三条通 烏丸三条~千本三条 祇園祭の後祭と三条会商店街
「 三条通 烏丸三条~千本三条 」
この区間は, なんといっても, 祇園祭の山鉾巡行に参加する鉾町を通るところ。
毎年, 7月の1か月間 ( 祇園祭は1ヶ月にわたるお祭 ) は, 祇園祭一色に染まります。
そして, 三条会商店街。 地元密着で, 京都人の日々の生活が垣間見られます。
これまでのおさらい
三条通は, 東は山科の四宮辺りから, 西は嵐山まで続いている約15kmの長ーーーーい通り。 四条通や御池通と並んで京都の東西のメインストリートのひとつ。
過去2回では, 三条通の蹴上~三条大橋, 三条大橋~三条烏丸と見てきました。 今回は烏丸三条~千本三条(地図)までを見ていきます。
烏丸三条~三条新町

烏丸三条交差点
この区間には, 三条通 ( 東西の通り ) と交わる室町通 ( 南北の通り ) , 新町通 ( 南北の通り ) 沿いに, 祇園祭の後祭時に, 山鉾が建ちます。


三条通周辺には, 鈴鹿山 ( すずかやま ) , 役行者山 ( えんのぎょうじゃやま ) , 黒主山 ( くろぬしやま ) , 八幡山 ( はちまんやま ) , そして, 2022年7月24日の後祭に約200年ぶりで山鉾巡行に参加した鷹山 ( たかやま ) が建ちます。
鈴鹿山 ( すずかやま )
烏丸通三条上ルに建つのが, 「 鈴鹿山 」。
昔, 東海道の難所である三重県鈴鹿山で, 人々を苦しめていた悪鬼を退治した巴御前をモデルとした「 鈴鹿権現 」を祀っています。

役行者山 ( えんのぎょうじゃやま )
室町通三条上ルに建つのが, 「 役行者山 」。
先導するのが, 行者の姿形をしているのが特徴的な山。

黒主山 ( くろぬしやま )
室町通三条下ルに建つのが, 「 黒主山 」。
木は本物だけど, 花は本物ではありません。 この時期桜を調達するのは非常に困難。
謡曲 志賀にちなみ, 六歌仙の一人 大伴黒主 ( おおとも の くろぬし ) が桜の木を仰ぎ眺めている様子を表しています。

鷹山 ( たかやま )
2022年7月24日の後祭に約200年ぶりで山鉾巡行に参加したのが, 「 鷹山 」。
応仁の乱以前から巡行していた由緒ある山。 三条通新町東入ルに建ちます。

八幡山 ( はちまんやま )
町内に祀られている八幡宮を山の上に分霊してお祀りしたのが, 「 八幡山 」。 新町通三条下ルに建ちます。
まるで神社が巡行しているような錯覚に陥ります。 金の社が神々しく, 思わず手を合わせて拝みたくなる威厳に満ちています。

めっちゃご利益がありそう (笑)
町内に祀られている八幡様を勧請 ( 移し祀ること ) しました。 鳥居の上の雌雄の一対の鳩は「 夫婦和合 」を表しています。


三条新町~堀川三条


三条新町の交差点
この区間は, 京都の街中の住宅街という感じ。
堀川三条~千本三条(三条会商店街)


堀川三条交差点の西側からの眺め。
真ん中に見えるのが三条会商店街の東端。


三条会商店街は, 「 365日晴れの商店街 」がキャッチフレーズ。 堀川三条~千本三条の間の約800mに渡りアーケードが続いています。 結構長い商店街。


京都は海から遠かったから, 昔から川魚屋さんが多い。


世界大会常連のジェラート屋さん。
昔ながらのお店もあり, 京都人の日々の買い物だけじゃなく, 最近ではオシャレなお店も増えてきて, 観光客も増えつつあります。
三条会商店街周辺の観光スポット
三条会商店街のおすすめグルメ
三条会商店街のおすすめグルメ
匹十 ( ピート )
千本三条交差点から徒歩約1分, 三条会商店街の中にあるのが, 「 匹十 ( ピート ) 」。 ちょっと変わった名前の担々麺屋さん。
それほど辛くはなく, 唐辛子の辛さより山椒の風味が印象的な担々麺。 美味しいです。
とんこつらぁ麺 嘉晴
千本三条交差点から徒歩約2分, 三条会商店街の中にあるのが, 「 とんこつらぁ麺 嘉晴 」。
旨い ! ! オススメです ! ! 濃厚 & クリーミーで上品な味わいの豚骨ラーメン。
ミートショップ ヒロ
三条会商店街の一番西の端, 千本三条交差点の南東にあるのが, 「 ミートショップ ヒロ 」。
焼肉屋もやっていて, 肉には定評あり。 テイクアウトのミンチカツやコロッケも旨い ! !
三条通 烏丸三条~千本三条 まとめ
千本三条の交差点 : 写真中央に見えるのが三条会商店街の西の端。
三条室町, 三条新町辺りの山鉾町は京町家とビルが混在しているエリア。
鷹山のある三条新町西入ル辺りでは, 祇園祭の7月だけじゃなくて, 年中お囃子の稽古をしています。
三条会商店街は, 昔ながらのお店と新しいお店とが上手く融合している商店街。 端から端まで歩いて見るのも面白いかも (^^)






コメント