京都 桑原町が「くわばらくわばら」の由来になったのには菅原道真が関係
「 京都 桑原町 」
災難や禍事などが自分の身にふりかからないように唱える”おまじない”が「くわばらくわばら」。
私は実生活で「くわばらくわばら」を使ったことはないけど (^^)
時代劇やドラマのワンシーンなどで見たことがありますよね。
元々は雷が落ちるのを防ぐために口ずさんでいたものでした。
「くわばらくわばら」の由来となったのが,御所の前にある不思議な場所。
そして, それには学問の神様 菅原道真 ( すがわらのみちざね ) が関係しています。
- 学生時代から京都大好き
- 20年以上京都・大阪で観光関係の仕事
- 今は家族の理由で大阪在住。
- その前は祇園祭の鉾町在住。
- 一児の父さん。
京都 桑原町 この町必要あるの ?
※京都御所と京都地方裁判所との間にあるのが「京都 桑原町」。
京都地方裁判所の一部と御所の前を東西に走る丸太町通の道路上が京都 桑原町の範囲 ( MAPのオレンジ色の範囲 ) 。
※正式には京都御苑。 京都御苑の中にあって, 天皇が住んでいたところが「御所」。 でも日常生活で京都市民が京都御苑などということは皆無なので, ここでも以下, 御所とします。
正面の建物が京都地方裁判所。3本の木とその前の道路辺りが桑原町。
裁判所の一部と丸太町通の道路部分だけ。
町の範囲も狭く, 家も何も建ってないし。
わざわざここに町が無くてもエエんちゃうん!!
実はここ, 平安時代には菅原道真の邸宅があったところなんです。
「くわばらくわばら」の由来になった京都 桑原町
学問の神様といえば, 菅原道真。 道真が祀られている 北野天満宮 には, 年中多くの受験生や親御さんがお詣りに訪れています。
修学旅行の定番スポットですね (^^)
道真は博多の太宰府に左遷され, 2年後にそこで失意のうちに亡くなってしまいました。
なんで菅原道真が太宰府に左遷されてしまったのか ? は下記を読んでください。
すると, 道真の死後に, 京の都では度々落雷の被害が出たそう。 延長8年 ( 930 ) に, 平安京の内裏にある清涼殿にも雷が落ちて, 多くの死傷者が出てしまいました。
当時の人々は, 口々に無実の罪で左遷され亡くなってしまった「道真の祟りや!!」と恐れおののきました。
しかし, 不思議と落雷の被害を受けていない場所が ? !
そうなんです ! 現在の京都 桑原町の辺りは全く大丈夫。
菅原道真の屋敷のあった桑原町周辺は落雷の被害を免れていたんだそう ! !
道真の祟りを恐れていた当時の京の人々は落雷の被害を受けていない桑原町にあやかって, 落雷を避けるために「 くわばらくわばら 」と唱えました。
くわばらくわばら もう一つの由来 雷神の誓い
ある時, たまたま雷神が農家の井戸に落ちてしまい, 農夫にふたをされて出られなくなってしまったときに「自分は桑の木が嫌いだから, 桑原と唱えたなら二度と落ちない ! 」 と農夫に誓ったという「くわばらくわばら」伝説もあり。
京都 桑原町 アクセス
地下鉄「丸太町駅」1番出入口から徒歩約5分
京都市バス「裁判所前」バス停すぐ
詳しいアクセスを見る
地下鉄
JR京都駅から
JR京都駅下車後、地下鉄 「京都駅」から [国際会館 行き] に乗車、『丸太町駅』下車、1番出入口から徒歩約5分。
四条烏丸から
地下鉄 「四条駅」から [国際会館 行き] に乗車、『丸太町駅』下車、1番出入口から徒歩約5分。
市バス 裁判所前へ
四条河原町から
四条河原町バス停 ( pdf ) は, A~Hの合計8か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
四条烏丸 ( 地下鉄四条駅 ) から
四条烏丸バス停は, A~Gの合計7か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
※ 京都市バスの掲載内容は経年と共に変更される可能性もありますので、京都市バス時刻表でご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
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御所
京都 桑原町のすぐ北にあるのが, 「京都御所」。 私たちも京都御所といっているけど, 本当は”京都御苑”といいます。 京都御所は歴代天皇が住んでいた場所。 京都御苑の中にあるのが「 京都御所 」
でも, 京都市民で「京都御苑」なんていう人は一人もいませんが・・・・。みんな「御所」って言ってます (^^)
春は梅や桜, 秋には紅葉で彩られる京都市民の憩いの場。
下御霊神社
京都 桑原町から徒歩約4分にある下御霊神社のご利益は, 「疫病退散」。 応仁の乱 勃発の地でもある 御霊神社 ( 上御霊神社 ) の南にあったから, 下御霊神社と呼ばれていました。
江戸時代の明和七年 ( 1770 ) の秋, 京都は干ばつに見舞われました。 その時当時の下御霊神社 神主の出雲路定直が, 夢のお告げで境内の一か所を掘らせたところ, なんと, 清らかな水が湧き出て, 万人を救うことができました。 そして, その水は,「感応水」と名付けられたそう。
残念ながら現在はその井戸の痕跡はないけど, 同じ水脈からくみ上げた水を改めて「 御霊水 」と名付け, 自由に飲めるようになっています。
行願寺 ( 革堂 )
京都 桑原町から徒歩約5分にあるのが, 「 行願寺 ( 革堂 ) 」。
西国三十三所の十九番札所。 創建当時は, 一条通にありましたが, 「 天下太平福寿円満 」を祈る豊臣秀吉により, 現在の場所に移されました。 境内には都七福神の寿老人神堂があります。
鴨川公園
京都 桑原町から徒歩約8分で, 鴨川公園。
夏の暑い時と冬の寒い時以外は, 鴨川沿いを散歩や自転車に乗っていると, 本当に気持ちいい ! !
鴨川のように鮎が遡上してくるような川が, 都市の繁華街の中を流れているっていうのは, なかなか他ではないんじゃないでしょうか。 京都が魅力的に感じるのは, この街中を流れる鴨川が理由のひとつだと思ったりしています。
菅原院天満宮神社
京都 桑原町から徒歩約9分にある菅原院天満宮神社は, 京都御所のすぐ西, 烏丸通下立売下ルにあります。 この地に菅原家の邸宅があり, 菅原道真の生まれた場所と言われています。※諸説あり
門をくぐって右へ進むと「 菅公御産湯の井 」 があります。 毎日飲んでいたら, 頭がよくなりそうですね (笑)
ROJI-155 ( 新烏丸通 )
京都 桑原町から徒歩約9分にあるのが, 「ROJI-155」。 寺町通の1本東の新烏丸通にあります。
猫好きには, たまらない路地。 ただ,気をつけて歩いていないと, 見落としてしまいそう (笑) 何度も通ったことがある道だけど, ここが新烏丸通っていう名前なのも知らなかった。 猫好きは, 近くに行ってみたら, 寄ってみてください (^^)
護王神社
京都御所の蛤御門の南西, 烏丸下長者町にあります。 “いのしし” の神社として有名。
また, 祭神の和気清麻呂 ( わけのきよまろ ) は平安京遷都に深くかかわっています。
護王神社 ( 京都 桑原町から徒歩約12分 )
梨木神社
京都 桑原町から徒歩約12分, 京都御所の清和院御門のそばにあるのが梨木神社。 “萩” の名所として知られ, 9月 ~ 10月には, 萩が境内のそこかしこで可憐で控えめな花を咲かせています。
また, 境内にある「 染井 」は, 京の三名水の一つで, 現存する唯一の三名水として知られています。
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村上開新堂
京都 桑原町から徒歩約8分のところにあるのが, 「村上開新堂」。
百十年以上続く有名なお菓子屋さん。 ロシアケーキは, 昔ながらの懐かしい味わいが楽しめます。 何でロシアケーキというかはわかりません ( 笑 )
キラメキノトリ
京都 桑原町から徒歩約7分のところにあるのが, 「キラメキノトリ」。
天一の屋台味に少し似ている感じ。 ともあれ, 旨い ! 店名の通り, トリの旨味を全面に出したこってりしたスープ。
元祖 ラーメン大栄
京都 桑原町から徒歩約7分のところにあるのが, 「元祖 ラーメン大栄」。
豚の旨味が味わえるスッキリとした美味しいスープ。 そして, チャーシュー麺にしなくても, チャーシューの量が多い ! ! 醤油ラーメン「大」の麺の量も, 正真正銘の 「大」 ! ! 麺が2玉入っていると思います。
京都 桑原町 まとめ
今まで「くわばらくわばら」って「 怖い, 怖い」っていう意味だと思っていた (^^)
京都市に聞いた訳じゃないけど, やっぱり桑原町は”菅原道真の祟り”が関係してるんかなー。
だって普通あんな誰も住んでいない町が存在する意味がないもんなー。
京都には不思議な町がありますね。
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