「 宝筐院 2018 」
去年初めて訪れて綺麗だったので今年も迷わずの訪問。
宝筐院 紅葉おすすめポイント
紅葉の小道
紅葉の小道 2018年11月27日撮影
ここの風景は本当に美しい。
これを見るためだけに訪れているといっても過言ではありません。
拝観料を払って、境内へ入ると最初に現れるのがこの情景。
いきなりのクライマックス。
緑の苔、楓の紅葉、青い空のコントラストがめっちゃ綺麗。
本堂前の紅葉
紅葉の小道を20m進むと右手に本堂。
ここでしか見られない紅葉が私たちを迎えてくれます。
今年はまだ色づきが・・・だったので去年撮影したものをどうぞ。
本堂の前にはこれでもか!!っていう位色づいたドウダンツツジが群生しています。
ドウダンツツジの紅葉がちょうど私たちの目線にあり、楓の紅葉がその上を彩ります。
2層の異なる紅葉ラインが厚みと立体感のある紅葉を楽しませてくれます。
本堂の中から見る紅葉
絵画のような額縁越しの紅葉。
紅葉の小道から本堂へ歩いてくる人がいなくなると本堂内に響き渡るシャッター音。
絵になる風景が広がります。
本堂横の庭
他の紅葉ポイントに比べればインパクトが少し弱いんですが白砂と紅葉、そして青空とのコントラストが美しい庭です。
宝筐院(ほうきょういん)について
宝筐院は、臨済宗のお寺。
平安時代に、白河天皇のよって創建され、当時は、善入寺といいました。
南北朝時代に※1夢窓疎石の高弟 黙庵が、寺に入り、足利義詮の保護で伽藍が復興されました。
※1 鎌倉時代末から南北朝、室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧。庭園の設計者としても有名。
義詮の没後、その※2院号から「宝筐院」と改められました。
※2 戒名や法名の中で、院の字がついたもので生前から寺院に貢献した人などや、元来は天皇をはじめとする皇族や、将軍家の戒名として用いられていました。
足利義詮と楠木正行の菩提寺
元々足利と楠木は、鎌倉幕府の執権北条氏の支配に対抗し北条氏を倒すまでは見方同士。
その後の南北朝時代に、足利は北朝、楠木は南朝に別れて、敵同士になってしまいました。
そして、足利尊氏が、神戸湊川で楠木正成を撃ち、その後、室町幕府を開きます。
楠木正行と足利義詮の墓
左が※3足利義詮(よしあきら)、右が※4楠木正行(まさつら)の墓
敵同士なの楠木正行と足利義詮の墓が並んであるのには意味があります。
※3 足利尊氏の嫡男で、室町幕府2代将軍
※4 楠木正成の※5嫡男で、大阪の四條畷で戦死
※5 一般に正室の生んだ男子のうち最も年長の子。たとえ長男であっても側室の生んだ子である場合、正室の生んだ弟が跡取りとなることもあることから、嫡男と長男は必ずしも同一ではない。
両人とも※1黙庵と関係しています。足利義詮は黙庵に※6帰依しており、楠木正行は、自分の亡くなった後のことを黙庵に頼んでいました。
足利義詮が黙庵から楠木正行の人柄等を聞くにおよび非常に感銘したため、楠木正行の隣に葬ってくれと頼んだそうです。
※1 鎌倉時代末から南北朝、室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧。庭園の設計者としても有名。
※6 畏敬の念を抱くこと
まとめ
去年ほど見頃ではありませんでしたが他とは違う紅葉が楽しめました。
⇒ 宝筐院 2017
10分もあれば全てを見られるような小さなお寺ですが「紅葉の小道」をはじめ印象的な紅葉が私たちを迎えてくれます。
オススメです。是非一度訪れてみてください。
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 紅葉スポット
所在地 | 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9 上ル 下ル 西入 東入について |
---|---|
電話 | 075-861-0610 |
拝観時間 | 9:00~16:00(11月はPM 4:30まで) |
拝観料 | 大人:500円/小中学生:200円 宝筐院ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
コメント