清凉寺(嵯峨釈迦堂)とは、
何とも清々しい名前のお寺です。
立派な仁王門をくぐって
左手に多宝塔があり、
その周りや、
聖徳太子殿辺りでも
綺麗な紅葉が見られます。
また、
拝観料が要りますが、
本堂裏の弁天堂の紅葉も綺麗です。
源氏物語ゆかりのお寺
源氏物語の主人公光源氏のモデルとなった
源融ゆかりのお寺としても有名です。
宝筐院へ行くときに、
気になっていたお寺が清凉寺です。
宝筐院のすぐ隣にあり、
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立派な仁王門がそびえ立っているので、
帰りに寄ろうと思っていました。
その仁王門をくぐると
広ーい境内が、現れます。
宝筐院は、
結構こじんまりとしたお寺だったので、
余計に広く感じます。
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多宝塔の横に源融のお墓もありますが、
多宝塔周りの紅葉の写真を
撮ることに夢中になっていて
忘れてしまいました。
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多宝塔の奥にある
聖徳太子殿です。
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このあたりの紅葉も綺麗です。
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弁天堂周りの紅葉も見たかったのですが、
時間がなかったのでやむなくあきらめました。
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清凉寺は、浄土宗のお寺で、
嵯峨釈迦堂の名前でも知られています。
ここには、
一説では「源氏物語」の主人公である
光源氏のモデルであったといわれる
源融(みなもとのとおる)の
山荘 棲霞観(せいかかん)があって、
融の没後に、
棲霞寺としたのが始まりといわれています。
天慶(てんぎょう)八年(945)に
等身大の釈迦像が安置されました。
これが嵯峨釈迦堂の名前の
由来といわれています。
その後、
インド、中国、日本の三国伝来となる
釈迦如来立像を持って、
宋(中国)から帰国した
奝然(ちょうねん)上人が、
その像を安置するため、
愛宕山を中国の五台山に見立てた
「大清凉寺」の建立を計画しましたが、
志半ばで没したため、
弟子の盛算(じょうさん)が
清凉寺を建立して、
その像を安置しました。
昭和二十八年(1953)に、
その像の背中に蓋が発見され、
中に内臓を模した絹製の五臓六腑などが
納められていたことから、
生身のお釈迦様とも呼ばれています。
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本堂は、
元六十四年(1701)に、
徳川五代将軍綱吉、
その母桂昌院(けいしょういん)
らによって再建されたもので、
本尊の釈迦如来立像(国宝)を安置していて、
霊宝館には、阿弥陀三尊像(国宝)、
文殊菩薩騎獅(きし)像(重要文化財)等、
多数の文化財が祀られています。
「源氏物語」の『松風』に、
光源氏が造営した「嵯峨の御堂」は
大覚寺の南に所在した、とあり、
棲霞観の場所と一致しています。
※河原院(かわらのいん)が
六条院のモデルということと共に、
源融が光源氏のモデルとされるゆえんです。
※河原院は、京都六条にあった源融の邸宅。
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 紅葉スポット
所在地 | 京都府 京都市 右京区 嵯峨釈迦堂 藤ノ木町 46 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 075 – 861 – 0343 清凉寺(嵯峨釈迦堂)ホームページ |
拝観時間 | 9:00~16:00、4月・5月、10月・11月は9:00~17:00 |
拝観料 | 一般:400円 、中学生・高校生:300円、小学生:200円 霊宝館特別公開 :4月・5月、10月・11月 本堂霊宝館共通券 : 一般:700円 、中学生・高校生:500円 、 小学生:300円 |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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