奥の院参道入口から徒歩約31分で, 「 魔王殿 」。
魔王殿の辺りは, 周りを杉の木に囲まれ, 奥の院の中でも特に神聖な空気に満ちているように感じました。
拝殿の先にあるのが魔王殿。 ゴツゴツした岩と杉木立の中に, ひっそりと佇んでいます。
奥の院参道入口から徒歩約41分で, 上の写真の風景。
ここまで来ると, 下に流れる貴船川のせせらぎの音が聞こえてくるから, 「 あともう少しや ! ! 」って俄然元気が出てくる (笑)
鞍馬寺西門
奥の院参道入口から徒歩約47分で, 「 鞍馬寺 西門 」 。
ここから徒歩約1分で貴船神社の鳥居前。
貴船神社
貴船神社の創建は, 不明。 ただ, 1300年前にはすでに社殿の造り替えの記録があり, 平安京の遷都前から歴史があります。
貴船 ( きふね ) は, 古来 「 氣生根 」 と書かれ, 氣が生じる根源の地と考えられていていました。 氣が生じるところのため, 運氣が上がる 『 運氣龍昇 』 のご利益が期待でき, 開運のパワーをいただける場所。 そこにあるのが, 『 貴船神社 』 です。
また, 平安時代の歌人 和泉式部が, 夫の心が他の女性に移ったことを思い悩んでいるときに, 貴船神社に参拝し, 復縁を願ったところ叶えられたので, それ以来, 「 縁結びの神様 」 としても, 崇められるようになりました。
貴船神社は, 水神である高龗神(たかおかみのかみ)を祀っているから, 昔から雨乞いには黒馬, 雨止みには白または赤馬が献上されていました。生きた馬の代わりに 「 板立馬 」 を奉納したこともあったそう。
そして, この「 板立馬 」が, 現在の “絵馬” の原型とされています。
鞍馬寺 奥の院 アクセス
叡山電鉄「 鞍馬駅 」から鞍馬寺 奥の院参道入口までは徒歩約30分。
叡山電鉄「 鞍馬駅 」へ
JR京都駅から 所要時間 : 60~70分台 乗継時間等で変化
JR ( 150円 ) + 京阪 ( 270円 ) + 叡山電鉄 ( 430円 ) = 850円
「 JR京都駅 」で, JR奈良線に乗車 ( JR京都駅が始発 )
⇒ひと駅目の「 東福寺駅 」下車後, 京阪本線に乗換, [ 出町柳 行き ] に乗車
⇒終点の「 出町柳駅 」下車後, 叡山電鉄鞍馬線に乗換 ( 出町柳駅が始発 )
⇒「 鞍馬駅 」下車
四条河原町 ( 京阪「 祇園四条駅 」 ) から 40~50分台 乗継時間等で変化
京阪 ( 220円 ) + 叡山電鉄 ( 430円 ) = 650円
京阪「 祇園四条駅 」で, [ 出町柳 行き ] に乗車
⇒終点の「 出町柳駅 」下車後, 叡山電鉄鞍馬線に乗換 ( 出町柳駅が始発 )
⇒「 鞍馬駅 」下車
四条烏丸 ( 阪急「烏丸駅」) から 50~60分台 乗継時間等で変化
阪急 ( 160円 ) + 京阪 ( 220円 ) + 叡山電鉄 ( 430円 ) = 810円
阪急「 烏丸駅 」で, [ 京都河原町 行き ] に乗車。 ひと駅目の「 京都河原町駅 」下車
⇒1A, 1B出入口から徒歩約2分の京阪「 祇園四条駅 」で京阪線に乗換, [ 出町柳 行き ] に乗車
⇒終点の「 出町柳駅 」下車後, 叡山電鉄鞍馬線に乗換 ( 出町柳駅が始発 )
⇒「 鞍馬駅 」下車
※運賃は2021年現在
鞍馬寺 奥の院参道を実際に歩いてみて
鞍馬寺 奥の院参道入口から鞍馬寺西門まで約47分。
鞍馬寺 奥の院参道入口から貴船神社へ行く方が遥かに楽やと思います。
登りは, 「 背比べ石 」 辺りまでの10分位で, そこから鞍馬寺西門までは, だいたいが下り。
鞍馬寺 奥の院参道入口へも鞍馬駅からはずーっと登りだけど, 途中には由岐神社や義経供養塔などの見るべきスポットがあるし, 道も整備されています。
仁王門の少し上にある普明殿から途中まではケーブルで行くことも可能。
本殿金堂で一区切りつけられるし, 鞍馬寺 奥の院参道入口で実際かなり鞍馬山を登っていることになるから。
貴船 ( 鞍馬寺西門 ) からだと, 魔王殿までは, ただひたすら, 上の写真のような木で設えられた階段を, ずーっと登り。 そして, 背比べ石辺りまでは引き続きの登り坂。
私が魔王殿を過ぎてからすれ違った貴船から登って来る人は, みんな「 はー, はー, はー。 」と, めっちゃしんどそうだった。
もし鞍馬寺 奥の院参道を歩いて, 鞍馬寺と貴船神社の2つを廻ろうと考えている人がいるのなら, 山歩きに慣れていない人は, 鞍馬寺 奥の院参道入口から行くことを強くオススメします。
鞍馬寺 奥の院 まとめ
いつもは本殿金堂へ参拝して下山するけど, 今年は鞍馬寺 奥の院参道から貴船神社へと歩いてみました。
昔一度歩いたことがあって, その時かなりしんどかった思い出があったから, めっちゃ気合いを入れて鞍馬寺 奥の院参道へ。
ただ, 準備運動が良かったのか, 気構えが良かったのか, 今回はそれ程, しんどいとは思わなかった (^^)
奥の院にあるスポットを楽しみながら, 鞍馬寺の西門へと到着しました。
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 紅葉スポット
所在地 | 京都市左京区鞍馬本町1074番地 |
---|---|
電話 | 075-741-2003 鞍馬寺ホームページ |
愛山費 | 500円 ※ 仁王門と西門に料金所 |
※拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
コメント