【宝厳院 秋の特別拝観2025】日程や紅葉見頃予想、見どころ、混雑回避やアクセス等を紹介
京都・嵐山にある臨済宗大本山天龍寺の塔頭「宝厳院」。
毎年秋に行われる「特別拝観」では、普段は公開されていない庭園「獅子吼の庭」が一般公開されます。
嵐山の山並みを借景にした紅葉庭園は、まるで一幅の絵画のよう。
本記事では、2025年の宝厳院・秋の特別拝観の開催情報や見どころ、混雑を避ける工夫、見頃予想、アクセスまで詳しく紹介します。

宝厳院とは?歴史と魅力
宝厳院は天龍寺の塔頭寺院のひとつで、室町時代に天龍寺の開山である夢窓疎石(むそうそせき)から三代後の聖仲永光禅師を初代住職として、細川頼之によって創建されました。
応仁の乱で荒廃した後、江戸時代に再建され、現在に至ります。枯山水の技法と自然美を融合させた庭園が特徴的。
本尊は十一面観音菩薩。
創建時は現在の京都市上京区にあり、広大な境内を有した寺院でしたが、応仁の乱で焼失。
天正年間(1573~1591)に再興、その後、天龍寺塔頭弘源寺境内に移転後、2002年現在地に移転しました。
ちなみに、「青もみじ」という言葉は宝厳院の初夏の「もみじ」から広まったものといわれています。Wikipedia
庭園「獅子吼の庭」
嵐山を借景にした回遊式山水庭園「獅子吼(ししく)の庭」は四季折々の景色を見せてくれる名庭としても知られています。
宝厳院の秋の特別拝観は、紅葉の進み具合によって異なる美しさを味わえるのが魅力。
11月中旬〜下旬が最も華やかなピークだけど、色づき始めや散り紅葉の時期も見応え十分。

訪れるタイミングを工夫することで、自分だけの特別な秋の景色に出会える。
宝厳院 秋の特別拝観 2025 開催情報
日時 | 2025年10月4日~12月14日 |
時間 | 9:00~17:00 (受付終了16:45) |
料金 | 高校生以上700円、小中学生300円 ※宝厳院の本堂参拝は別途参拝志納料が必要 (高校生以上500円・小中学生300円) ※弘源寺との共通拝観券は1,000円 |
電話 | 075-861-0091 宝厳院 |
宝厳院 秋の特別拝観 見どころ
獅子吼の庭


「獅子が吼えるように力強い庭」という意味を持つ「獅子吼(ししく)の庭」。特に紅葉の季節は圧巻の美しさ。
紅葉と苔、そして渓谷が一体となった壮大な景色が楽しめます。
色鮮やかな紅葉は、苔の緑とのコントラストが美しく、まるで一枚の絵画のよう。
庭園から眺める嵐山の山並みと、庭園内のモミジが織りなす景観は格別。
まるで自然が描いた一幅の絵画のような美しさを堪能できます。
庭園を彩る紅葉のグラデーション


真っ赤なモミジや黄金色のカエデが庭園を覆い、足元には散り紅葉が広がります。
色の移ろいを感じられるのも特別拝観ならではの魅力。
宝厳院 紅葉の見頃予想2025
宝厳院の北北東約800mにある常寂光寺。
宝厳院の紅葉の見ごろもほぼ同時期と考えてよいでしょう。
過去7年間の訪問では常寂光寺の紅葉の見ごろは「11月25日の前後数日間」ということになります。
2023年11/27 | 常寂光寺 | 見頃 |
2022年11/25 | 常寂光寺 | 見頃 |
2021年11/24 | 常寂光寺 | 見頃 |
2020年11/24 | 嵐山・嵯峨野周辺 | 猛暑影響で見頃後すぐに散る |
2019年11/26 | 常寂光寺 | 見頃 |
2018年11/27 | 常寂光寺 | 見頃 |
2017年11/20 | 常寂光寺 | 若干早いが, ほぼ見頃 |



2020年11月24日に常寂光寺まで行ったけど、猛暑の影響で散ってしまっていた。



もし紅葉が散ってしまっていたら宝厳院の敷き紅葉を楽しみましょう。
※必ず予想が当たるわけではありません。
宝厳院 紅葉の楽しみ方
11月上旬〜中旬|色づき始め
庭園内のモミジが少しずつ色づき始める時期。青もみじと紅葉のグラデーションが楽しめ、写真愛好家には人気の季節です。比較的観光客も少なめ。
ちなみに、「青もみじ」という言葉は宝厳院の初夏の「もみじ」から広まったものといわれています。Wikipedia
11月中旬〜下旬|紅葉の見頃ピーク
宝厳院の紅葉が最も美しく染まる時期。庭園全体が赤や黄色に包まれ、嵐山の借景と重なる風景は圧巻。拝観者も多いため、朝早い時間帯の訪問がおすすめ。
12月上旬|散り紅葉の美
木々の紅葉は散り始めるけど、庭園の地面を覆う「散り紅葉」が見どころに。足元に広がる赤や黄の絨毯は、ピーク期とはまた異なる趣を楽しめる。
宝厳院 秋の特別拝観 混雑回避のポイント
朝一番の拝観がおすすめ
紅葉シーズンの宝厳院は人気。比較的人が少なく静かに鑑賞できるのは、開門直後の9:00〜10:00頃です。



遅くても午前中に行きましょう。
平日訪問
宝厳院 秋の特別拝観は週末や祝日は混雑するけど、平日なら比較的落ち着いて拝観可能。



写真撮影をじっくり楽しみたい人におすすめ。
宝厳院 秋の特別拝観 おすすめ撮影
庭園中央から眺める紅葉と嵐山
庭園の中心部から見上げると、紅葉と嵐山の借景が重なり合い、迫力ある写真が撮れます。
散り紅葉の絨毯
宝厳院 秋の特別拝観の後半には、庭園の地面一面に広がる散り紅葉も見どころ。足元に広がる赤や黄の絨毯は写真映えします。
小径から切り取る一枚
庭園の小径から木々の隙間を覗くと、紅葉と光が織りなす美しい瞬間。前景を工夫して撮影すれば、奥行きのある一枚に仕上がります。
宝厳院 アクセス
嵐電「嵐山駅」から徒歩約6分
JR「嵯峨嵐山駅」南口から徒歩約15分
阪急「嵐山駅」から徒歩約15分
詳しいアクセスをみる
大阪方面から
阪急
阪急「大阪梅田駅」で特急[京都河原町 行き] に乗車
⇒「桂駅」で嵐山線に乗換、「嵐山駅」下車、徒歩約15分
阪急+嵐電
阪急「大阪梅田駅」で特急[京都河原町 行き] に乗車
⇒「桂駅」で各駅停車か準急に乗換、「大宮駅」下車
⇒2B出入口から徒歩約1分の嵐電「四条大宮駅」へ
⇒[嵐山 行き] に乗車、終点の「嵐山駅」下車徒歩約6分
JR
JR「大阪駅」で新快速[京都方面 行き] に乗車
⇒「京都駅」下車後、JR山陰本線に乗車(JR京都駅が始発)
⇒「嵯峨嵐山駅」下車、南口から徒歩約15分
京阪+阪急+嵐電
京阪「淀屋橋駅」・「北浜駅」・「天満橋駅」・「京橋駅」で特急[出町柳 行き] に乗車
⇒京阪「祇園四条駅」下車後、3,4番出入口から徒歩約2分の阪急「京都河原町駅」へ
⇒[大阪梅田 行き]の各駅停車か準急に乗車、「大宮駅」下車
⇒2B出入口から徒歩約1分の嵐電「四条大宮駅」へ
⇒[嵐山 行き] に乗車、終点の「嵐山駅」下車徒歩約6分
京阪+阪急
京阪「淀屋橋駅」・「北浜駅」・「天満橋駅」・「京橋駅」で特急[出町柳 行き] に乗車
⇒京阪「祇園四条駅」下車後、3,4番出入口から徒歩約2分の阪急「京都河原町駅」へ
⇒特急[大阪梅田 行き] に乗車、「桂駅」で嵐山線に乗換、「嵐山駅」下車、徒歩約15分
京都駅から
JR
JR京都駅で山陰本線に乗車(JR京都駅が始発)
⇒「嵯峨嵐山駅」下車、北口から徒歩約15分
四条河原町から
阪急
阪急「京都河原町駅」で特急[大阪梅田 行き] に乗車
⇒「桂駅」で嵐山線に乗換、「嵐山駅」下車、徒歩約15分
宝厳院 近くの観光スポット
近くの観光スポット
天龍寺
暦応二年(1339) 、後醍醐天皇の冥福を祈るために、夢窓疎石(むそうそせき)を初代住職として足利尊氏によって創建されました。
天龍寺の曹源池庭園は、王朝文化の優美さと武家文化の荒々しさを巧みに融合した雄大かつ簡素で迫力のある庭です。
嵐山
嵐山は平安の昔から美しい景勝地として知られています。
秋と桜の時期には、特に多くの観光客で賑わいます。
渡月橋
嵐山といえば「渡月橋」。緩やかなカーブを描き、木製の欄干が美しい嵐山のシンボル的な橋。
承和三年(836)に弘法大師の弟子の道昌(どうしょう)によって大堰川の修築が行われたときに、橋が架けられたのが始まり。
嵯峨野 竹林の小径 (こみち)
「竹林の小径」があるのが嵯峨野と呼ばれるエリア。平安時代初期、嵯峨天皇が離宮 嵯峨院を造ったことでも知られていいます。
真っ直ぐに伸びてゆく竹の先に青空がわずかに覗く様は、爽やかで清々しいの一言。
野宮神社
宝厳院から徒歩約10分にあるのが「野宮神社」。縁結びや子宝安産にご利益があります。
✓宝厳院を含む嵐山の紅葉モデルコース


✓少し足を延ばして嵯峨野の紅葉モデルコース


宝厳院 秋の特別拝観 よくある質問
宝厳院 秋の特別拝観 FAQ
Q3:所要時間はどのくらい必要ですか?
庭園の散策には約30〜40分ほど。写真撮影をじっくり楽しむなら1時間程度みておくと安心。
Q4:混雑を避ける方法はありますか?
開門直後の9:00〜10:00頃、もしくは平日が狙い目。週末や祝日は特に混雑します。
宝厳院 秋の特別拝観 まとめ
どうでしたか。宝厳院の秋の特別拝観。
宝厳院 秋の特別拝観は、嵐山の紅葉を心ゆくまで楽しめる特別な機会。
普段非公開の「獅子吼の庭」で、嵐山の借景と紅葉の織りなす景観を堪能できます。
できるだけ静かに楽しみたいなら朝一番の拝観がおすすめ。
嵐山観光とあわせて訪れれば、京都の秋をより深く満喫できるでしょう。




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