京都 桜 洛北 上賀茂神社 2019
「 京都 桜 洛北 上賀茂神社 2019 」
正式には、 賀茂別雷神社 ( かもわけいかづちじんじゃ ) 。ユネスコ世界遺産に登録されています。
斎王桜
一の鳥居をくぐり、 参道を約50m進んだ右側にあります。

2019年4月16日撮影
美しい紅枝垂れ桜。 前から来よう来ようと思っていて今年やっと見ることができました。

近くで見ると迫力もあり、 紅の花びらが溢れんばかり。
斎王桜を見るのは初めてですが、 京都の他の桜スポットと同様に2018年の台風21号の影響で、 前年よりは花つきが悪いのかも。


それでも十分に綺麗で美しい。
御所桜

早咲きの枝垂れ桜のため、 すでに訪問時には見頃は終了。
御所桜も満開なら素晴らしいでしょう。

斎王桜の向こう側が御所桜。
風流桜

二の鳥居の左側にあるのが風流桜。
まだまだ先輩桜には及びませんが、 綺麗な姿を見せてくれています。
上賀茂神社について

賀茂別雷神社の歴史は古く、 7世紀末には、 すでに有力な神社。
京都で最も古い神社の一つです。
当時この辺りを支配していた賀茂氏の氏神を祀っていました。
平安遷都 以降は国家を護る神社として朝廷から崇め敬われ、 賀茂祭 ( 葵祭 ) は ※勅祭とされました。
※ 天皇の勅使 ( 使者 ) が派遣されて執り行われる神社の祭のこと。

また、 伊勢神宮にならった斎院が置かれ、 天皇の皇女が「 斎王 」として奉仕。
葵祭のヒロイン斎王代は、 この「 斎王 」の代理という意味。 斎王桜もここから名付けられています。
ご利益
ご利益は、必勝, 開運, 厄除方除, 八方除, 災難除, 雷除, 電器産業守護。
神話のお話し

数千年前に、 天で雷が起こり、 地上へ赤い矢が放たれました。
その赤い矢が賀茂川に落ちて流れてくるのを、 禊をしていた賀茂一族の姫賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめのみこと ) が見つけ、 持ちかえりました。
飾っていた赤い矢の力によって、 賀茂玉依比売命が寝ている間に懐妊し生まれてきた子供が、 上賀茂神社の祭神 賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) 。
その後、 子供はすくすくと育ち、 元服の席で、「 私の父は天にいる神だ ! 」と宣言し、 天に昇ってしまいました。
賀茂別雷大神は、 悲しみに暮れる母の枕元に現れ、 こう告げたそうです。
「 もう一度私に逢いたければ、 葵と桂の葉を飾り、 鈴をかけた馬を走らせ立派な祭りをしなさい。 」
その言葉を起源とするのが 「 葵祭 」
今でも祭りの参加者は、 葵と桂の葉を飾っています。
そして、 葵祭の10日前に行われているのが、「 賀茂競馬 」。
鈴を付けた馬が境内を疾走する勇壮な祭りです。
賀茂祭 ( 葵祭 ) の起源は、 神となってしまった我が子に逢いたいという母の願いでした。
立砂 ( たてずな ) または盛砂

賀茂別雷大神が初めて降りてこられたのが神山 ( こうやま ) 。
加茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) の北にある山で、 今でも立ち入りが許されていません。
その神山の形を表しているのが盛砂といわれています。 鬼門 ・ 裏鬼門に砂を撒いて清める風習は立砂信仰が起源で「 清めのお砂 」の始まり。
昔は神山に生えている松の木を持ってきて、 お祀りしていました。 盛砂のてっぺんの松の葉はその名残。 三葉の松が ” 陽 ” 、 二葉の松の葉が ” 陰 ” を表しています。
この上賀茂神社の盛砂にあやかったのが 「 盛塩 」で、 玄関先に盛られ、 神のご加護を願っています。
近くの桜スポット
賀茂川沿いの桜

京都家庭裁判所前の葵橋東詰 ( 出町柳近く ) から上賀茂神社近くの御薗橋辺りまで賀茂川の左岸 ( 北から見て ) に延々 4km 以上桜並木が続きます。
※ 多少途切れるところもあり ※右岸にも桜あり
北大路 ~ 北山間には「 半木の道 」もあるので、 違った雰囲気も楽しめます。
※「 半木の道 」の八重紅枝垂れ桜は、 ソメイヨシノより満開が遅い。
北山通以北になると、 観光客も減少。 五山送り火の「 船形 」など、 京都洛北の風景も楽しめます。
ちょっと、 寄り道。
大田神社

平安時代からカキツバタが咲き乱れる名勝。 境内東側の池は「 大田の沢 」といって、 野生のカキツバタが群生しています。
5月上旬から中旬にかけて 、 美しい濃い紫の花を見ることができます。 この大田神社のカキツバタ群落は昭和十四年に国の天然記念物に 指定されています。
まとめ

斎王桜(手前)と御所桜(奥)
広大な参道の途中に「 斎王桜 」と「 御所桜 」があります。 「 斎王桜 」は優美で華やか。 参道を彩るにふさわしい桜です。
「 御所桜 」の見頃は見ていませんが、 素晴らしいことは姿から想像できます。
花色と満開を迎える時期が違う2本なので、 2度美しさを楽しむことができます。
所在地 : 京都府 京都市 北区 上賀茂本山 339
電話 : 075 - 781 - 0011
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので、 神社にご確認ください。 万が一、 間違っていたとしても、 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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