御神木のある神社 長く生きている樹には不思議な力がある。
「 京都 御神木のある神社 」
京都には,たくさんの神社があるけど, その中でも, 境内に御神木のある神社があります。 樹齢を何百年も重ねた樹には, ある種不思議な力が宿っているような気がします。
今回は, 神社のご利益だけじゃなく, 永い年月を生きてきた御神木のパワーをもいただく一石二鳥のお詣りです (^^)
京都 御神木のある神社 【 左京区 】
貴船神社 桂

樹齢約400年で, 高さは約30m。
根元からいくつも枝が天に向かって伸び, 八方へ広がっている様子が, 貴船神社の地から御神氣が龍のごとく勢いよく立ち昇っている姿に重ね合わせることができ, まさに貴船神社の御神木として崇められています。
普通, ご神木は, 幹が1本ってイメージがあるけど, 貴船神社の桂は湧き出るように何本も伸びているのが, すごく珍しく神聖な雰囲気。

貴船神社の創建は, 不明。 ただ, 1300年前にはすでに社殿の造り替えの記録があり, 平安京の遷都前から歴史があります。
貴船 ( きふね ) は, 古来「 氣生根 」と書かれ, 氣が生じる根源の地と考えられていていました。 氣が生じるところのため, 運氣が上がる『 運氣龍昇 』のご利益が期待できます。
また, 平安時代の歌人 和泉式部が, 夫の心が他の女性に移ったことを思い悩んでいるときに, 貴船神社に参拝し, 復縁を願ったところ叶えられたので, それ以来, 「 縁結びの神様 」として, 崇められるようになりました。 他にも, 所願成就のご利益があります。

貴船神社は, 水神である高龗神(たかおかみのかみ)を祀っています。
そのため, 貴船神社には, 昔から雨乞いには黒馬, 雨止みには白または赤馬が献上されていましたが, 生きた馬の代わりに「 板立馬 」を奉納したこともあったそう。
この「 板立馬 」が, 現在の ” 絵馬 ” の原型とされています。
貴船神社 アクセス
・叡山電車「 貴船口駅 」下車, 京都バスに乗り換えて, 貴船神社 ( 約5分 ) へ。 バス停から徒歩約5分で貴船神社。 ( 貴船口駅から徒歩約30分, 2km ) ※ 直接市内中心部から貴船神社へ行くバスはありません。
※台風による土砂崩れの影響により, 市原~鞍馬間 ( 間の貴船口駅も含む ) で列車の運転は見合わせています。 同区間は2021年9月18日 ( 土 ) に運転再開予定。 それまでは, 市原駅下車, 徒歩約3分のバス停から京都バスで貴船口まで。
・地下鉄「 京都国際会館駅 」や京阪「出町柳駅」から京都バスで貴船口へ。 バスを乗り換えて, 貴船神社 ( 約5分 ) へ。 バス停から徒歩約5分で貴船神社。
所在地 | 京都市 左京区 鞍馬貴船町 180 |
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電話 | 0 7 5 - 7 4 1 - 2 0 1 6 |
開門時間 | 6:00~18:00 ( 12/1~4/30 ) / 6:00~20:00 ( 5/1~11/30 ) ※年末年始は特別時間で開門 |
受付時間 | 9:00~17:00 |
由岐神社 願掛け杉

牛若丸が過ごした霊験あらたかな鞍馬山にあり, 映画にでも出てきそうな厳かで神聖な雰囲気が漂います。 鞍馬寺の仁王門から徒歩約5分。 坂道を登り, 神社が近づくにつれ, 迫ってくるのが三本の大杉。

その内の中心にある杉は「 大杉社 」( 願掛け杉 ) 。 一心に願うと願い事が叶うといわれています。 樹齢800年で, 樹高が53メートルあり, 京都市天然記念物に指定されています。
下から見上げると本当に大きい。 ド迫力に圧倒されます。 そして, 神社という神聖な場所にあるから余計に神秘的。

由岐神社は, 火難除 ・ 子授安産 ・ 縁結び ・病気平癒 ・ 厄除開運にご利益があるといわれています。
天慶三年 ( 940 ) に天下泰平 ・ 万民守護 ・ 京都の都の北方の鎮めとして, 朱雀天皇によって京都御所に祀られていた由岐大明神が今の由岐神社の場所に祀られました。
由岐大明神を, 京都御所から鞍馬へ遷すときの行列は, 松明が炊かれ, その行列が1キロにも及んだそう。 その荘厳でゆかしい様子を後世に伝え残したいと, 鞍馬の住民が始めたのが「 鞍馬の火祭 」の起源。毎年, 10月22日に執り行われます。
由岐神社 アクセス
叡山電車「鞍馬駅」から徒歩約8分。 鞍馬寺の仁王門から徒歩約5分。 鞍馬寺に行く途中にあります。
所在地 | 京都府 京都市 左京区 鞍馬本町 1073番地 |
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電話 | 0 7 5 - 7 4 1 - 1 6 7 0 |
相生社 ( 下鴨神社 ) 連理の賢木

連理の賢木 ( れんりのさかき ) と呼ばれ, この御神木は,「 相生社 」の産霊神 ( むすびのかみ ) の力で二本の木が一本に結ばれたものと言い伝えられ, 京の七不思議とされています。 この御神木は四代目で代々糺の森に生まれています。

楼門前の鳥居をくぐって左にあるのが「 相生社 」。 祭神は, 産霊神 ( むすびのかみ ) で, 古から縁結びの神様として知られています。
めでたいことを「 相生 」というのは, ここから始まったといわれています。
相生社 アクセス
・京阪電車「出町柳駅」7番出口から徒歩約6分。
・市バス「 下鴨神社前 」下車 徒歩約3分。
所在地 | 京都府 京都市 左京区 下鴨泉川町 59 |
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電話 | 075 - 781 - 0010 |
満足稲荷神社 もちの木

境内には, ※京阪沿線の百銘木の一つに数えられた樹齢400年の “もちの木” がご神木として鎮座しています。
※ 関西の私鉄の一つで、京都 出町柳と大阪 淀屋橋を 56分で結んでいます。
もちの木自体, あまりよく知らないけど, 画像のように, 幹が地上2M辺りから, 幾重にも分かれて伸び, また同時に, 左右に広がり, ほぼ直角に天に向かうさまは, なにか怪獣のようにも見えてきます。
まさに, ” ご神木 ” にふさわしい威厳が感じられます。

豊臣秀吉が, 出世を祈願し, それが叶えられたことから満足稲荷と命名されたそう。
めちゃめちゃ, ご利益がありそうですね ! ! ! !
ただ, あまり満足稲荷神社自体が知られていないのか, 観光客もあまりおらず, ゆったり参拝することができます。 京都市中心部からも近いし, 満足稲荷神の由来も申し分なく, 開運 ・ 出世をしたい人は, 是非一度, 御神木と一緒にお詣りしておいても良いのではないでしょうか。

本殿は, 伏見城にあったものを元禄6年, 徳川綱吉が現在の場所に移しました。
満足稲荷神社の祭神は,
・天照大御神( あまてらすおおみかみ ) 皇室の祖先である神で、日本国民の総氏神ともされる。
・大国主大神( おおくにぬしのおおかみ ) えん結びの神様
・猿田彦大神( さるたひこおおかみ ) 交通安全・土地守護の神様
満足稲荷 アクセス
・市バス「 東山仁王門 」下車 すぐ
・市バス「 東山三条 」下車 徒歩約1分
・京阪電車「 三条駅 」 下車 徒歩約6分
・地下鉄東西線「 東山駅 」下車 徒歩約2分
所在地 | 京都市 左京区 東大路仁王門下ル 東門前町 527-1 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 075 – 771 – 3035 |
京都 御神木のある神社 【 北区 】
上賀茂神社 スダジイ

上賀茂神社の境内にある賀茂山口神社の前に広がるのが, 「庭園 渉渓園 ( しょうけいえん ) 」。 奈良の小川の東側にあります。 その渉渓園の中にあるのが, ご神木の『 スダジイ 』。
このスダジイは樹齢300年以上で, ひとつの根っこから幹が何本も伸びているところから, 「 睦 ( むつみ ) の木 」と呼ばれています。 ひとつに結ばれた仲睦まじい家族の絆や家内安全を現わしています。

境内の中でも大好きな場所。 奥に見えるのが賀茂山口神社。 緑溢れる場所で, 佇んでいるだけで非常に落ち着きます。 四月には「 賀茂曲水の宴 」が開催されます。
ここまで来たら, 一緒にやってもらいたいことが,

ご神木のスダジイのすぐ近くに願い石 ( 陰陽石 ) があります。
昔この渉渓園には, 龍の住む池があったといわれ, その池の底から出土した陰陽石は, 陰と陽が極まって融合した姿を現わしているそう。
両手で同時に手を触れて, 願い石の力を貰ってから, 賀茂山口神社にお参りするのが良いそうです。

賀茂別雷神社 ( かもわけいかづちじんじゃ 上賀茂神社 ) の歴史は古く, 7世紀末にはすでに有力な神社で, 京都で最も古い神社の一つ。
ご利益は, 必勝, 開運, 厄除方除, 八方除, 災難除, 雷除, 珍しいのが, 電器産業守護。
当時この辺りを支配していた賀茂氏の氏神を祀っていました。 平安遷都以降は国家を護る神社として朝廷から崇め敬われ, 賀茂祭 ( 葵祭 ) は ※勅祭とされました。
ちょっと, 雑学
読み方が一緒で漢字が違う「 賀茂川 」と「 鴨川 」の違いは, この賀茂別雷神社 ( かもわけいかづちじんじゃ 上賀茂神社 ) に由来しています。
神山湧水

賀茂別雷大神が初めて降りてこられた神山 ( こうやま ) の湧き水が手水舎にひかれています。 清めた後に飲んでみると, 冷たくて美味しい。

賀茂別雷大神が初めて降りてこられたのが神山 ( こうやま ) 。
賀茂別雷神社 ( 上賀茂神社 ) の北にある山で, 今でも立ち入りが許されていません。 その神山の形を表しているのが盛砂といわれています。
鬼門 ・ 裏鬼門に砂を撒いて清める風習は立砂信仰が起源で「 清めのお砂 」の始まりです。
上賀茂神社 アクセス
【 JR京都駅から 】
4系統 上賀茂神社行きに乗車「 上賀茂神社前 」下車すぐ。
【 地下鉄烏丸線 「 北大路駅 」から 】
37系統 西賀茂車庫行きに乗車「 上賀茂御園橋 」下車, 徒歩約3分。
【 京阪「 出町柳駅 」から 】
4系統 上賀茂神社行きに乗車「 上賀茂神社前 」下車すぐ。
所在地 | 京都府 京都市 北区 上賀茂本山 339 |
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電話 | 075 - 781 - 0011 |
平野神社 大樟

門の前に咲いているのが, 平野神社発祥の「 魁桜 」。 この桜は早咲きだから, 昔から魁桜が咲き始めると京都の花見が始まるといわれています。
その向こうにひと際大きく枝を広げているのが, ご神木の「 大樟 」。

平野神社は, いわずと知れた京都の桜の名所。 昔から京都の桜の名所として有名で, それぞれの公家に伝わる桜が奉納されたことから, 境内には50種類およそ400本の桜が植えられています。
でも, 桜だけじゃないんです。 本殿向かって左側の「 大樟 」。
樹齢約400年で, 幹周りが, 4.85m, 見事な御神木。 御神木の周りを右回り ( 時計と逆 ) に回って, 鬼門, 厄除け, 源気成就のご利益を授かります。

ご神木の大樟の前にあるのが, 「 すえひろがね 」。
日本最大級の餅鉄 ( べいてつ ) で, 磁石を引っ付ける石で, 重さが約200kgもあります。 石の上部にくっついている白いのが磁石。
” 授かる守 ( お守り ) ” には, 磁石が入っていて「 すえひろがね 」にくっつけてその力を持ち帰ります。

平安遷都に伴って, 奈良の平城京から移ってきた神社。 祭神は, 以下の四柱を祀っています。
今木皇大神 ( いまきすめおおかみ ), 久度大神 ( くどのおおかみ ), 古開大神 ( ふるあきのおおかみ ), 比賣大神 ( ひめのおおかみ )
平安時代中期には, 伊勢神宮 ・ 上賀茂神社 ・ 下鴨神社 ・ 石清水八幡宮 ・ 松尾大社に次ぐ神社に数えられました。
平野神社 アクセス
・JR「 京都駅 」から市バス205か50系統乗車で「 衣笠校前 」下車北へ徒歩約3分
・京福電鉄北野線「 北野白梅町駅 」下車北へ徒歩約8分
・京阪「 三条駅 」から市バス10系統で「 北野白梅町 」下車北へ徒歩約8分、市バス15系統「衣笠校前」下車北へ徒歩約3分
・阪急京都線「河原町駅」から市バス205系統で「衣笠校前」下車北へ徒歩約3分
所在地 | 京都府 京都市 北区 平野宮本町 1番地 |
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電話 | 0 7 5 - 4 6 1 - 4 4 5 0 |
京都 御神木のある神社 【 中京区 】
御金神社 ( みかねじんじゃ ) 銀杏

御金神社の本殿の後ろにそびえるのが, 御神木の銀杏。
高さは約22メート, 樹齢は約200年で, 秋の紅葉時には, 御神木のイチョウの落ち葉を財布の中に入れて帰る参拝者が多くみられるそう。 お金が入ってきそうやなー (笑)

見るからにキンキラで, 京都には似合わへん (笑)
御金神社には, 伊邪那岐 ( いざなぎ ) , 伊邪那美 ( いざなみ ) の皇子である金山毘古命 ( かなやまひこのみこと ) が祀られています。
元々は, 鉱山 ・ 鉱物の神として, 人間が使う全ての金属類の神として崇められています。 昔は鏡や刀剣類の武具, 農耕具としての鋤や鍬。 現代では, 鉱工業から家庭の道具 ・ 金属類まで。
特に通貨として用いられる金 ・ 銀 ・ 銅の御金を護る事から, 近年は証券類や不動産などの資産運用の神様としても崇められています。
金属類を護る神様を祀る神社は, 日本で唯一, 御金神社だけ。

とにかくご神木の銀杏の葉をかたどった絵馬の数が凄い ! ! ここだけでは足りず, 本殿の周りにも絵馬だらけ !

「 ひっそりセミリタイヤしたいです。 」 っていうのが, めっちゃいい ! ! ! !

手水舎になぜか ” ざる ” が。 何かと思いきや ・ ・ ・ ・ ,
なんと, お金を洗ってる ! ! それも1万円札を。 硬貨だったらわかるけど, そこまでする ? !

御金神社 アクセス
京都市地下鉄「 二条城前駅 」2番出入口から徒歩約4分, 京都市地下鉄「 烏丸御池駅 」2番出入口から徒歩約5分。 西洞院通御池上ルにあります。
京都市地下鉄「 烏丸御池駅 」2番出入口から徒歩約5分。
京都市地下鉄「 二条城前駅 」2番出入口から徒歩約4分。
所在地 | 京都府 京都市 中京区 西洞院通御池上ル 押西洞院町 614 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 0 7 5 – 2 2 2 – 2 0 6 2 |
拝観時間 | 自由 ( 夜でも拝観できます。) |
武信稲荷神社 榎

本殿横にある樹齢850年のご神木の榎は, 平重盛が安芸宮島の厳島神社から苗木を移し植えたという伝承をもっています。 昭和六十年六月一日に, 京都市指定天然記念物に指定されました。
ご神木の榎は, 樹齢850年の生命力から健康長寿の信仰が厚く, また, 榎は「 縁の木 」とも読むことができます。

武信稲荷神社の南には, 江戸時代に幕府直轄の六角獄舎という牢獄があって, 幕末には多くの勤王の志士が投獄されていました。 その中に坂本竜馬の妻 おりょうの父親も含まれていました。
龍馬とおりょうは, 何度かそこを訪れますが, 龍馬自身も追われる身であり, うかつに近づけないため, 榎に登って中の様子をうかがったといわれています。
その後, 分かれ分かれになった二人。 おりょうは 龍馬の身を案じていましたが, ふとした思いで, 武信稲荷神社の榎を訪れてみると, 自分の所在を知らせるために龍馬独特の字で榎に「 龍 」の字が彫ってあったそう。
龍馬が京都にいることを知ったおりょうは, 共通の知人を訪ね, 再び会うことができました。残念ながら, 龍馬が彫ったとされる「 龍 」の字は, 今は跡形もありません。
ご神木の榎に宿る弁財天を祀る「 宮姫社 」は, 縁結び, 恋愛の神様としても知られいています。 坂本竜馬とおりょうもそんなご利益を授かったのかもしれません。

武信稲荷神社は, 平安時代にこの近くにあった藤原氏の学問所勧学院と医療施設延命院の守護社として, 右大臣 藤原良相によって創建されたと伝えられています。
武信稲荷神社 アクセス
・JR二条駅徒歩約10分
・地下鉄二条駅から徒歩約11分
所在地 | 京都市 中京区 三条大宮西二筋目下ル 上ル下ル西入東入について |
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電話 | 0 7 5 – 8 4 1 – 3 0 2 3 |
京都 御神木のある神社 【 東山区 】
新日吉神宮 スダジイ

本殿の裏に鎮座するのが, ご神木の「 スダジイ 」。
本殿の裏にあるスダジイは幹回りが4m以上あって, 江戸時代以前から存在していた思われ, 樹齢500~800年といわれています。

新日吉神宮と書いて, ” いまひえじんぐう ” と読みます。 絶対読まれへん (笑)
後白河上皇が, 天皇の位を子の二条天皇に譲った後に, 院政を行うために造った御殿が法住寺殿。 その中に比叡山の東にある滋賀県大津市 坂本の日吉山王七社 ( 日吉大社 ) の分霊を祀ったのが新日吉神宮の始まり。
祭神として, 後白河法皇※のほか, 皇居守護神 山王七柱を祀り, 酒造 ・ 医薬 ・ 縁結びの神として信仰を集めています。
新日吉神社の使者はお猿さんで悪気 ・ 災厄を避けて幸福を授けます。 真猿 ( まさる ) なので, 「 魔が去る 」といわれています。

狛犬ではなく, ” 狛猿 ” です (^^)
新日吉神宮 アクセス
・ プリンセスライン※「 京都女子中高前 」バス停下車すぐ。
・ 京都市バス「 東山七条 」バス停下車徒歩約4分。
・ 京阪電車「 七条駅 」4番出口から徒歩約12分。
※ プリンセスライン : 京都市バスではありません。 真っ赤なバスで, 四条河原町 ⇒ 京都駅 ⇒ 京都女子大学を運行しています。
所在地 | 京都府 京都市 東山区 妙法院前側町 451 − 1 |
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電話 | 0 7 5 - 5 6 1 - 3 7 6 9 |
新熊野神社 ( いまくまのじんじゃ ) 後白河上皇お手植えの大樟

新熊野神社の前を通る東山通からも, ひと際大きなその姿が拝めます。 でっかい怪獣のような迫力で迫ってくる ! !
もうなんせ, とにかくデカい ! ! その大きさと迫力に圧倒されてしまう。

この大樟は, 新熊野神社が後白河上皇によって創建されたときに, 紀州熊野から運ばれた樟を自らお手植えされたと伝えられています。 樹齢九百年と推定され, 神仏が現れる大樟として新熊野神社の自然信仰の象徴となっています。
樹齢九百年の巨木でありながら, 現在でも成長し続けるその姿を見て, 「 健康長寿 」, 「 病魔退散 」, 特に「 お腹の神様 」としてご利益を求める人が後を絶ちません。
個人的にも, 大きな樹には魅力を感じるし, 何か力を与えられるような気がします。 樹齢何百年もの巨木があるとそれだけで落ち着き, 癒されます。 とにかく, 長い年月を重ねたものだけが持つ神聖な力を感じます。

後白河上皇が, 天皇の位を子の二条天皇に譲った後に, 院政を行うために造った御殿が法住寺殿。 その鎮守社として, 永歴元年 ( 1160 ) に, 上で紹介した新日吉神宮 ( いまひえじんぐう ) と共に創建されました。
新熊野神社にお詣りすれば, 和歌山の熊野神社まで行かなくても, 京都で熊野詣をしたと同じご利益があるそう。
後白河上皇は, その一生で, 34回も熊野詣をしたそうだけど, 現在でもそれだけ行くのは大変なこと。 ましてや, 徒歩で行く庶民にとっては, 一生に一度行けるかどうかの旅であったでしょう。
そのため, 京都に誰でも熊野詣のご利益が得られるようにと, 熊野神社の別院として創建されたのが今熊野神社。

本殿横から, 京都の熊野詣に出かけます。

新熊野神社の本殿の屋根から睨みを利かせているのが, 「 八咫烏 」。
八咫烏は, 日本神話に登場する三本足のカラスで神武天皇を樫原宮 ( かしわらのみや ) へ導いた熊野の神の化身。 三本足の鳥伝説は世界各地にあって, いずれも太陽信仰と結びついていて, 「 幸運を呼ぶ鳥 」として共通点があります。
八咫烏が, サッカー日本代表のシンボルマークとなっていることは有名。 神武天皇を樫原宮へ導いたのと同じように, サッカー日本代表をワールドカップに導き, 優勝させていただきたいという願いが込められています。
このように八咫烏は, 「 目標達成 」, 「 勝利をもたらす神 」, 「 幸運をもたらす神 」とされています。
新熊野神社 アクセス
・京都市バス「 今熊野 」バス停下車徒歩約1分。 下車後南へ向かえば, 大樟が見えるからすぐにわかります。
・JR「 東福寺駅 」から徒歩約7分。
所在地 | 京都府 京都市 東山区 今熊野椥ノ森町 42 |
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電話 | 0 7 5 - 5 6 1 - 4 8 9 2 |
大将軍神社 ( 東三條社 ) 銀杏

本殿の横にそびえるのが, 樹齢約800年と伝わる銀杏の大樹。
主祭神は, 素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) 。 他には, 関白 藤原兼家を祀っています。 無病息災 ・ 厄除け ・ 災難除けにご利益があります。
桓武天皇が平安京を造営した際に, 大内裏鎮護のために大内裏 ( だいだいり ) の東西南北に祀られた大将軍神社のうちの東南隅が, 「 大将軍神社 ( 東三條社 ) 」。
特に平安京の東の端に当たるこの地は, 東からの道が入ってくる ” 三条口 ” の要衝で, 邪悪な霊の侵入を防ぐ意味でも重要視されてきました。

本殿横にあるのが, 樹齢約800年の銀杏の大樹。
かつてこの辺りは鵺 ( ぬえ ) の森とも呼ばれ, 源頼政が鵺退治をしたところといわれています。
平安京の守護 4つの ” 大将軍神社 “
平安京守護のため, 大内裏の東西南北に “大将軍神社” が置かれたということは上に書きました。
東は, 今回紹介している大将軍神社 ( 東三条大将軍社 ) , 北は, 大将軍神社 ( 今宮神社境内の大将軍社とも ) , 南は, 藤森神社境内の大将軍社, 西は, 大将軍八神社。
大将軍神社 ( 東三條社 ) アクセス
・京阪「 三条駅 」, 地下鉄東西線「 三条京阪駅 」1番出口から徒歩約3分。
・地下鉄東西線「 東山駅 」2番出口から徒歩約3分。
所在地 | 京都府 京都市 東山区 三条大橋東三丁目下ル 長光町 640 上ル 下ル 西入 東入について |
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京都 御神木のある神社 【 宇治市 】
宇治上神社 ケヤキ

参道を覆う木々のトンネル辺りから, マイナスイオンと共に神聖な空気が満ち溢れてきます。 後ろの山や木々, 境内, 建造物すべてを含めて「 古都京都の文化遺産 」のひとつとして, 世界文化遺産に登録されています。
拝殿左側に, そびえ立つのが, 樹齢330年以上御神木のケヤキ。

本殿 ( 国宝 ) は, 現存する日本最古の神社建築で, 平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されています。 そして,「 年輪年代測定法 」によって康平三年 ( 1060 ) に建立されたと推測されます。
内殿の左殿 ( 本殿向かって右 ) に菟道稚郎子命 ( うじのわき いらつこの みこと ) , 中殿に父親の応神天皇 ( おうじんてんのう ) , 右殿 ( 本殿向かって左 ) に兄の大鷦鷯尊 ( おお さざきの みこと 後の仁徳天皇 ) が祀られています。
菟道稚郎子命 ( 弟 ) と大鷦鷯尊 ( 兄 ) は, 父親の応神天皇が無くなった後に, 互いに天皇の位を譲り合い, ついには弟の菟道稚郎子命が自ら命を絶って, 兄の大鷦鷯尊 ( 後の仁徳天皇 ) に天皇を譲ったという逸話があります。
また, 祭神の菟道稚郎子命 ( うじのわき いらつこの みこと ) が「 宇治 」の由来といわれています。

拝殿 ( 国宝 鎌倉時代 ) は, 「 年輪年代測定法 」によって, 健保三年 ( 1215 ) に建立されたと推測されます。
後ろの山を借景として, 美しい佇まいが印象的。 神聖な空気が漂います。

いつ創建されたかは定かではないけど, 本殿に平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されているから, それ以前。
宇治上神社のご利益は, 祭神の菟道稚郎子命 ( うじのわき いらつこの みこと ) の聡明さから, 「 学業成就 」, 父親の応神天皇 ( おうじんてんのう ) から 「 勝負運 」 , 兄の大鷦鷯尊 ( おお さざきの みこと 後の仁徳天皇 ) から「 病気平癒 」, 悪縁を絶ち, 良縁を結ぶ「 縁切り縁結び 」。

拝殿の左側にあるのが, 「 桐原水 ( きりはらすい ) 」。
昔, 宇治には, いたるところに湧き水があったよう。 その中でも特に有名だったのが,「 宇治七名水 」。 そのほとんどが枯れてしまったけど, 桐原水は, 宇治七名水のひとつとして, 今もこんこんと湧き出ています。
奥のほうから, こんこんと湧き出ています。 実際に飲んでみたけど, 冷たくて美味しかった !
でも, 神社によると, 念のため煮沸して飲んでくださいとのこと (^^)
宇治上神社 アクセス
京阪「 宇治駅 」下車, 徒歩約7分。 JR「 宇治駅 」下車, 徒歩約18分。
所在地 | 京都府 宇治市 宇治山田 59 |
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電話 | 0 7 7 4 - 2 1 - 4 6 3 4 |
受付時間 | 9:00〜16:30 季節により変更あり |
京都 御神木のある神社 【 八幡市 】
石清水八幡宮 楠

本殿から見て, 右手にあるのが楠木正成の楠。
建武元年 ( 1334 ) に楠木正成が ” 必勝 “ 祈願参拝の際に, 奉納したと伝わる樹齢約700年のご神木。( 京都府指定天然記念物 )

本殿を囲むように設置されているのが, 「 信長塀 」。 天正八年に織田信長が寄進したと伝えられています。
瓦と土を幾重にも重ねることによって, 銃撃や耐火性, 耐久力に優れている塀。 また, 金色に輝く「 黄金の雨樋 ( あまどい ) 」も寄進されました。 ※通常非公開

平安京の大内裏から南西 ( 裏鬼門 ) へ延びる線にあるのが, 「 石清水八幡宮 」。 男山の中腹から湧き出ていた ” 石清水 ” が名前の由来。 ※諸説あり
ちょうど桂川 ・ 宇治川 ・ 木津川の合流する辺りにある京都府八幡市 男山の標高143 mの山上にあるのが石清水八幡宮。 山全体が石清水八幡宮と共に広く尊崇の対象となってきました。
地元では, 「 はちまんさん 」の愛称で親しまれています。 ご利益は, 必勝 ・ 厄除開運 ・ 国家鎮護 ・ 交通安全 ・ 安産 ・ 病気平癒。

源頼朝 ( 鎌倉幕府の初代征夷大将軍 ) は, 石清水八幡宮から ” 八幡大神 ” を分霊して鎌倉の鶴岡八幡宮を創建。
頼朝の曾祖父 源義家は石清水八幡宮で元服し, 自らを「 八幡太郎 ( はちまんたろう ) 義家 」と名乗りました。 楠木正成が楠を奉納したり, 織田信長が塀を寄進したりと, 武家の信仰が篤く, 鎌倉 ・ 室町 ・ 江戸と武家の政権が続く間に, 八幡信仰が日本中へ広がっていきいました。
石清水八幡宮 アクセス
・京阪「 石清水八幡宮駅 」下車, 徒歩約30秒の石清水八幡宮参道ケーブルで, ケーブル八幡宮山上駅 ( 3分 片道200円 ) へ。 下車後, 徒歩約3分で石清水八幡宮の本殿。
・京阪「 石清水八幡宮駅 」下車後, 徒歩約30分で山上の本殿
・駐車場:本殿まで徒歩約3分のところに駐車場もあり。 普通車 終日 ( 8 : 30 ~ 16 : 00 ) 500円, 大型バス 終日( 8 : 30 ~ 16:00 ) 1000円
所在地 | 京都府京都府八幡市八幡高坊30 |
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電話 | 075 - 981-3001 |
京都 御神木のある神社 まとめ

由岐神社の大杉も鞍馬山にそびえ, 厳かで神聖な雰囲気に満ちているけど, 個人的な1番は, やはり新熊野神社 ( いまくまのじんじゃ ) 後白河上皇お手植えの大樟。 由来もさることながら, 樹齢約900年で, その大きさ, 恐ろしいまでの迫力は群を抜いています。 新熊野神社にお詣りの後に, 熊野詣もできるし, 一石三鳥 ! ! !
当たり前かも知れないけど, やっぱり街中より, 山に近い神社の方が御神木が多い。 アクセスは悪いけど, 一度は行ってみる価値はありますね。 御神木の近くにいるだけでも, 何か不思議な力をいただける気がします。
何百年も樹齢を重ねた樹には, 人々を惹き付ける魅力が備わっています。 何百年も生きること自体凄いことだから。
京都 神社仏閣 関連リンク
※ 参拝時間 ・ 受付時間等は変更されることがありますので, 神社にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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