「 金戒光明寺 2019 」
地元の人には「 黒谷 」さんと呼ばれて親しまれています。
幕末に京都守護職 会津藩 松平容保 ( かたもり ) の本陣が置かれていました。 そして、 京都守護職御預かりだった「 新選組 」の生まれたのも、 ここ金戒光明寺。
金戒光明寺 2019 紅葉
三重塔(重要文化財)辺りの紅葉
2019年11月22日撮影
光明寺の墓地の一番上にあるのが、「 三重塔 」。
少し登らないといけないけど、 オススメなのは、 三重塔からの眺め。
中央に見えるのが、 山門。
京都市内を一望。
光明寺は、 幕末に京都守護職 会津藩 松平容保の本陣が置かれていました。 ここからなら遠くまで見渡すことができるため、 市中の「 見張り 」の意味でも非常に役立ったと思います。
三重塔は、 寛永十年 ( 1633 ) に、 徳川二代将軍秀忠の菩提を弔うために建立されました。 塔の内部には、文殊菩薩が祀られていましたが、 平成二十年四月に御影堂に移されました。
山門辺りの紅葉
山門をくぐった辺りに色付きの良い紅葉が見られます。 紅葉シーズン中は山門の特別公開が行われていて、山門の上からの眺めも楽しめます。
三重塔よりは低いところにありますが、 十分京都市内を見渡せると思います。
この山門は、 江戸幕府の命令によって、 文政十一年 ( 1828 ) に再建に取りかかり、 萬延元年 ( 1860 ) に完成しました。 山門楼内には、 等身座像の釈迦三尊 ( 釈迦 ・ 文殊 ・ 普賢 ) と十六羅漢の像が安置されています。
山門をくぐり、 石段の先に見えるのが、「 御影堂 」。
伽藍
御影堂
山門をくぐり石段を上り終わると見えてくるのが、 御影堂。
阿弥陀堂
光明寺の中で一番古い建物で、 慶長十年 ( 1605 ) に豊臣秀頼によって再建。
本尊は、 ※恵心僧都源信の最終作と伝えられている阿弥陀像がお祀りされています。 源信が、 仏像彫刻をやめるときにのみを納めたことから「 のみおさめの如来 」とか、「 お止めの如来 」といわれています。
※ 平安時代中期の天台宗の僧。 恵心僧都 ( えしんそうず ) と尊称される。
納骨堂
熊谷直実 鎧掛けの松
御影堂の向かって右側にあるのが、「 鎧掛けの松 」
熊谷直実 ( くまがいなおざね ) は、 平安時代末期から鎌倉時代初期の武将で、 始めは平家に仕えていましたが、 後に源氏の源頼朝と共に戦いました。
建久四年 ( 1193 ) に光明寺の法然を訪ね、 方丈裏の池で鎧を洗い、 この松に鎧をかけて出家しました。
江 供養塔
大河ドラマにもなった徳川二代将軍秀忠の正室で、 名前は、 お江と呼ばれていました。
父親は、 戦国武将の浅井長政で母親は織田信長の妹お市。 お墓は東京の増上寺にありますが、 ここには遺髪が納められています。
春日局 供養塔
徳川三代将軍家光の乳母で、 名前は、 斉藤 福、 通称お福。 父は明智光秀の重臣斉藤利三で、 母は稲葉一鉄の娘 稲葉あん。
徳川三代将軍の世継ぎをめぐり、 二代将軍秀忠とお江の寵愛を受ける次男忠長が、 次期将軍として有力視され始めると駿府 ( 今の静岡県 ) にいた家康に直訴し、 嫡男の家光を将軍とするよう働きかけ、 次期将軍は家光と定められました。
会津藩殉難者墓地
会津藩殉難者墓地前の道を北へ進むと、「 真如堂 」の本堂裏に出ます。
会津藩 松平容保の本陣が置かれていた関係で、 会津藩の墓地もあります。 そして、京都守護職御預かりだった「 新選組 」の生まれたのも、 ここ金戒光明寺。
金戒光明寺 アクセス
金戒光明寺は市バスでのアクセスしか恵まれていません。
「 岡崎道 ( 青マーク ) 」バス停下車だと, 金戒光明寺の高麗門まで徒歩約3分。
「 東天王町 ( 緑マーク ) 」バス停下車だと, 金戒光明寺の山門まで徒歩約9分。
金戒光明寺へは, どちらのバス停からも行けるけど, 近いのが, 「 岡崎道 」バス停。 ただ, 「 岡崎道 」バス停へはJR「 京都駅 」& 地下鉄烏丸線「 京都駅 」からはバスが出ていない。
もしJR「 京都駅 」& 地下鉄烏丸線「 京都駅 」から金戒光明寺へ行きたいのなら, 「 東天王町 」バス停に停まる5号系統に乗車してください。
市バス「 岡崎道 」バス停下車, 金戒光明寺の高麗門へ
四条河原町から
四条河原町バス停 ( pdf ) は, A~Hの合計8か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
A乗場 : 青 / B乗場 : 緑 / C乗場 : 赤 / D乗場 : 紫 / E乗場 : 橙 / F乗場 : 茶 / G乗場 : 黄 / H乗場 : 黒 |
四条烏丸 ( 地下鉄四条駅 ) から
四条烏丸バス停は, A~Gの合計7か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
A乗場 : 青 / B乗場 : 緑 / C乗場 : 赤 / D乗場 : 紫 / E乗場 : 橙 / F乗場 : 茶 / G乗場 : 黄 |
市バス「 東天王町 」バス停下車, 金戒光明寺の山門へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが, 京都駅前バスターミナル ( pdf )。
赤マーク乗場 | 左からA1, A2, A3 |
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緑マーク乗場 | 左からB1, B2, B3 |
橙マーク乗場 | 左からC4, C1, C5, C6 |
紫マーク乗場 | 下からD2, D3 |
※ 京都市バスの掲載内容は, 京都市バス時刻表でご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
ワンポイント アドバイス
どちらからまわってもいいけど、 できれば、 金戒光明寺 ⇒ 真如堂と拝観した方が良いと思います。
真如堂の圧倒的な紅葉を見た後では、 光明寺の紅葉は少し物足りなさを感じてしまうかも。
御影堂の左横の道を進むと、 約5分で真如堂の総門。
また、 光明寺の三重塔 ⇒ 会津藩殉難者墓地と進むと、 真如堂の本堂裏へ出ます。
上の写真は、 真如堂の本堂裏。
右の道を進み右へ折れると、 光明寺の「 会津藩殉難者墓地 」、「 三重塔 」へ続いています。
近くの観光スポット
真如堂
三重塔をはじめ見所がいっぱいの紅葉スポット。
拝観料無しでいっぱいの紅葉を楽しめるのもありがたいところ。 ( ※書院や庭園の拝観には, 拝観料が必要。 ) 最盛期の時期が違う箇所もあるので, 長い間紅葉を楽しむことが可能。
文殊塔 ( 三重塔 ) ⇒ 会津藩殉難者墓地と進むと, 真如堂の本堂裏へ出ます。
真如堂 ( 金戒光明寺の文殊塔から真如堂の本堂裏まで徒歩約3分 )
岡崎神社
金戒光明寺から徒歩約3分にある岡崎神社は古くから, 多産のうさぎが氏神の使いとされていました。 だから, 境内には, 本殿や本殿前の狛うさぎ, 手水舎など, いたるところにウサギがいっぱい !
延暦十三年 ( 794 ) , 桓武天皇の 平安京遷都の際に王城守護のために, 平安京の四方に建立された社のひとつとされています ) 都の東方に鎮座することから「 東天王 」といわれました。
今でも, 岡崎神社のあるところは, 「 東天王町 」 と呼ばれています。
竹中稲荷社
金戒光明寺から徒歩約8分, ひっそり静かに佇んでいるのが, 「竹中稲荷社」。
観光客はほぼ皆無。 平日しか行ったことはないけど, 休日でもおそらく少ないでしょう。 人混みを忘れて, 風の音や鳥のさえずりを聞きながら紅葉を満喫。 毎年, ここで心癒されています (^^) 春には鳥居周辺の桜が, めっちゃ美しい ! !
近くの宿泊施設
吉田山荘
金戒光明寺の北門から徒歩約3分。 吉田山の中腹に佇む元東伏見官家別邸の料理旅館 吉田山荘。
ホテルオークラ京都 岡崎別邸
金戒光明寺の南門から徒歩約3分。 静謐なひとときを感じられるオークラのスモールラグジュアリーホテル。
ホテル平安の森京都
金戒光明寺の南門から徒歩約3分。 竹林の癒し空間が臨める, 広く開放感のある大浴場が自慢のホテル。
近くのラーメン屋
中華そば ますたに
創業が昭和23年( 1948 )
金戒光明寺から徒歩約15分にあるのが, 「 中華そば ますたに 」。 背油ちゃっちゃの京都ラーメンといえばここ。 昔から変わらず美味しい京都ラーメン ( 中華そば ) を提供してくれています。
金戒光明寺 2019 まとめ
紅葉が綺麗な真如堂の隣に位置しているので、 紅葉に関しては控えめな印象なのが、「 金戒光明寺 」。
ただ、 山門や三重塔の周りでは綺麗に色付いた紅葉が見られます。 また、 少し階段を登らないと行けませんが、 三重塔辺りからの京都市内の眺めもオススメ。
長所 | 1. 文殊塔 ( 三重塔 ) からの眺めは最高。 2. 山門の紅葉が綺麗 3. 真如堂と隣合わせだから, 合わせて紅葉を楽しめる。 4. 五劫思惟阿弥陀仏 ( ごこうしゆいあみだぶつ ) 。 通称, アフロ地蔵。 |
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短所 | アクセスが悪い。 電車の駅からは遠く, 市バスのアクセスしか恵まれていない。 |
京都 神社仏閣 関連リンク
京都 紅葉スポット
所在地 | 京都市 左京区 黒谷町 121 |
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電話 | 0 7 5 - 7 7 1 - 2 2 0 4 金戒光明寺ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんわ!
凄い綺麗な紅葉ですね~
特に赤が濃くて、お寺とマッチして凄く素敵です。
観光客がわんさか押し寄せていると聞いて、ちょっと
行くのを躊躇してしまっています。
素敵な記事ありがとうございます。
ネコシバ 様
いつも閲覧・コメント、ありがとうございます。
たしかに、観光客がわんさか押し寄せていますね。
ただ、午前中に行くと若干少なめです。
金戒光明寺でも三重塔まで登ると観光客は多くありません。
眺めもとても良いのでオススメです。
これからも宜しくお願いします。
Kei