「 上賀茂神社 青もみじ 」
爽やかで清々しい景色を観るために上賀茂神社の青もみじへ。
上賀茂神社境内の渉渓園 ( しょうけいえん ) やならの小川周辺で青紅葉が観られます。
上賀茂神社 青もみじ 案内
渉渓園 ( しょうけいえん ) 9:00~16:00
一の鳥居のから二の鳥居へと続く白砂の参道の東に流れているのが「ならの小川」。
その「ならの小川」の東にあるのが『渉渓園 ( 入園無料 )』。
平安絵巻を奏でる「賀茂曲水の宴」が行われる緑溢れるエリア。
賀茂山口神社の前に広がっています。
上賀茂神社にお詣りに来たことがある人でも渉渓園の存在を知らない人がいるかも。
この渉渓園は上賀茂神社の青もみじで一番のおすすめスポット。
園内に足を踏み入れると、ヒンヤリ清々しい緑の空気に包まれます。
初夏から夏にかけて上賀茂神社へお詣りに行くことがあれば、是非立ち寄って。青もみじが非常に美しい。
「ならの小川」から引き込まれた水が, 渉渓園を流れ、四月には「賀茂曲水の宴」が開催。
願い石 ( 陰陽石 )
渉渓園を訪れた際には, 青もみじと共に是非お願いしておきたいものが。
それは賀茂山口神社の拝殿の左斜め前にある「願い石 ( 陰陽石 )」。
むかしむかし、この渉渓園には龍の住む池があったといわれ、その池の底から出土した陰陽石は陰と陽が極まって融合した姿を現わしているそう。
まずは両手で同時に石に触れて願い石の力を貰ってから、賀茂山口神社にお参りするのが良いそう。
睦 ( むつみ ) の木 ( スダジイ )
この渉渓園のなかで, 圧倒的な存在感を放っているのが, 「睦の木」。
人間と比べるとデカいのがわかる。
このスダジイは樹齢300年以上で、ひとつの根っこから幹が何本も伸びているところから、ひとつに結ばれた仲睦まじい家族の絆や家内安全を現わしています。
ならの小川
小倉百人一首でも詠まれているのが「ならに小川」。
風そよぐ ならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける
藤原家隆
神職がみそぎをしていた情景を詠んだ歌。
この辺りも水辺の青もみじが清々しくて美しい。
少々、暑くてもこのエリアはめっちゃ涼しい!!
双葉姫稲荷神社の参道
2022年撮影
上賀茂神社に参拝をした後で、楼門をくぐって片岡橋を渡り、ならの小川を右手に見ながら進むと先の渉渓園が右手に見えてきます。
賀茂山口神社の拝殿と本殿の細い道を通り抜けると現れるのが上の鳥居。
双葉姫稲荷神社の参道になっていて、伏見稲荷大社ほどではないけど連続しています。
ここも朱色の鳥居と青もみじの光景が非常に綺麗な場所。
あまり人が来ないのもいい。
ちなみに、上にはいくつかの小さな神社があり、眺めの良い場所。
そして、住宅街へ続く裏参道になっています。
上賀茂神社 桜
早咲きの御所桜と遅咲きの斎王桜が参道に咲き誇ります。
上賀茂神社 歴史
本殿前にある楼門
賀茂別雷神社の歴史は古く、7世紀末にはすでに有力な神社で、京都で最も古い神社の一つ。
当時この辺りを支配していた賀茂氏の氏神を祀っていました。
平安京遷都以降は国家を護る神社として朝廷から崇め敬われ、賀茂祭 ( 葵祭 ) は※勅祭とされました。
※天皇の勅使 ( 使者 ) が派遣されて執り行われる神社の祭のこと。
また、伊勢神宮にならった斎院が置かれ、天皇の皇女が「斎王」として奉仕。
葵祭のヒロイン斎王代は、この「斎王」の代理という意味。 斎王桜もここから名付けられています。
上賀茂神社 ご利益
ご利益は、必勝、開運、厄除方除、八方除、災難除、雷除、珍しいのが電器産業守護。
上賀茂神社 神話のお話し
数千年前に、天で雷が起こり、地上へ赤い矢が放たれました。
その赤い矢が賀茂川に落ちて流れてくるのを、禊をしていた賀茂一族の姫 賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめのみこと ) が見つけ、家へ持ちかえったそう。
そして、飾っていた赤い矢の力によって、賀茂玉依比売命が寝ている間に懐妊し、生まれてきた子供が賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) 。 上賀茂神社の祭神です。
その後、子供はすくすくと育ち、元服の席で、突然「私の父は天にいる神だ !」と宣言し、なんと、そのまま天に昇ってしまいました。
えー、なんなんそれ。
自分の子供が突然いなくなり悲しみに暮れる母・・・。
天に昇った賀茂別雷大神は落ち込む母の枕元に現れ、こう告げたんだそう。
「もう一度私に逢いたければ、葵と桂の葉を飾り、鈴をかけた馬を走らせ、立派な祭りをしなさい。」
そんなこと急に言われても。 できませんけど・・・・。 でも、やっちゃったんです。
息子の賀茂別雷大神が言ったとされることを起源とするのが「賀茂祭 ( 葵祭 )」。
賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) の言った通り、今でも祭りの参加者は「葵と桂」の葉を飾っています。
そして、葵祭の10日前に行われているのが「賀茂競馬」。 鈴を付けた馬が境内を疾走する勇壮な祭り。
賀茂祭 ( 葵祭 ) の由来は神となってしまった我が子に逢いたい ! という母の願いでした。
立砂 ( たてずな ) または盛砂
細殿の前に盛られた二つの立砂。
お店や飲み屋の前で良く見かけるデカい版 (^^)
この立砂は上賀茂神社の祭神 賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) が初めて降臨した神山 ( こうやま 上賀茂神社の北にある山 ) を表しているんです。
この上賀茂神社の立砂にあやかったのが 「盛塩」で、玄関先に盛られ神のご加護を願っています。
また、鬼門・裏鬼門に砂を撒いて清める風習は上賀茂神社の立砂信仰が起源で「清めのお砂」の始まりといわれています。
ちなみに、細殿の横で「清めのお砂 ( 500円 )」を販売しています (^^)
昔は神山に生えている松の木を持ってきて、お祀りしていたそう。
盛砂のてっぺんの松の葉はその名残。
二葉の松の葉が “陰”、三葉の松が”陽”を表しています。
ちょっとわかりにくいけど、二葉の松の葉が刺さっています。
三葉の松
神山湧水
賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) が初めて降りてこられた神山 ( こうやま ) の湧き水が手水舎にひかれています。
上賀茂神社 アクセス
市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐで上賀茂神社一の鳥居。
詳しいアクセスを見る
上賀茂神社前バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが, 京都駅前バスターミナル ( pdf )。
四条河原町から
四条河原町バス停 ( pdf ) は, A~Hの合計8か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
四条烏丸 ( 地下鉄四条駅 ) から
四条烏丸バス停は, A~Gの合計7か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
※ 京都市バスの掲載内容は, 京都市バス時刻表でご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
上賀茂神社 近くの観光スポット
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ちょっと雑学
読み方が一緒で漢字が違う「賀茂川」と「鴨川」。
違いは上賀茂神社に由来しています。
上賀茂神社 青もみじ まとめ
大田神社のカキツバタを見た帰りに、上賀茂神社の青もみじも観に行きました。
上賀茂神社の青もみじは、渉渓園 ( しょうけいえん ) やならの小川周辺で楽しめます。
爽やかで瑞々しい青もみじが観られた。
5月10日だったけど、晴天で暑いくらい。
渉渓園 ( しょうけいえん ) やならの小川周辺はヒンヤリしていて心地良いですよ。
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都市北区上賀茂本山 339 |
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電話 | 075-781-0011 |
Web | 賀茂別雷神社(上賀茂神社)ホームページ |
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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