「 常寂光寺 紅葉 2023 」
嵯峨野の小倉山の麓に佇むのが「常寂光寺」。 紅葉の名所として知られています。
個人的には京都で5本の指に入ると思っています。
常寂光寺には8時30分 ( 開門9時 ) に到着。 門の外からも美しい紅葉が観てとれた。
開門まで時間があるけど期待が膨らむ。
常寂光寺 紅葉 2023 案内
嵐山・嵯峨野の紅葉スポットでは個人的に一番だと思っているのが, 「常寂光寺」。
仁王門周辺と鐘楼周りの紅葉はダイナミックで圧倒的。
これでもか ! これでもか ! っていうくらい美しい紅葉が観られます。
仁王門辺り
撮影日2023年11月27日
常寂光寺の門をくぐって, 料金所を過ぎて, 最初に現れるのがこの光景。
入ってすぐに訪れる常寂光寺の紅葉のハイライト。
仁王門が背丈の高い美しい紅葉を着飾っている。
毎年この景色に惚れ惚れします。
いつも思うことだけど、常寂光寺の仁王門周りの紅葉は美しくて、見事の一言。
嵐山・嵯峨野の紅葉シーズンは人が多くて行きたくないけど、常寂光寺だけは外せない。
京都でも真如堂と共に5本の指に入る紅葉の美しさと思っています。
仁王門を少し離れたところから撮影。
背丈の高いカエデが多くて、上から紅葉に包み込まれているように感じる。
紅葉のフィルターを通して太陽の光を浴びているようで、めっちゃ心地いい。
仁王門先の階段辺り
仁王門をくぐった先にある本堂へ向かう階段辺りの紅葉もめっちゃ見事。
赤や黄色の覆いかぶさるような紅葉が迫力満点で美しい。
青空とのコントラストもめっちゃ綺麗。
階段上からの見返りの紅葉
常寂光寺の仁王門はもちろん正面や横、全方向から観ても最高。
そして、仁王門をくぐって階段を登ったところからの「見返りの紅葉」もまた素晴らしい!!
男性目線で申し訳ないけど,
若い時に, 後ろ姿の印象的な女性を, 歩いて追い越し振り返ったときに, めちゃめちゃ綺麗だったときのよう。
「 ハッと 」心を刺されて動けなくなるような美しさ。
鐘楼周辺
階段を登りきって右へ行くと、すぐに鐘楼があります。
常寂光寺のNo2。 限りなく1位に近い。
鐘楼越しに見える紅葉の美しいこと、美しいこと。
同じ目線から観た鐘楼周りの紅葉もいいんだけど、下からの眺めがめっちゃ感動的!!
ズーッと眺めていたい風景が目の前に広がります。
本堂裏
この本堂裏の池のある庭も凄く美しい場所。
縁側に座って、目の前に広がる紅葉の景色を眺めることができます。
2023年は9時過ぎで本堂の影が落ちてしまい良い写真が撮れなかったから, 下の2019年の画像をどうぞ。
散った楓の紅い葉が池を多い尽くす光景は, まるで絵画のよう。
本堂裏の庭から多宝塔への階段を少し登った辺り。
紅葉の赤と竹林の緑のコントラストがめっちゃ綺麗だった!!
多宝塔
仁王門から登っていくと「多宝塔」。
この辺りまで登ってくると,眼下に嵯峨野の景色も見渡せる。
常寂光寺について
常寂光寺は ※日蓮宗のお寺。
慶長元年 ( 1596 ) に, 本圀寺の十六世住職の日禛 ( にっしん ) 上人が創建。
※ 鎌倉時代中期に日蓮によって興された宗派
常寂光寺ができたのは, あの人のおかげ ? !
階段を登ったところにある常寂光寺の本堂
文禄4年 ( 1595年 ) に, 豊臣秀吉が祖父母の供養のため, 方広寺で※千僧供養を執り行うとして京都のほとんどの宗教に出仕が要請されました。
※千人の僧を招いて, 食事を供し法要を行うこと。 大きな功徳があるといわれています。
ただ, 日蓮宗では千僧供養に出仕するのかしないのかで意見が割れてしまうことに。
日蓮宗を信仰しない者から施しを受けたり, 逆に他の宗教の者に仏法を伝えたりしない不受不施 ( ふじゅふせ ) の教義のため。
時の権力者の求めに応じて, 出仕するべきだとする者と, 権力者からの求めとはいえ, 教義を曲げてはならないという者, 意見は真っ二つにに分かれました。
常寂光寺を創建した日禛上人は, 後者の「 教義を曲げない 」派。
あくまでも, 開祖日蓮の教義を守るべきであるとの立場を貫き, 隠棲してしまうことに。
そして, その地に選んだのが小倉山。 現在の常寂光寺の地でした。
常寂光寺 名前の由来
日禛上人は, 隠棲した小倉山の地が, 上品で奥ゆかしく, もの静かで趣があり, ひっそりと落ち着いている。
そして, あたかも仏が住むような清らかな場所。
ということからこの地を「 常寂光土 」と感じたようです。
そのことから, 「 常寂光寺 」と名付けられました。
常寂光寺 アクセス
- 嵐電「嵐山駅」から徒歩約15分
- JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分
- 阪急「嵐山駅」から徒歩約25分
近くの紅葉スポット
二尊院
常寂光寺から徒歩約5分にあるのが, 「 二尊院 」。
総門くぐり, すぐの紅葉の馬場。 参道に覆うような紅葉のトンネル。 二尊院で一番印象深い勅使門の紅葉。 本堂前から勅使門越しに見える紅葉はまさに門を額縁にした絵画のよう。
御薗亭の獅子脅しの音が響き渡る静かな空間に浸ることができます。
宝筐院
常寂光寺から徒歩約10分にあるのが, 「 宝筐院 」。
臨済宗のお寺。 平安時代に, 白河天皇のよって創建され, 当時は, 善入寺といいました。
境内に入ってすぐに訪れる光景は美しいの一言。 宝筐院でしか感じることができない体験です。
清凉寺
常寂光寺から徒歩約10分にあるのが, 「 清凉寺 」。
清凉寺は, 嵯峨野 ・ 嵐山周辺で, 無料で紅葉を楽しめる数少ないお寺。 ( 弁天堂拝観は有料 ) 広い寺域内の所々に楓があります。 オススメは, 多宝塔周りと聖徳太子殿辺り。
清凉寺のあった場所には, 一説では 「 源氏物語 」 の主人公である光源氏のモデルであったといわれる源融 ( みなもとのとおる ) の山荘 棲霞観 ( せいかかん ) があったといわれています。 融の没後, この地を棲霞寺としたのが清凉寺の始まりとのこと。
近くの観光スポット
竹林の小径
「 竹林の小径 」 があるのが嵯峨野と呼ばれるエリア。 平安時代初期, 嵯峨天皇が離宮 嵯峨院を造ったことでも知られていいます。
真っ直ぐに伸びてゆく竹の先に青空がわずかに覗く様は, 清々しいの一言。
小径の両側にある茶色の竹の枝を束ねた「 竹穂垣 ( たけほがき ) 」が, ずーと続いていく景色も雰囲気がいい。 竹の緑をさらに引き立てています。
野宮神社 ( ののみやじんじゃ )
常寂光寺から徒歩約8分にあるのが, 「 野宮神社 」。 縁結びや子宝安産にご利益があります。
訪れるまでに, 竹林に囲まれた小径を歩いていくので, 雰囲気の良さもオススメ。
常寂光寺 紅葉 2023 まとめ
心ゆくまで紅葉を観たにもかかわらず、帰るときに後ろ髪を引かれるように去りがたい思いになるのが「常寂光寺」。
京都の2023年の紅葉は遅めだから常寂光寺も例年より待って訪問したけど、ちょうど見頃の良い時期に訪問できた。
2023年の紅葉シーズンはめっちゃ人が多い。 特にインバウンド。常寂光寺の前に訪問した紅葉スポットも本当に混み合っていた。
人が多いのは嫌だから、常寂光寺には8時30分 ( 開門9時 ) に到着。
それでもすでに門の前では10人待ち。開門の9時には長蛇の列になっていた。
京都 紅葉スポット
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都府 京都市 右京区 嵯峨小倉山小倉町 3 |
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電話 | 075 - 861-0435 |
拝観時間 | 9:00 ~ 17:00 ( 16:30最終受付 ) |
拝観料金 | 500円 常寂光寺ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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