哲学の道 桜 2022
「 哲学の道 桜 2022 」
東山の麓に横たわり, 秋には紅葉が映える永観堂から徒歩約5分のところにあるのが, 「哲学の道」。
南は若王子橋辺りから北は白川今出川辺りまで, 2km以上にわたって, 琵琶湖疎水の分線沿いに桜が咲き誇ります。
6月には, この疎水で蛍の舞いもみられます (^^)
哲学の道 桜 2022 案内

「哲学の道」の南端の若王子橋辺り。 ここから白川今出川へ向けて哲学の道を北上していきます。

多少途切れるところもあるけど, 琵琶湖疎水の分水沿いに趣のある石畳の小道が続いていきます。 桜並木を挟んだ横には, 自転車や歩行者が通れる道。

琵琶湖疎水の分水に架けられた小さな橋の上からの眺め。 疎水に覆いかぶさるような桜が楽しめます。

このような風景がずーっと続いていきます。 岡崎の琵琶湖疎水のような川幅が広い水辺の桜も美しいけど, 哲学の道のような小川のそばに咲き誇る桜も京都らしくて趣がある。
小さい川だからこそ, 満開が過ぎて散った花びらが桜色に染める風景も見られます。

2013年4月撮影
琵琶湖疎水の分水は, 銀閣寺の参道辺りから西へ流れを変えていきます。

写真は, 銀閣寺西橋からの眺め。 この辺りは特に桜の濃いところ。

哲学の道は, 白川今出川の交差点の手前辺りで終わりだけど, 上の写真のように桜並木は白川通を過ぎても住宅街の中をまだまだ続いていきます。

2018年 撮影
観光客は白川通を渡ってまで桜を見に来ないから, 人出はかなり減少。 哲学の道のような趣はないけど, 桜は同じように美しく咲いているから心配なし。 ゆったり歩きながら楽しむことができます。
哲学の道の由来
大正時代, 哲学者の西田幾多郎 ( きたろう ) が好んで散策したことから「 哲学の道 」と呼ばれるようになりました。
哲学の道に桜が植えられている理由
西田幾多郎が散歩していた時には, 今のような桜並木はまだありませんでした。 実は, 「哲学の道」に桜が植えられているのには理由があります。
明治時代後半から昭和20年まで数多くの名作を残した近代日本画の巨匠 橋本関雪 ( 1883 ~ 1945 ) 。 ただ, 橋本関雪が画家として大成するまで, かなり苦労をしました。
そのため妻の “よね” が少しずつ「 へそくり 」をしていたそう。 但し思っていたよりも早く橋本関雪が画家として身を立てられるようになってきたから, 貯めていた「 へそくり 」が必要なくなってきたんです。
こうゆうのは, めっちゃ嬉しいですね。 例えはささやかだけど, 久しぶりに穿いたデニムのポケットの中から500円が出て来たみたいな感じ(笑) すごく得した気分 ! !
2人で「 へそくり 」の使い道を考えていたところ, 「 何かの記念に使うべきでは。 」 ということに。 そして, そのへそくりで哲学の道に桜を植えようということになりました。
へそくりは結構な額だんたんでは (笑)
その後も, 関東大震災の慰霊のためや妻の “よね” が亡くなり, その慰霊のためになど, ことあるごとに哲学の道に桜を植えていくことになったそうです。
夫婦の思いが詰まった哲学の道の桜は, いつの頃からか地元では「 関雪桜 」と呼ばれるようになりました。
今, こうして私たちが哲学の道で桜を楽しめるのも, 橋本関雪と妻の “よね” のお陰 (^^)
オススメの桜めぐりコース
自転車や足に自信があれば、岡崎琵琶湖疎水⇒インクライン⇒南禅寺⇒哲学の道とめぐる南禅寺 桜モデルコースがオススメ。
全行程約4,5km, ちょっと歩く距離は長いけど、普通に歩いて約1時間。
桜を楽しみながらだったら、1時間30分~2時間もあれば廻れると思います。
市バス「銀閣寺道」バス停から哲学の道⇒南禅寺⇒インクライン⇒岡崎琵琶湖疎水という上のルートと逆をたどってもOK。
哲学の道 アクセス
・白川今出川辺りから南下する場合は市バス「銀閣寺道」バス停から徒歩約2分。
・若王子橋から北上する場合は市バス「東天王町」バス停から徒歩約10分。
詳しいアクセスを見る
哲学の道を南下する場合 市バス「銀閣寺道」バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
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A2乗場 | 17号系統 四条河原町・銀閣寺 行き |
下車 | 銀閣寺道バス停下車, 徒歩約2分で「哲学の道」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
C乗場 | 17号系統 出町柳駅・百万遍・銀閣寺 行き |
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E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
H乗場 | 5号系統 岡崎公園・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き ( 32号系統は銀閣寺前バス停の方が哲学の道に近い ) |
下車 | 銀閣寺道バス停下車, 徒歩約2分で「哲学の道」 |
哲学の道を北上する場合 市バス「東天王町」バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
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下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約10分で「哲学の道」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
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H乗場 | 5号系統 岡崎公園・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き |
下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約10分で「哲学の道」 |
※京都市バスの掲載内容は京都市バス時刻表で確認してください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
哲学の道 桜 2022 まとめ
毎年, 岡崎の琵琶湖疎水沿いの桜からの流れで, 哲学の道の桜 ( 関雪桜 ) を観ています。
これだけ長い距離に, たくさんの桜を植えることができたということは, 結構な額のへそくりだったんでしょうね (笑) そのお陰で, 今, 綺麗な桜を観ることができます。 ありがたいなー。
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