「 大豊神社 ( おおとよじんじゃ ) 」
若王子橋 (にゃくおおじばし) から銀閣寺橋の1.5km以上にわたり、琵琶湖疎水の分線沿いに遊歩道が整備され沢山の桜が植えられています。
大正時代、哲学者の西田幾多郎 (きたろう) が好んで散策したことから「哲学の道」と呼ばれるように。
その哲学の道の南端にある若王子橋から、程近いところにあるのが「大豊神社」。
東山の椿ヶ峰に懐かれて静かに佇んでいます。
大豊神社 案内
哲学の道の南端 若王子橋から北へ徒歩約5分のところに大豊神社の鳥居。
そこから緩やかな坂道の参道を歩いていくと、大豊神社の境内に辿り着きます。
本殿前にある枝垂れ桜は枝しかないのにもかかわらず、その存在感は群を抜いています。

2022年4月2日 撮影
曇だったのが残念だったけど想像通り。
その美しさと迫力に圧倒されてしまう。

存在感が際立っています。
枝垂桜の暖簾をくぐって本殿にお詣りするような感じ。
京都でもこれだけ大きな、そして印象的な場所に植えられている枝垂桜はそうそうありませんね。



一見の価値あり、オススメです。
8時30分頃の東からの逆光気味だったから、実際にはもっとピンク色が濃い枝垂桜。
撮影には西から陽が当たる午後からの方がいいでしょう。
ちなみに、大豊神社の枝垂桜の横には枝垂梅もあります。


本殿の前には、狛巳。
大豊神社は少彦名命 (すくなひこなのみこと)・応神天皇 (おうじんてんのう)・菅原道真を祀っています。
少彦名命は医薬・酒造・温泉などの神様。
応神天皇は勝運の神様。八幡 (はちまん) 様として知られ、武士から篤い信仰を集めてきました。
京都では石清水八幡宮が有名。
菅原道真は学問の神様。北野天満宮が天満宮の総本社。
社伝によると、仁和三年 (887) 、宇多天皇の病気平癒のために建立されました。
椿ヶ峰の御神水
参道の終わり近くにある手水舎で、椿ヶ峰の御神水がいただけます。



美味しかったですよ。
大国社 ねずみの社


大国社は本殿から、2つ左側にある末社。
「ねずみの社」として有名で、ねずみ年生まれの守護神社。
古事記では、祭神の大国主命 (おおくにぬしのみこと) が素戔嗚尊 (すさのおのみこと) の娘で須勢理毘売命 (すせりびめのみこと) と結婚するために、素戔嗚尊から与えられた試練を乗り越える必要がありました。
その試練の中、絶体絶命の危機の時に、大国主命を助けたのが「ねずみ」なんです!!



だから、社殿前には「狛ねずみ」がある(^^)
お稲荷さん


本殿の左隣に鎮座しています。
愛宕社・日吉社


本殿の右隣に並んで鎮座しています。
愛宕社のお使いは「とび」 。



「狛とび」は珍しいですね。初めて見た!!
お猿さんは”魔が去る”という語呂合わせで「災難除け」にご利益があると考えられています。
京都では「新日吉神宮 (いまひえじんぐう) 」のお使いがお猿さん。
ただ、お猿さんといえば平安京の表鬼門の滋賀県大津市の日吉大社がとくに有名ですね。



私もお詣りしたことがあるけど、お猿さんがたくさんいます(^^)
大豊神社 アクセス
市バス「宮ノ前町」下車徒歩5分
市バス「東天王町」下車徒歩10分
近くの観光スポット
哲学の道
大豊神社から徒歩約2分にあるのが「哲学の道」。
若王子橋から銀閣寺橋の2km以上にわたり、琵琶湖疎水の分線沿いに遊歩道が整備され沢山の桜が植えられています。 大正時代、哲学者の西田幾多郎 (きたろう) が好んで散策したことから「哲学の道」と呼ばれるように。
熊野若王子神社
大豊神社から徒歩約8分、哲学の道の南端にある若王子橋からすぐのところにあるのが「熊野若王子神社」。縁結びの神社として知られています。
永観堂
大豊神社から徒歩約11分にあるのが「永観堂」。
放生池と茶店の周辺に圧倒的な紅葉が広がります。さすが、京都で指折りの紅葉スポット「もみじの永観堂」です。
大豊神社 まとめ


本殿の狛へびだけじゃなくて、狛ねずみ、狛鳶、狛猿まで揃っています(^^)



十二支の内の4つもある!!
12年の内で、4回は大豊神社へ初詣に行けばOK(笑)
所在地:京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
電話:075-7 7 1-1351
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※ 拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので、寺院にご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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