「 上賀茂神社 青紅葉 2021 」
春には何度も桜を観に来たことがあるけど, 夏に上賀茂神社へ来たのは初めて。
どんな青紅葉の風景が観られるのか楽しみにしていました。
お目当ては「 渉渓園 」。 賀茂曲水の宴も催される上賀茂神社の境内にある緑深い静かなエリア。
上賀茂神社 青紅葉 2021 見所
渉渓園 ( しょうけいえん ) 9:00~16:00
境内を流れる「 ならの小川 」の東側にあって賀茂山口神社の前庭に位置しています。 緑溢れる場所で, 真夏でもヒンヤリ涼しい空気とマイナスイオンに満ちているエリア。 佇んでいるだけで非常に落ち着きます。
「 ならの小川 」から分かれた水が, 渉渓園を流れ, 四月には「 賀茂曲水の宴 」が開催されます。
渉渓園がひとときの ” 涼 ” を与えてくれます。
賀茂山口神社の拝殿。 囲むように青紅葉。 緑が濃い ! !
願い石 ( 陰陽石 )
賀茂山口神社の拝殿の左斜め前にあるのが, 「 願い石 ( 陰陽石 ) 」。
昔この渉渓園には, 龍の住む池があったといわれ, その池の底から出土した陰陽石は, 陰と陽が極まって融合した姿を現わしているそう。両手で同時に手を触れて, 願い石の力を貰ってから, 賀茂山口神社にお参りするのが良いそうです。
睦 ( むつみ ) の木
このスダジイは樹齢300年以上で, ひとつの根っこから幹が何本も伸びているところから, ひとつに結ばれた仲睦まじい家族の絆や家内安全を現わしています。
ならの小川
渉渓園の横を流れるのが, 「ならの小川」。
近くの子供会か何かでしょう。 「ならの小川」で水遊び。 冷たくて, めっちゃ, 気持ちよさそう ! ! 平安京以前からの歴史のある神社を流れる川で遊べるとは ! ! 京都ならでは。
裏参道の鳥居辺り
上賀茂神社に参拝をした後で, 楼門をくぐって, 片岡橋を渡り, ならの小川を右手に見ながら進むと, 先の渉渓園が右手に見えてきます ( ※こちらからは渉渓園へ入れません ) 。 賀茂山口神社の拝殿と本殿の細い道を通り抜けると現れるのが, 上の鳥居。 伏見稲荷大社ほどではないけど, 連続しています。
朱色の鳥居と青紅葉の光景が非常に綺麗。 ここまであまり人が来ないのもいいですね。 ちなみに, 上には, お稲荷さんなどの神社があり眺めの良い場所。 そして, 住宅街へ続く裏参道です。 紅葉も綺麗だと思います。
桜の上賀茂神社
早咲きの御所桜と遅咲きの斎王桜が, 参道に咲き誇ります。
御所桜
大きく水平方向に延びた枝が, 棚に支えられて思う存分に花を咲かせている様は, 本当に美しい。
孝明天皇から贈られた桜が, 元は京都御所にあったことから「 御所桜 」と名付けられました。 樹齢は150年以上で, 薄紅色の美しい花びらが訪れる人を魅了しています。
斎王桜
早咲きの御所桜が終わると, 濃いピンク色の斎王桜が見頃を迎えます。
幾重にも折り重なるように咲いた花びらをまとった姿は, 華やかそのもの。 綺麗な十二単を身に着けた斎王の姿を連想させます。
上賀茂神社について
本殿前にある楼門とその前の玉橋。
賀茂別雷神社の歴史は古く, 7世紀末にはすでに有力な神社で, 京都で最も古い神社の一つ。 当時この辺りを支配していた賀茂氏の氏神を祀っていました。 平安京遷都以降は国家を護る神社として朝廷から崇め敬われ, 賀茂祭 ( 葵祭 ) は ※勅祭とされました。
※ 天皇の勅使 ( 使者 ) が派遣されて執り行われる神社の祭のこと。
また, 伊勢神宮にならった斎院が置かれ, 天皇の皇女が「 斎王 」として奉仕。 葵祭のヒロイン斎王代は, この「 斎王 」の代理という意味。 斎王桜もここから名付けられています。
上賀茂神社 ご利益
ご利益は, 必勝, 開運, 厄除方除, 八方除, 災難除, 雷除, 珍しいのが, 電器産業守護。
上賀茂神社 神話のお話し
数千年前に, 天で雷が起こり, 地上へ赤い矢が放たれました。 その赤い矢が賀茂川に落ちて流れてくるのを, 禊をしていた賀茂一族の姫賀茂玉依比売命 ( かもたまよりひめのみこと ) が見つけ, 家へ持ちかえったそう。
そして, 飾っていた赤い矢の力によって, 賀茂玉依比売命が寝ている間に懐妊し, 生まれてきた子供が, 上賀茂神社の祭神 賀茂別雷大神 ( かもわけいかづちのおおかみ ) 。
その後, 子供はすくすくと育ち, 元服の席で, 突然「 私の父は天にいる神だ ! 」と宣言し, なんと, そのまま天に昇ってしまいました。 自分の子供が突然いなくなり悲しみに暮れる母 , , , , 。
天に昇った賀茂別雷大神は, 落ち込む母の枕元に現れ, こう告げたそう。 「 もう一度私に逢いたければ, 葵と桂の葉を飾り, 鈴をかけた馬を走らせ立派な祭りをしなさい。 」
その言葉を起源とするのが, 「 葵祭 」。
今でも祭りの参加者は,「 葵と桂 」の葉を飾っています。 そして, 葵祭の10日前に行われているのが,「 賀茂競馬 」。 鈴を付けた馬が境内を疾走する勇壮な祭り。
賀茂祭 ( 葵祭 ) の起源は, 神となってしまった我が子に逢いたいという母の願いでした。
神山湧水
賀茂別雷大神が初めて降りてこられた神山 ( こうやま ) の湧き水が手水舎にひかれています。 この暑い時期は本当に美味しくて, ありがたい ! !
夏バージョン。 めっちゃ, 涼しげ ! ! ! !
立砂 ( たてずな ) または盛砂
賀茂別雷大神が初めて降りてこられたのが神山 ( こうやま ) 。
賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) の北にある山で, 今でも立ち入りが許されていません。 その神山の形を表しているのが盛砂といわれています。 鬼門 ・ 裏鬼門に砂を撒いて清める風習は立砂信仰が起源で「 清めのお砂 」の始まり。
昔は神山に生えている松の木を持ってきて, お祀りしていました。 盛砂のてっぺんの松の葉はその名残。 二葉の松の葉が ” 陰 ” , 三葉の松が ” 陽 ” を表しています。
ちょっとわかりにくいけど, 二葉の松の葉が刺さっています。
三葉の松
この上賀茂神社の盛砂にあやかったのが 「 盛塩 」で, 玄関先に盛られ, 神のご加護を願っています。
上賀茂神社 アクセス
市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐで上賀茂神社一の鳥居。
詳しいアクセスを見る
上賀茂神社前バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが, 京都駅前バスターミナル ( pdf )。
四条河原町から
四条河原町バス停 ( pdf ) は, A~Hの合計8か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
四条烏丸 ( 地下鉄四条駅 ) から
四条烏丸バス停は, A~Gの合計7か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
※ 京都市バスの掲載内容は, 京都市バス時刻表でご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
上賀茂神社 近くの観光スポット
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ちょっと雑学
読み方が一緒で漢字が違う「賀茂川」と「鴨川」。
違いは上賀茂神社に由来しています。
上賀茂神社 青紅葉 2021 まとめ
やっぱり, 「 渉渓園 」は良かった。 緑溢れ, 青紅葉も綺麗で静か。 その上, 涼しい。 ならの小川で水遊びをしている子供たちを見ていると, こっちまで涼しくなってきた (^^)
裏参道の鳥居辺りは, 穴場の青紅葉スポット。 おそらく紅葉も綺麗でしょう。
そして, 神山 ( こうやま ) の湧き水がひかれている手水舎にも涼しさをもらいました (^^)
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都府 京都市 北区 上賀茂本山 339 |
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電話 | 075 - 781 - 0011 上賀茂神社ホームページ |
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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