「 京都 舞妓さん 」
舞妓さんは午前はお稽古, 午後は3時位まで休みで, それからお化粧をしたり着付けをします。
そして, 夕方からお座敷へ。
だから, お座敷へ上る夕方位に花街で舞妓さんを見かけられます。
じゃあ, 京都で舞妓さんに会うにはどこへ行ったらいいんでしょうか?
京都で舞妓さんに会うならここ ! !
花見小路
京都で「 舞妓に会えるところ 」って聞いて一番最初に思い浮かべるのが, 祇園花見小路通四条下ル ( 花見小路通 ) 。
ただし, 外国からの観光客が多い時は, 歩行者天国状態。 ゆっくり舞妓さんと会うことができないかも。
花見小路通 アクセス
・市バス「 祇園 」バス停A乗場 ( 青バスマーク ) から徒歩約3分, C乗場 ( 緑バスマーク ) から徒歩約3分。
・京阪 「 祇園四条駅 」 6番出入口 ( 赤電車マーク ) から徒歩約3分
・阪急 「 京都河原町駅 」 1B出入口 ( 紫電車マーク ) から徒歩約5分
・四条河原町の南東交差点角から徒歩約6分
宮川町
祇園の花見小路通からも, そんなに離れていない ( 徒歩約5分 ) 。

もちろん, 道路も石畳調で, 道の両側にはお茶屋さんが軒を連ねているので, ゆったり京情緒が満喫できます。
祇園の花見小路通の人が多かったら, 宮川町へ行くことを強くお薦めします。

また, 午前中は宮川町歌舞練場辺りでは, 稽古へ行く 「 すっぴん 」 の舞妓さんが見られるかも ! !
宮川町通 アクセス
・京阪 「 祇園四条駅 」 1番出入口から徒歩約10秒。
・阪急 「 京都河原町駅 」 1B 出口から徒歩約3分。
先斗町

先斗町辺りでもいいでしょう。
京阪, 阪急の駅やバス停からも近く, 花見小路や宮川町よりもアクセス便利な場所。
ただし, 祇園甲部の花見小路通ほどでもないけど, ここも人通りはやや多め。
それでも, 先斗町の歌舞練場へお稽古へ行く姿や, 休憩時間の舞妓さんをよく見かけます。


上の写真は, 午後2時ごろに先斗町にて撮影。



14時~15時の間に行けば, 休憩時間にお出かけする舞妓さんを見かけることができるかも (^^)
先斗町 アクセス
・阪急「 京都河原町駅 」1A出口から徒歩約30秒。
・京阪「 祇園四条駅 」4番出口から徒歩約1分。
少し市内中心部から離れるけど, 上七軒なら観光客は少ないと思います。



北野天満宮の参道にあるので, 参拝と一緒に行ってもいいですね。
京都 五花街
舞妓さんがいるところが, 花街。
京都には, 五つの花街があります。
島原は, よく江戸の吉原のような自ら娼妓を抱えて営業を行う遊郭と誤解されるけど, 島原の営業形態は, 宴席の揚屋やお茶屋と, 太夫や芸妓を抱える置屋とに分かれているから, 現在の祇園甲部などの花街と同じ。
島原は遊郭の町でなく, 「 花街 」で, 江戸中期には俳壇ができるなど京都文化の中心的役割を果たしていました。
上七軒


京都市上京区の北野天満宮の参道にあります。
天正十五年( 1587 ), 豊臣秀吉が北野で茶会を催した時に, 名物の団子を献上したところ, 秀吉がその味を気に入ったそう。
上七軒が, 五つ団子の紋章を用いるのは, このことに由来します。
祇園甲部


花見小路四条下ル辺りのエリアが, 「 祇園甲部 」。
舞妓さんがいるところといえば, まず最初に思い浮かぶのがここ。
京都 五花街の中でも最大で, 舞妓さんの在籍数も一番。
八坂神社の門前からお茶屋が拡がってゆき, やがて祇園の花街を形成していきました。
祇園東


祇園東の一帯には, はかつて膳所藩屋敷があったことから地元では 「 膳所裏 ( ぜぜうら ) 」 と呼ばれていました。
先斗町


始めは, 伏見と京都を行き来する高瀬舟目当てで営業していたけど, 安政6年( 1859 ), 認可を得て, 花街として歩み始めました。
現在の先斗町は, 狭い道の両側に, お茶屋や飲食店が軒を連ね, 賑わいを見せています。
宮川町


建仁寺の西にある宮川町通の両側に軒を連ねるのが宮川町。
舞妓について
舞妓の歴史
江戸時代の初めごろ, 祇園社 ( 八坂神社 ) の門前にあった茶店が, 参拝客や花見客にお茶や団子を提供し始めました。
それがお茶屋の発祥とされます。
そして, 提供するのがお茶だけではなく, お酒も出すようになり, お酒を運ぶ女性が歌舞伎芝居を真似て踊りや三味線を披露するようになりました。
それが, 舞妓 ・ 芸妓の始まりと言われています。
やがて, 舞妓 ・ 芸妓 ( げいこ ) をかかえる置屋や舞妓 ・ 芸妓が派遣されていくお茶屋が拡がってゆき, 祇園の花街を形成していきました。
舞妓になるためには


テスト期間
舞妓さんになるためにもテスト期間があります。
置屋に住み込み, 置屋の手伝いをしながら, 舞や 「 京ことば 」, 花街の知識を習得する事が必要となります。
元々, 関西に住んでいるのであれば, 「 京ことば 」 やイントネーションもとっつき易いだろうけど, 舞妓さんになりたい女性は全国から来るから, この 「 京ことば 」 とイントネーションになれるのが大変なよう。
舞妓デビュー
舞の習得が出来たと判断されれば , 「 見世だし ( 舞妓としてお目見えすること ) 」 に向けての準備が始まります。
本人を物心両面で支える姉芸妓を決め, 姉妹の盃が交わされ, 姉芸妓のひと文字をとって名前が付けらます。
見世だしの日が決まれば, そこからの約1ヶ月間は見習い期間となります。
見習い期間は, 勉強のためにお座敷にも出ます。
特定のお座敷に待機し, そこに声の掛かった舞妓 ・ 芸妓と共にお座敷を勤め, 雰囲気に慣れるように励みます。
舞妓と芸妓 ( げいこ ) の違いは ?



舞妓さんは綺麗な蝶になるための幼虫のようなもの。
約5年の修行を経て初めて, 芸妓さんになることができます。
舞妓さんは修行の身で, 舞妓さんの期間中に一通りの舞や三味線, おはやしなどを勉強します。
芸妓とは
芸妓は舞と鳴り物を担当する 「 立方 ( たちかた ) 」 と, 三味線や長唄などを担当する 「 地方 ( じかた ) 」 に大きく分かれます。
芸妓には年齢制限がなく, いくつになろうと芸妓であり続ける事が出来ます。
これも, しきたりや文化を伝承してゆくための術なのかもしれません。
舞妓から芸妓へ
舞妓はおぼこさ ( おさなさ ) が大切なイメージなので, 20才に近づく頃には 「 襟替え ( えりかえ ) 」 という儀式をして芸妓へと姿を変えます。
襟替え前の1ヶ月は, その期間しか結うことのできない 「 先弄 ( さっこう ) 」 と呼ばれる髪型で過ごし, 「 お歯黒 」 にします。
そして襟替え前日の 「 先弄 」 の最後の夜に, 髷 ( まげ ) にはさみを入れてもらい, 襟替え当日は, ばっさり切った髪の毛に鬘 ( かつら ) をかぶり, 芸妓へとなります。
※ 舞妓は自毛で髪を結うけど, 芸妓は鬘 ( かつら ) をかぶります。
京都 舞妓さん まとめ


舞妓さんで有名なのは, やっぱり花見小路通の祇園甲部。
花見小路通四条下ルにあるお茶屋の「 一力亭 ( いちりきてい ) 」に代表されるように, 舞妓さんのいる場所の代名詞になっています。
ただ, 観光客が多く, 花見小路は車も通るから, 少し危ないかも。
本物の舞妓さんを落ち着いて見たいのなら, 「 宮川町 」がオススメ。
祇園甲部 ( 花見小路通四条下ル辺り ) から歩いても約5分。



もちろん風情のある石畳風で, 道の両側は京町家だから京情緒も満喫できます。



人も少なくゆったり舞妓さんに会うことができるかも。
舞妓さんがお昼休みに出かける14時~15時の間とお座敷へあがる夕方位が狙い目です。
※必ず会えるという保証はありません。 ご了承を。
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