「 由岐神社 」
鞍馬寺の本殿金堂へ行くには, 鞍馬山を登っていかなければいけません。 その途中にあるのが, 由岐神社。
鞍馬寺の山門をくぐり, 5分くらい坂道を登ると, 木々に囲まれ幽玄な雰囲気の中, 三本の大杉に護られた由岐神社が見えてきます。
由岐神社 大杉に見守られた火祭の神社
牛若丸が過ごした霊験あらたかな鞍馬山にあり, 映画にでも出てきそうな厳かで神聖な雰囲気が漂います。
神社が近づくにつれ迫ってくるのが三本の大杉。 ひと際, 存在感があって, 空に向かってそびえ立っています。
大杉社
その内の中心にある杉は「 大杉社 」( 願掛け杉 ) として, 一心に願うと願い事が叶といわれています。
樹齢800年で, 樹高が53メートルあり, 京都市天然記念物に指定。
日本で一番高い木として, 京都市左京区の花脊 ( はなせ ) の三本杉の内の一本が日本一 ( 62.3メートル ) の高さがあるとニュースになったけど, ここの大杉もちゃんと正確に測れば53メートルよりもっと高いかもと思ってしまうほど巨木です。
このような御神木がある神社は, どっしり落ち着いていて安心感があり, さらに神聖な雰囲気が増す気がします。
ちなみに, 花脊は由岐神社のある鞍馬から車で約10分, 北へ行ったところにあります。
山の斜面に沿って, 由岐神社へと続く階段の両側には, 「 大杉社 」だけではなく, 由岐神社の末社がいくつも鎮座しています。
冠者社
商売繁盛 ・ 家運隆昌にご利益があります。
岩上社
山岳登山安全にご利益があります。
白長辨財天社
商売繁盛 ・ 健康長寿にご利益があります。
三宝荒神社
火難除け ・ 災難除けにご利益があります。
由岐神社について
上の画像の本殿は江戸時代末期に造営されたもの。
約200年の歳月と共に老朽化が進んできました。
2022年から改修工事が始まり、2023年には煌びやかで美しく改修が完了しました。
2023年11月20日撮影
由岐神社の祭神は, 大己貴命 ( おおなむちのみこと ) , 少彦名命 ( すくなひこなのみこと ) 。
火難除 ・ 子授安産 ・ 縁結び ・病気平癒 ・ 厄除開運にご利益があるといわれています。
天慶三年 ( 940 ) に, 天下泰平 ・ 万民守護 ・ 京都の都の北方の鎮めとして朱雀天皇によって, 京都御所に祀られていた由岐大明神が, 今の由岐神社の場所に祀られました。
由岐大明神を, 京都御所から鞍馬へ遷すときの行列は, 松明が炊かれ, その行列が1キロにも及んだそう。 その荘厳でゆかしい様子を後世に伝え残したいと, 鞍馬の住民が始めたのが「 鞍馬の火祭 」の起源です。
※「 鞍馬の火祭 」の様子は, 由岐神社ホームページを参照
2017年10月22日の時代祭は台風と荒天で予備日も含めて中止になってしまいましたが、同日開催の由岐神社の火祭は荒天にもかかわらず開催されました。
由岐神社は, 豊臣秀吉によって手厚く保護され, 本殿 ・ 拝殿は, 豊臣秀頼によって再建されました。 現在は、拝殿 ( 重要文化財 ) のみが残っています。
鳥居の後ろに見えるのが拝殿 ( 重要文化財 ) です。
由岐神社 アクセス
叡山電鉄「 鞍馬駅 」下車、徒歩約5分。 ただし, 鞍馬寺の仁王門辺りから上り坂。
叡山電鉄「鞍馬駅」へ
JR京都駅から電車 ( 所要時間 : 約60分 )
「 JR京都駅 」で, JR奈良線に乗車 ( JR京都駅が始発 )
↓
ひと駅目の「 東福寺駅 」下車後, 京阪本線に乗換, [ 出町柳 行き ] に乗車
↓
終点の「 出町柳駅 」下車後, 叡山電鉄鞍馬線に乗換 ( 出町柳駅が始発 )
↓
「 鞍馬駅 」下車, 徒歩約5分で, 『由岐神社』
由岐神社 近くの観光スポット
鞍馬寺
遮那王こと源義経が武芸の修業をしたとされるのが鞍馬山。 その鞍馬山に鎮座するるのが「 鞍馬寺 」。
平安京遷都より少し早い宝亀元年 ( 770 ) に, 鑑禎 ( がんちょう ) 上人が, 鞍を背負った白馬の導きでこの場所に来て, 毘沙門天を祀ったのが始まりとされています。
鞍馬寺の本殿金堂前にある「金剛床」はめっちゃオススメ。 この場所が鞍馬山一帯で, 一番 「 氣 」 が集まるスポット。 鞍馬寺に毎年来るのも, この場所に立つのが目的の一つ。 パワーをもらって帰ります (^^)
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 ご利益 めぐり
所在地 | 京都市左京区鞍馬本町1073番地 |
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電話 | 075-741-1670 |
電話受付時間 | 9:00~15:00 由岐神社ホームページ |
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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