貴船神社は、「きぶね」とは濁らず、『きふね』と読みます。
私も今までずっと「きぶね神社」と思っていました。
貴船神社 水の神様をお祀りする神社
貴船神社の祭神は水神である高龗神(たかおかみのかみ)。
雨乞い、雨止みの龍神様としても人々に崇められ、雨乞いには黒馬・雨止みには白または赤馬が献上されるのが通例で、記録は数百回に及びます。
龍神さまとしても崇拝されているから、辰年生まれの人はお詣りしておいた方が良いかも。
平安時代には、神社で最も高い格式であり、日照りや長雨が続いたときや、国に危険があるときには必ず、天皇の使いが貴船神社に差し向けられ、祈祷が行われました。
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貴船神社の創建は不明。ただ1300年前にはすでに社殿の造り替えの記録があり、平安京の遷都前から歴史があります。
平安時代末期には、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ 上賀茂神社)に属していましたが明治以後に独立。
昔、社殿は貴船川の上流にある奥宮にありましたが、天喜三年(1055)に現在地に移りました。
貴船神社の境内には本殿、拝殿、権殿(ごんでん)などがあり、本殿は文久三年(1863)及び平成十七年(2005)に改修されました。
貴船神社 ご利益
貴船神社のある貴船(きふね) は古来「氣生根」と書かれ、氣が生じる根源の地と考えられていていました。
氣が生じるところのた、 運氣が上がる『運氣龍昇』のご利益が期待できます。
昔は、木船や貴布祢とも書かれたそうだけど、明治四年(1871)以降は貴船と改められました。
また、平安時代の歌人 和泉式部が夫の心が他の女性に移ったことを思い悩んでいるときに、貴船神社に参拝し復縁を願ったところ叶えられました。
それ以来「縁結びの神様」としても崇められるようになりました。
他にも所願成就のご利益があります。
絵馬発祥の神社
上に書いた通り、貴船神社は水の神様。
貴船神社には、昔から雨乞いには黒馬, 雨止みには白または赤馬が献上されていましたが、生きた馬の代わりに「板立馬」を奉納したこともあったそう。
この「板立馬」が現在の「絵馬」の原型とされています。
水みくじ
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貴船神社は水神の高龗神を祀っているので、水占みくじ(200円)が有名。
何も書かれていないおみくじを水に浮かべます。
すると、しばらくして文字が浮かび上がってくる。
写真は2020年にした水占い。
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「末吉」やった(笑)
ちなみに、おみくじにはQRコードが記載され、外国語で翻訳されたものがスマホに表示される様になっています。
英語・簡体字(中国本土)・繁体字(台湾・香港等)・韓国語に対応しています。
御神木の桂
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樹齢約400年で高さは約30m。
根元からいくつも枝が天に向かって伸び、八方へ広がっている様子が貴船神社の地から御神氣が龍のごとく勢いよく立ち昇っている姿に重ね合わせることができます。
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まさに貴船神社の御神木。
貴船神社の運気昇龍のご利益と合わせて、ご神木の桂のパワーもいただいて帰れば怖いものなし!!
貴船神社 奥宮
奥宮
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奥宮に到着。
ここまで来ると人も少なくなり厳かな雰囲気が漂います。
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元々この地は貴船神社がはじめ創建されたところで、奥宮の祭神も高龗神(たかおかみのかみ) 。
言伝えによると五世紀初頭に、神武天皇の母が黄船に乗って浪速(大阪)から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼり、この地に上陸し、祠を営んで、水神を祀ったのが始まりとされています。
載ってきた船が「黄船」だったので、黄船(きふね)という地名になったという説もあります。
船形岩
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境内の本殿横には、この伝説にまつわる「船形岩」があります。
神武天皇の母が乗ってきた黄船を隠すために小石を積み上げていったそう。
この「船形岩」に載っている小石を持ち帰ると、航海安全にご利益があるといわれています。
貴船神社 アクセス
叡山電車「貴船口」下車。
ここから京都バスで、貴船バス停まで約4分。貴船バス停から貴船神社の鳥居までは徒歩約5分です。
貴船バス停横(800円/1時間)と貴船神社の下に駐車場(800円/2時間)があるけど、どちらも駐車可能台数は少な目。休日はすぐ満車になるでしょう。
叡山電鉄の二ノ瀬駅と市原駅の間に横たわるのが「紅葉のトンネル ( You tube ) 」。
この間では電車も速度を落としてゆっくり進んでくれます。
貴船の川床 (かわどこ)
貴船神社の前を流れる貴船川の真上に床を設置し、5月~9月の期間中に貴船の川床として営業しています。
鴨川納涼床(かもがわのうりょうゆか)とは違い、貴船の川床(かわどこ)と呼ばれています。
京都市北部の山あいにある貴船辺りは、ただでさえ京都市内中心部より5℃位は気温が低いのに、貴船川のせせらぎの真上に床が設置されます。
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体感温度は更に低く感じる。 めっちゃ涼しい ! !
貴船口から大原へ
実は貴船口から大原行きの京都バスが出ているんです。
叡山電車「貴船口」から徒歩約2分。 貴船口バス停があります。
京都バスで約25分, 380円で行けてしまいます。
鞍馬, 貴船を観光してから貴船口~大原行のバスで大原に泊ったり, 逆に大原を観光してから大原~貴船口行のバスで貴船, 鞍馬に泊るというパターンも可能。
注意が必要なのは, 1日3便しかなく, 秋の観光シーズンしか運行していないかも。
近くの観光スポット
鞍馬寺
本殿金堂前の階段辺りや境内からの紅葉が綺麗。
そして紅葉だけではなく、本殿金堂前にある「金剛床」。この場所が鞍馬山一帯で一番「氣」が集まるスポット。
貴船神社から鞍馬寺へのアクセス
山道を徒歩(約1時間)
貴船神社から100m下ったところに、鞍馬寺の本殿金堂(金剛床)へ続く道があります。
ここは遮那王こと源義経が,武道の達人 鬼一法眼(きいちほうげん)と共に修行した場としても有名。
魔王殿、義経堂、木の根道などのスポットがあります。
逆からの行程になるけど、鞍馬寺 奥の院参道入口から奥の院橋までは約47分。
貴船から鞍馬寺へはさらに時間がかかります。
実際に奥の院参道を歩いた感想では、鞍馬寺 奥の院参道入口から貴船神社へ行く方が遥かに楽やと思います。
【バス & 電車】
貴船口までバスで戻って、貴船口で叡山電車かバスに乗り換えて鞍馬まで行くことも可能。
叡山電車「 鞍馬駅 」から鞍馬寺の本殿金堂までは徒歩約30分。
貴船神社 まとめ
貴船神社は水の神様 高龗神(たかおかみのかみ)をお祀りしている神社。
雨乞い・雨止みで献上されていた馬が、現在の絵馬の由来だとは知りませんでした。
水占いは、水の神様を祀る神社らしいおみくじですね。
また、「運気昇龍」と「縁結び」のご利益があるのも見逃せないところ。
京都 ご利益 めぐり
所在地 | 京都市 左京区 鞍馬貴船町 180 |
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電話 | 0 7 5 - 7 4 1 - 2 0 1 6 |
開門時間 | 6:00~18:00 ( 12/1~4/30 ) / 6:00~20:00 ( 5/1~11/30 ) ※年末年始は特別時間で開門 |
受付時間 | 9:00~17:00 貴船神社ホームページ |
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