春にはたくさんの桜が咲き誇る哲学の道。
哲学の道に桜が植えられているのには、ある意外なエピソードがありました。
哲学の道 桜 見どころ
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2024年4月5日撮影
南は若王子橋辺りから北は白川今出川辺りまで、2km以上にわたって琵琶湖疎水の分線沿いに桜が咲き誇ります。
私は毎年、岡崎の琵琶湖疏水⇒南禅寺⇒哲学の道のルートだから、哲学の道の桜は南端から観桜。
南禅寺方面から歩いて来る場合は哲学の道の南端、銀閣寺からだと哲学の道の北端から散策。
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写真のように、哲学の道沿いに桜並木。
右端の琵琶湖疎水の分線沿いに歩行者の小径。
その横には、歩行者と自転車も通れる少し広い道。
今年の哲学の道を訪問したときは、曇&6~8部咲きで満開まではもう少しというところでした。
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琵琶湖疎水の分水に架けられた小さな橋の上からの眺め。
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哲学の道沿いの桜並木の中をゆったり歩いて行きます。
岡崎の琵琶湖疎水のような川幅が広い水辺の桜も美しいけど、哲学の道のような小さな流れの桜も京都らしくて趣がある。
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銀閣寺西橋からの眺め。
哲学の道ではないけれど、銀閣寺参道から流れを東へ変えた疎水沿いにも綺麗な桜並木が続いています。
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この辺りの桜はほんとに綺麗!!
残念ながら、この時は7部咲き位だった。
満開は哲学の道2023年を見てください。
哲学の道 散策ポイント
私は自転車で南の若王子橋から北上していくけど、哲学の道を全て歩くのはしんどいから全行程を歩く必要もなし。
どちらかといえば哲学の道の北の方が桜の密度が濃いから、「銀閣寺道」バス停で下車して、散策するのが良いと思います。
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銀閣寺や橋本関雪記念館も近くだし。
哲学の道が観光客でいっぱいの時
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2023年春 撮影
哲学の道は銀閣寺参道付近で終わりだけど、桜並木は白川通を過ぎても住宅街の中を西へ続いていきます。
観光客は白川通を渡ってまで桜を見に来ないから、人出はかなり減少。
哲学の道のような趣はないけど、桜は同じように美しく咲いているから心配なし。
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ゆったり歩きながら楽しむことができます。
哲学の道の由来
大正時代、哲学者の西田幾多郎(きたろう)が好んで散策したことから「哲学の道」と呼ばれるようになりました。
哲学の道に桜が植えられている理由
西田幾多郎が散歩していた時、哲学の道には今のような桜はまだありませんでした。
実は「哲学の道」に桜が植えられているのには理由があります。
明治時代後半から昭和20年まで数多くの名作を残した近代日本画の巨匠 橋本関雪(1883~1945) が関係しています。
橋本関雪が画家として大成するまで、かなり苦労をしたそう。
そのため妻の”よね”が少しずつ「 へそくり 」をしていたんです。
但し、思っていたよりも早く橋本関雪が画家として身を立てられるようになってきたから、貯めていた「へそくり」が必要なくなってきました。
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こうゆうのは、めっちゃ嬉しいですね。
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すごく得した気分!!
2人で「へそくり」の使い道を考えていたところ「何かの記念に使うべきでは。」 ということに。
その後も、関東大震災の慰霊のためや妻の”よね”が亡くなり、その慰霊のためになど、ことあるごとに哲学の道に桜を植えていくことになったそうです。
夫婦の思いが詰まった哲学の道の桜は、いつの頃からか地元では「関雪桜」と呼ばれるようになりました。
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今、こうして私たちが哲学の道で桜を楽しめるのも、橋本関雪と妻の”よね”のお陰(^^)
オススメの桜めぐりコース
自転車や足に自信があれば、岡崎琵琶湖疎水⇒インクライン⇒南禅寺⇒哲学の道とめぐる南禅寺 桜モデルコースがオススメ。
全行程約4,5km, ちょっと歩く距離は長いけど、普通に歩いて約1時間。
桜を楽しみながらだったら、1時間30分~2時間もあれば廻れると思います。
市バス「銀閣寺道」バス停から哲学の道⇒南禅寺⇒インクライン⇒岡崎琵琶湖疎水という上のルートと逆をたどってもOK。
哲学の道 アクセス
・白川今出川辺りから南下する場合は市バス「銀閣寺道」バス停から徒歩約2分。
・若王子橋から北上する場合は市バス「東天王町」バス停から徒歩約10分。
詳しいアクセスを見る
哲学の道を南下する場合 市バス「銀閣寺道」バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
---|---|
A2乗場 | 17号系統 四条河原町・銀閣寺 行き |
下車 | 銀閣寺道バス停下車, 徒歩約2分で「哲学の道」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
C乗場 | 17号系統 出町柳駅・百万遍・銀閣寺 行き |
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E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
H乗場 | 5号系統 岡崎公園・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き ( 32号系統は銀閣寺前バス停の方が哲学の道に近い ) |
下車 | 銀閣寺道バス停下車, 徒歩約2分で「哲学の道」 |
哲学の道を北上する場合 市バス「東天王町」バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
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下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約10分で「哲学の道」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
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H乗場 | 5号系統 岡崎公園・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き |
下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約10分で「哲学の道」 |
※京都市バスの掲載内容は京都市バス時刻表で確認してください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
哲学の道 桜 2024 まとめ
残念ながら、2024年の哲学の道の桜は曇&6~8部咲きだった。
哲学の道の桜を観ていて感じたのは、やはりインバウンドの外国人が多いということ。
哲学の道に着いたのは8時過ぎだったけど、結構多くの観光客が歩いていた。
午後からは、さらに人が増えるでしょう。
人混みが苦手なら、京都のメジャーな桜スポットへは午前中早くの訪問が必須ですね。
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