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摩利支尊天堂 “かげろう” の神格化

摩利支尊天堂 / 京都 ブログガイド

「 摩利支尊天堂 」

京都えびす神社を少し下がったところ, 大和大路通松原上ルにあります。

摩利支尊天堂 / 京都 ブログガイド

入口に掲げられている提灯に, 「 開運 」 & 「 勝利 」と書いてあるので, お詣りしたくなりますね。

目次

摩利支尊天堂

摩利支尊天堂 / 京都 ブログガイド

大鑑禅師が, 中国より持ってきた ”摩利支天” を祀っています。

天文の兵火で焼失しましたが, 天文十六年 ( 1547 ) , 織田信長の父, 信秀が再建しました。

明治8年, 平成7年に屋根部分の大改修が加えられ, 現在に至っています。

摩利支天とは

摩利支尊天堂 / 京都 ブログガイド

摩利支天は, “陽炎 ( かげろう )”  を神格化したもの。 古代インドの神が, 「 天 」と訳されて仏教に取入れられました。

摩利支天の他にも, 毘沙門天や弁財天などがあります。

陽炎は, ゆらゆらと揺らめく幻なので, 実体がなく, 捕えることができない。 ということから, 日本では多くの武士が守護神として信仰しました。 楠木正成は, 兜の中に摩利支天の小さな像を入れて戦に臨んでいたそう。

また, 立花道雪や毛利元就は, 摩利支天の旗を用いていました。 他にも, 山本勘助, 前田利家や立花宗茂も摩利支天を信仰していたといわれています。

摩利支天と猪

猪 / 京都 ブログガイド

摩利支天は猪を従者としていることから, 亥年生まれの守護神” としても知られ, 境内にもたくさんの猪がいます。

ちなみに, 護王神社も, 亥年生まれの守護神として知られています京都御所の西に位置しています

禅居庵

禅居庵の境内に, 摩利支天が祀られています。 現在は摩利支尊天堂のみ一般公開されています。

禅居庵は, 建仁寺の塔頭で, 鎌倉時代後期に, 中国の元から来た大鑑清拙正澄禅師 ( だいかんせいせつしょうちょうぜんし ) を初代住職として, ※ 小笠原貞宗が創建しました。

※ 鎌倉時代後期から室町時代前期の武将。 信濃小笠原氏の当主。

摩利支尊天堂 アクセス

大和大路通松原上ルにあります。

・京阪電車「 祇園四条駅 」1番出入口から徒歩約5分。
・阪急電車「 京都河原町駅 」1B番出入口から徒歩約8分。

摩利支尊天堂 近くの観光スポット

大和大路通 ・ 繩手通

摩利支尊天堂が面しているのが, 「 大和大路通・繩手通 」。 四条通 ~ 五条通からの間の大和大路通の周辺には, 摩利支尊天堂を含めて, 観光スポットもたくさんあって見所満載。 私もよく通ります (^^)

宮川町

摩利支尊天堂から徒歩約2分にあるのが, 「 宮川町 」。

花見小路通四条下ル ( 花見小路通 ) よりも格段に人混みが少なく, 宮川町通の両側にお茶屋さんが軒を連ね, 京都らしい雰囲気が満喫できます。 花見小路通より, 宮川町に訪れることを強くお薦めします。

宮川町の再開発

宮川町歌舞練場と摩利支尊天堂の大和大路通を挟んだ西にある元新道小学校跡地を一体的に再整備することが決定。 京都市は契約候補事業者に, 烏丸御池にある新風館もリニューアルしたNTT都市開発 ( 東京 ) を選定したと発表。

元新道小学校跡地には, 宿泊施設 ( 2025年開業予定 ) が入り, レストラン等で, 宮川町の舞妓や芸妓が来て芸を披露する場にすることも検討されています。 本物の舞妓さんを見られることは, なかなか難しいから, ここでしか見られない体験ができるかも。

京都の花街「宮川町歌舞練場」建て替え 元新道小に宿泊施設、一体的に再整備 ( 京都新聞 2020年9月14日 )

※ 京都新聞サイト内のページは, 公開期限を設けていたり, 予告なく削除したりする場合があり, リンク切れになることがありますのでご了承ください。

旧新道小跡地(左)と宮川町歌舞練場のイメージ図

イメージ図の上が南, 図の左隅の京都ゑびす神社の南側に宿泊施設, 西隣に宮川町歌舞練場。 宿泊施設の東に少し見えているのが摩利支尊天堂。

( 写真 : 京都新聞 2020年9月14日=京都市提供 )

宮川町再開発 / 京都ブログガイド

京都ゑびす神社の裏門を出たところから南を望む。 右側の工事中のところが, 宮川町歌舞練場。

元新道小学校跡地再開発 / 京都ブログガイド

取り壊し工事が進む元新道小学校 ( 摩利支尊天堂の大和大路通を挟んだ西側 )

花見小路通

摩利支尊天堂から徒歩約3分にあるのが, 「 花見小路通 」。 花見小路通の四条通から南は石畳風に整備され, 道の両側には京風情溢れる街並みが続きます。

祇園甲部 」 と呼ばれる※京都 五花街の中でも一番舞妓さんの在籍数が多く, 最大規模の花街の中を通り, お茶屋で有名な一力亭があるのも花見小路通。 これぞ京都という知名度が高い通りです。

京都 五花街 : 祇園甲部, 祇園東, 宮川町, 先斗町, 上七軒の五つ。

建仁寺

摩利支尊天堂から徒歩約1分にあるのが, 「 建仁寺 」の西門。

建仁二年 ( 1202 ) , 創建時の元号から 「 建仁寺 」 と名付けられました。 日本に禅宗をもたらした明庵栄西 ( みんなんようさい ) が初代住職。

松原橋

摩利支尊天堂から徒歩約4分にあるのが, 鴨川。 そこに架かっているのが, 「 松原橋 」。 かつてここには五条通が通っていました。 そして, 伝説の決闘があったのも, 実はこの「 松原橋 」なんです。

仲源寺 目疾地蔵 (めやみじぞう)

摩利支尊天堂から徒歩約5分にあるのが, 「 仲源寺 目疾地蔵 」。

本堂に安置されているとても大きな地蔵様の右目が、なぜか赤くなっています。人々の目の病を引き受けて赤くなっているのだといわれています。現在も、眼病治療にご利益があるとして広く信仰されています。

轆轤町 ( ろくろちょう )

摩利支尊天堂から徒歩約5分にあるのが, 「 轆轤町 」。

「 轆轤 」とは, 焼物を作るときに陶器を回す器具ですよね。 京都は清水焼があるから, 焼物関係の歴史がある町なんでは ? と思いますが, 実は全く違います。

轆轤町, 不吉な前の町名は ?

摩利支尊天堂 近くのグルメ

みなとや幽霊子育飴本舗

摩利支尊天堂から徒歩約5分にあるのが, 「 みなとや幽霊子育飴本舗 」。

“幽霊子育飴” を販売しています。 何とも恐ろしい名前の飴 (笑)

摩利支尊天堂 近くのラーメン屋

ラーメンポパイ

摩利支尊天堂から徒歩約3分にあるのが, 「 ラーメンポパイ 」。

昭和の香りがするお店。 醤油のやわらかい味わいと, まろやかなコクが楽しめます。 後味に, ほんのり魚粉のような味が口の中に残ります。 美味しいです ! ! そして, レモンチャーハンもオススメ ! レモン 1 / 2個がお皿に「 でーん 」っと乗ってきます。

京都 神社仏閣 関連リンク

所在地京都府 京都市 東山区 大和大路通四条下る 4丁目 小松町 146
上ル 下ル 西入 東入について
電話0 7 5 – 5 6 1 – 5 5 5 6 禅居庵ホームページ
拝観時間午前 9時 ~ 午後 5時 年中無休 参拝自由

※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。

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