「 平安神宮 花菖蒲&杜若 」
延暦十三年 (794) 平安遷都から1100年を記念して, 明治28年 ( 1895 ) に創建されました。 10月22日の時代祭で有名。
平安神宮 神苑
平安神宮の神苑は, 社殿を囲むようにして四季折々の景色が眺められる4つのエリアから成り立っています。
明治の有名な造園家7代目 ※小川治兵衛 ( じへえ ) の作庭によるもの。
※ 明治時代の近代日本庭園の先駆者とされる庭師。 円山公園や無鄰菴など国の名勝に指定されたものが多い。
南神苑
明治28年の平安神宮創建以来, 八重紅枝垂桜の名所として親しまれてきました。
今の季節はひっそりとしています。
桜の季節には, 大切に手入れされた八重紅枝垂桜が咲き誇ります。
西神苑
創建時に作庭された庭園で, 白虎池を中心とした庭は, 池の西側に出島, 北側には神苑唯一の滝があります。
白虎池を囲むように, 花菖蒲や杜若 ( かきつばた ) の群落があり, 池の外側を歩きながら観賞できます。
中神苑
創建時に作庭された庭園で, 中央に蒼龍池があり, 池の東側の大島 ( 珊瑚島 ) から北側にかけて, 「 臥龍橋 」と呼ばれる飛び石があります。
臥龍橋
これらの石柱は, 三条大橋 ・ 五条大橋の石柱や梁を用いて造られています。
6月頃には, 睡蓮が咲き誇ります。
ただ, 撮影したのは午後3時ごろだったので, ほとんどの睡蓮は閉じていました。 午前中に行くと蒼龍池に浮かぶ美しい睡蓮がたくさん見られると思います。
東神苑
明治末期から大正初期にかけて造られました。
京都御所から移築された泰平閣 ( 橋殿 ) , 尚美館 ( 貴賓館 ) が存在感を誇ります。
泰平閣 ( 橋殿 )
泰平閣 ( 橋殿 ) から見た尚美館 ( 貴賓館 )
大きな栖鳳 ( せいほう ) 池には鶴島 ・ 亀島の2つの島があり, その周囲に八重紅枝垂桜やさつき ・ つばきなどが植栽されて, 水面に映る花の風景も美しい。 東山を借景とした庭園は明治時代を代表する名園です。
新緑の時期もいいけど, 春はまさに ’’ 一幅の絵画 ’’ のよう。
平安神宮について
明治28年 ( 1895 ) 4月1日に平安遷都1100年を記念して創建。 祭神は, ※1桓武天皇と※2孝明天皇。
※1 第50代天皇で, 奈良の平城京から長岡京を経て, 平安京へ遷都を実行。
※2 第121代天皇で, 幕末の変動期に在位。
大極殿 ( 重要文化財 )
平安京の大内裏の大極殿を再現 ( 5/8の規模 ) しています。
應天門 ( 重要文化財 )
應天門は, 平安京大内裏 ・ 朝堂院の南門正門を模して復元。
延暦十四年 (795) に創建された当時は鴟尾 ( しび ) を置く2層碧瓦葺 ( みどりかわらぶき ) の建物でした。
蒼龍楼 ( 重要文化財 )
大極殿から見て左側にあるのが蒼龍楼。 平安京の※大極殿の様式を模して建設されました。
※ 国の主要な儀式が行われる中心の建物。
白虎楼 ( 重要文化財 )
大極殿から見て左側にあるのが白虎楼。 東にある蒼龍楼と共に平安京の大極殿の様式を模して建設されました。
蒼龍 ・ 白虎の名称は, 京都が四神相応の地 ( 蒼龍 ・ 白虎 ・ 朱雀 ・ 玄武 ) とされたことから名付けられました。
左近の桜
平安時代から, ※1紫宸殿の南階下の東方に桜が植えられ, 儀式のときにには※2左近衛府の官人たちが, その桜のそばに列をなしたことから「 左近の桜 」と名付けられました。
※1 内裏において天皇元服や立太子、節会などの儀式が行われた正殿。
※2左の近衛府の意味。宮中の警固、行幸の警備が任務。
右近の橘
平安時代から, 紫宸殿の南階下の西方に植えられ, 儀式のときにには右近衛府の官人たちが, その橘のそばに列をなしたことから「 右近の橘 」と呼ばれました。
橘は, 蜜柑の仲間で唯一の野生種で, その実は古くから不老不死の妙薬として珍重されました。
平安神宮 アクセス
地下鉄「 東山駅 」下車, 徒歩約10分。 京阪 「 神宮丸太町駅 」から徒歩約18分。
ちょっと, 寄り道。
京都国立近代美術館
桜の後ろの建物が「 京都国立近代美術館 」
京都, 関西, 西日本の美術に比重を置き, 工芸に重点を置いた活動をしている近代美術館。
京都国立近代美術館 ( 平安神宮から徒歩約3分 )
京都市京セラ美術館
公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で二番目に開館 ( 1933年 ) 。 コレクションは明治以降 ~ 1990年頃にまで至る日本画, 洋画, 工芸作品などが中心。 ( Wikipedia )
京都市京セラ美術館 ( 平安神宮から徒歩約3分 )
南禅寺
石川五右衛門も登ったとされる三門。
三門の南東にあるのが 「 水道橋 」。 赤レンガのアーチが美しい橋。 上には琵琶湖疏水が流れ, 現在は上水道として利用中。 南禅寺のひっそりと静かな雰囲気に溶け込む美術品を思わせます。
もちろん, 拝観料を払ってお寺の中を見学できますが, 無料でも紅葉が十分楽しめるのが南禅寺。
南禅寺 ( 平安神宮から徒歩約12分 )
青蓮院 ( しょうれいいん )
天台宗を開いた「 最澄 」が比叡山を開くときに造られた「 青蓮坊 」が起源。 皇室とのかかわりが深い寺院で, 別名を ” 粟田御所 ” ともいいます。
春と秋に行われるライトアップは, めっちゃ幻想的 ! !
庭園は, 室町時代の相阿弥作と伝えられる「 築山泉水庭 」, 江戸時代の小堀遠州作と伝えられる「 霧島の庭 」など, 様々な庭を満喫でき, 四季の彩りを楽しむことができます。
青蓮院 ( 平安神宮から徒歩約10分 )
平安神宮 まとめ
平安神宮の神苑は, 4つのパートに分かれていて, この時期は, 西神苑で花菖蒲やカキツバタがとても綺麗。
少し季節が進めば, 西神苑や中神苑で睡蓮も楽しめます。
この時期は, 観光客も少ないから, ゆったり落ち着いて平安神宮の神苑を楽しめます。
神苑が無料開放されるときもあるから, その時に訪れてもいいですね。 ただし, 観光客は多い。
※無料開放の日時はホームページに案内があります。
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 ご利益 めぐり
所在地 | 京都府 京都市 左京区 岡崎西天王町97 |
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電話 | 075 - 761 - 0221 |
神苑拝観時間 | 8:30 ~ 17:00位 ( 季節によって終了時間は変更 、詳細はHPで確認 ) |
神苑拝観料金 | 大人 600円, 中学生以下 300円 平安神宮ホームページ |
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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