「 仲源寺 目疾地蔵 」
四条通りに面しており, 八坂神社, 円山公園, 高台寺, 清水寺などの京都 東山観光へ行くときには,必ずといっていいほど通る場所。
土産物屋さんが一杯あるところなので何気なく歩いていると, 気づかず, お線香の香りがするなあ, と思っていたら, 通り過ぎてしまっているかもしれません。
事実, 私がそう (笑)
目疾地蔵の名前の由来
目疾地蔵の名前の由来は, 安貞二年( 1228 )の鴨川氾濫の時, 鴨川の上流から濁流にのまれ, 人々が流されてきたけど, 鴨川の中州の茂みに引っかかってたくさんの人が助かりました。
水が引いた後に調べてみるとその場所に地蔵菩薩があったそう。
それ以降, その地蔵菩薩を「雨止 ( あめやみ ) 地蔵」といい, 人々に崇められるようになりました。
その後, 目を患っていた老夫婦が, 雨止 ( あめやみ ) 地蔵を深く信仰していたところ, いつの間にかその夫婦の眼病が治ったそうです。
そのことから「あめやみ」が『めやみ』になり, 目疾地蔵と呼ばれるようになりました。
本堂に安置されているとても大きな地蔵様の右目が、なぜか赤くなっています。
人々の目の病を引き受けて赤くなっているのだといわれています。
現在も, 眼病治療にご利益があるとして広く信仰されています。
仲源寺の名前の由来
また, 仲源寺の名前の由来は, 勢多判官 中原為兼( せたのはんがんなかはらためかね )が, 鴨川の河川管理担当になった時のことです。
前出の鴨川氾濫の時に, お地蔵様がおられた茂みのおかげで多くの人が助かった, ということから「中原」の漢字に, 人と水を付け足して, 「仲源寺」としました。
仲源寺について
仲源寺( 目疾めやみ地蔵 )は、, ※ 浄土宗に属する寺院 で, 一般に「目疾地蔵」と呼ばれています。
※法然を宗祖とし, 鎌倉仏教のひとつ。 本尊は阿弥陀如来。
平安時代の治安二年( 1022 )に, 仏師定朝( じょうちょう )が四条橋の東北に地蔵菩薩を祀ったことに由来します。
本堂の右目が赤い地蔵尊像の傍らには室町時代の作といわれる「 山越阿弥陀像 」が祀られています。
また, 観音堂には, 平安後期の春日仏師の作とされる木造の先手観音座像が安置されています。
仲源寺 目疾地蔵 アクセス
四条通大和大路東入ルにあります。
・京阪電車「 祇園四条駅 」6番出入口から徒歩約1分
・阪急京都線「 京都河原町駅 」1B出入口から徒歩約3分
JR京都駅から
「 JR京都駅 」で, JR奈良線に乗車 ( JR京都駅が始発 )
↓
ひと駅目の「 東福寺駅 」下車後, 京阪本線に乗換, [ 出町柳 行き ] に乗車
↓
「 祇園四条駅 」下車, 6番出入口から徒歩約1分
近くの観光スポット
近くの観光スポット
大和大路通 ・ 繩手通
「仲源寺 目疾地蔵」のすぐ西を通っているのが, 「 大和大路通・繩手通 」。 四条通 ~ 五条通からの間の大和大路通の周辺には, 神社仏閣や観光スポットもたくさんあって見所満載。
花見小路通
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約2分にあるのが, 祇園の真ん中に横たわる「 花見小路通 」。 花見小路通の四条通から南は石畳風に整備され, 道の両側には京風情溢れる街並みが続きます。
「 祇園甲部 」 と呼ばれる※京都 五花街の中でも一番舞妓さんの在籍数が多く, 最大規模の花街の中を通り, お茶屋で有名な一力亭があるのも花見小路通。 これぞ京都という知名度が高い通りです。
※ 京都 五花街 : 祇園甲部, 祇園東, 宮川町, 先斗町, 上七軒の五つ。
祇園 新橋
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約4分にあるのが, 「 祇園 新橋 」。 駅近くで京都らしさが満喫できる人気のエリア。 巽橋や辰巳神社, 京都らしい町並みが迎えてくれます。
建仁寺
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約4分にあるのが, 「 建仁寺 」。
建仁二年 ( 1202 ) , 創建時の元号から 「 建仁寺 」 と名付けられました。 日本に禅宗をもたらした明庵栄西 ( みんなんようさい ) が初代住職。
宮川町
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約4分にあるのが, 「 宮川町通 」。
花見小路通四条下ル ( 花見小路通 ) よりも格段に人混みが少なく, 宮川町通の両側にお茶屋さんが軒を連ね, 京都らしい雰囲気が満喫できます。
八坂神社
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約5分にあるのが, 「 八坂神社 」。
八坂神社という呼び名になったのは明治になってから。 江戸時代まで, 八坂神社は比叡山延暦寺の末寺でもあったので, 「 祇園感神院 ( かんしんいん ) 」 という寺の名前でも呼ばれていました。つまり, 神社でもありお寺でもありました。
八坂神社のお祭なのに, “八坂祭” じゃなくて, 『 祇園祭 』 といわれるのは, 明治以前の呼び名が関係しています。
京都えびす神社
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約6分にあるのが, 「 京都えびす神社 」。
初詣が終わった後の京都の1月の風物詩と言えば, 京都えびす神社の 「 十日ゑびす大祭 」。 毎年, 1月8日~1月12日に行われています。 福娘だけではなく, 舞妓さんがいるところが, 京都らしい。
「 十日ゑびす 」 の5日間の中で, 11日の “残り福” の時だけ, 祇園甲部と宮川町の舞妓さんが来て福を授けるお手伝いをします。
摩利支尊天堂
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約6分にあるのが, 「 摩利支尊天堂 」。
摩利支天は, “陽炎 ( かげろう )” を神格化したもの。 陽炎は, ゆらゆらと揺らめく幻なので, 実体がなく, 捕えることができない。 ということから, 日本では, 多くの武士が守護神として信仰しました。 楠木正成もその一人。
近くのラーメン屋
祇園京都ラーメン
「仲源寺 目疾地蔵」から徒歩約3分にあるのが, 「 祇園京都ラーメン 」。
祇園のど真ん中にあるから, 飲んだ後の〆には最適なラーメン。 「 特選 醤油ラーメン 」は, 醤油ベースのアッサリ薄めのラーメンだから, 飲んだ後でもお腹に優しい。 また, 充実した薬味で自分好みの味に変えられます。
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都市東山区祇園町南側585-1 上ル下ル西入東入について |
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電話 | 0 7 5 - 5 6 1 - 1 2 7 3 |
拝観時間 | 7 : 0 0~2 0 : 0 0 |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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