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片山御子神社 ( 片岡社 ) 紫式部も訪れた縁結びの社

片山御子神社 / 京都観光旅行ガイド

「 片山御子神社 ( 片岡社 ) 」

賀茂別雷神社 ( かもわけいかづちじんじゃ 通称:上賀茂神社 ) の楼門前にある玉橋を南に渡って左手にあるのが「片山御子神社 ( かたやまみこじんじゃ )」。

通称、片岡社と呼ばれています。

目次

片山御子神社と紫式部

賀茂別雷神社(上賀茂神社)14/ 京都 ブログ ガイド

片山御子神社 ( 片岡社 ) 祭神の賀茂玉依比売命( かもたまよりひめのみこと ) は、平安の昔から恋愛成就・子授け・安産の神様として有名でした。

源氏物語の作者である紫式部も片山御子神社 ( 片岡社 ) に度々参詣しています。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)15/ 京都 ブログ ガイド

ほととぎす 声まつほどは 片岡のもりのしづくに 立ちやぬれまし

紫式部

ほととぎす ( 将来の結婚相手 ) の声を待っている間はこの片岡社の梢の下に立って、朝霧の雫に濡れていましょう。

片山御子神社 案内

片山御子神社は、上賀茂神社の境内にある二十四社の※摂末社の中でも第一の摂末社。

賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) 祭神の賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) の母親である賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめのみこと ) を祀っています。

天正十九年 ( 1591 ) には朝廷から神様で最も高い位である「正一位」を贈られています。

※神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のこと。

賀茂玉依比売命

賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) の歴史は古く、7世紀末にはすでに有力な神社。

京都で最も古い神社の一つ。

当時この辺りを支配していた賀茂氏の氏神を祀っていました。

その賀茂一族の姫が片山御子神社の祭神 賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめのみこと ) 。

賀茂玉依比売命と賀茂祭 ( 葵祭 )

数千年前に、天で雷が起こり、地上へ赤い矢が放たれました。

その赤い矢が賀茂川に落ちて流れてくるのを、禊をしていた賀茂玉依比売命が見つけ、家へ持ちかえったそう。

そして、飾っていた赤い矢の力によって、賀茂玉依比売命が寝ている間に懐妊し、生まれてきた子供が賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) 。 賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) の祭神です。

その後、子供はすくすくと育ち、元服の席で、突然「私の父は天にいる神だ !」と宣言し、なんと、そのまま天に昇ってしまいました。

なんなんそれ。 

自分の子供が突然いなくなり悲しみに暮れる母・・・。

天に昇った賀茂別雷大神は落ち込む母の枕元に現れ、こう告げたんだそう。

「もう一度私に逢いたければ、葵と桂の葉を飾り、鈴をかけた馬を走らせ、立派な祭りをしなさい。」

息子の賀茂別雷大神が言ったとされることを起源とするのが「賀茂祭 ( 葵祭 )」。

葵祭 2019 従者 / 京都 ブログ ガイド

賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) の言った通り、今でも祭りの参加者は「葵と桂」の葉を飾っています。

そして、葵祭の10日前に行われているのが「賀茂競馬」。 鈴を付けた馬が境内を疾走する勇壮な祭り。

賀茂祭 ( 葵祭 ) の由来は神となってしまった我が子に逢いたい ! という母の願いでした。

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賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) について

上賀茂神社はユネスコ世界遺産に登録されています。

正式名称は賀茂別雷神社 ( かもわけいかづちじんじゃ ) 。

京都三大祭の一つ葵祭 ( 賀茂祭 ) で有名です。

春には一の鳥居から伸びる白い参道横に早咲きの御所桜、遅咲きの斎王桜。

初夏から夏にかけては青もみじが清々しい緑を見せてくれます。


片山御子神社 ( 片岡社 ) アクセス

片山御子神社 ( 片岡社 ) は、上賀茂神社楼門の斜め前にあります。

市バス「上賀茂神社前」バス停下車徒歩約4分。

コメント

コメント一覧 (2件)

    • 福永 様

      閲覧そして投稿、ありがとうございます。

      本当に歴史を感じますね。
      紫式部は京都生まれの京都育ちなので、京都の色んな所へ顔を出していますね。

      これからもよろしくお願いします。

      Kei

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