「 本法寺 桜 2021 」
小川通を北上し寺之内通を過ぎると, それまでの空気が一変。 道路は石畳風の舗装に変わり, 京都らしい雰囲気に。
そして, 小川通寺之内上ルの東側には, 表千家の不審菴, 裏千家の今日庵があります。
道の西側には茶器を売るお店も。
この辺りだけ, 茶の湯の風情が漂っている。
その落ち着いた小川通に面しているのが本法寺。 春には桜が境内に咲き誇ります。
本法寺 桜 2021 案内
仁王門から境内の眺め。 先に見える桜の光景が, ワクワク感を高めてくれる。
仁王門をくぐると, 見えていた桜がお出迎え。
仁王門から多宝塔へ向かう石畳の参道。 いざなわれるまま進むと, 桜と多宝塔が絵になる光景。 本法寺の桜のハイライトです。
仁王門をくぐって, すぐ右手にある大摩利支尊天の両側にも綺麗な桜。
多宝塔を着飾るように咲き誇る桜が美しい。
本堂前にも大きく立派な桜。 この桜1本だけだけど, 目に焼き付く印象的な光景 ! !
本法寺について
叡昌山 本法寺といい, 日蓮宗の本山の一つ。 永享八年 ( 1436 ) 本阿弥清信が日親証人を初代住職に迎え, 創建したのが本法寺の始まり。 はじめ四条高倉にありましたが, 天文五年 ( 1536 ) ※ 法華の乱によって焼失してしまい, その後現在の地に移りました。
※ 延暦寺の衆徒が京都法華宗徒を武力で洛外へ追放した事件。
江戸時代には後水尾天皇 ・ 紀州徳川家の保護を受けて繁栄しました。 現在の建物は, 江戸時代後期に再建されたもので, 本阿弥光悦作庭の 「 巴の庭 」 は有名。
本阿弥家の菩提寺
本阿弥 光悦 ( ほんあみ こうえつ ) は, 江戸時代初期の書家, 陶芸家, 蒔絵師, 芸術家, そして, 茶人。 書は寛永の三筆の一人と称され, その書流は光悦流の祖と仰がれる。 ( Wikipedia ) 。
その本阿弥 光悦一族の菩提寺が本法寺。 光悦の書画 ・ 什器 ( じゅうき 日常生活用の器具 ) も多数所蔵し, 本法寺の国指定名勝 巴の庭も作庭しました。
寺宝には, 銭舜拳 ( せんしゅんきょ ) 筆と伝えられる蓮花図 ( れんげず ) ・ 群介図 ・ 中文殊左右寒山拾得 ( かんざんじっとく ) 画像 ・ 長谷川等伯筆の仏大涅槃 ( ねはん ) 図など絵画十点と本阿弥光悦筆の法華題目抄など書二点の重要文化財を所蔵しています。
本法寺 アクセス
京都市バス 「 堀川寺之内 」 バス停下車, 徒歩約3分。 小川通寺之内上ルにあります。
近くの桜スポット
妙顕寺
門前の2本の紅枝垂桜がめっちゃ元気で印象的なお寺。 この2本の紅枝垂桜を見るだけでも妙顕寺は値打ちあり ! ! なんか元気も貰えます (^^)
ここ以外にも綺麗な桜の風景が見られるので, 妙顕寺はめっちゃオススメ !
妙顕寺 ( 本法寺から徒歩約2分 )
水火天満宮
境内に, どっしりと垂れ桜が存在感を誇っています。 樹高がそれほど高くないので, その華やかなピンク色の花びらを真近で桜を楽しめます。 個人的にも水火天満宮の枝垂れ桜の色は好み。
水火天満宮 ( 本法寺から徒歩約2分 )
妙蓮寺
御会式 ( おえしき ) 桜 ( 10月桜 ) を初めて見ました。 言い伝えも合わせて不思議な桜。 本堂横にも桜があるけど, 駐車場もかねているので少し残念。 庫裡の前の枝垂桜は美しく一見の価値あり。 また, 墓地には赤穂義士遺髪の墓もあります。
妙蓮寺 ( 本法寺から徒歩約5分 )
近くの観光スポット
小川通
本法寺の前の道が, ちょうど小川通。
小川通寺之内上ルには, 表千家の不審菴, 裏千家の今日庵が並んであります。 そのためと思いますが, この辺りだけ雰囲気が違います。 石畳風で道が整備され, 町並みと共に, 京都らしい雰囲気を醸し出しています。
花見小路の人混みが嫌だという人には, ここはオススメ ! ! ! ! 観光客が少なく, ゆったり静かに, 京都に浸れます。
小川通 ( 本法寺の前の道が小川通 )
応仁の乱激戦地 百々橋の合戦跡
応仁の乱で東軍西軍が激突した激戦の地。 当時はここに小川が流れていて, 橋の基礎になった石が面影を偲ばせてくれます。 本法寺から徒歩約2分。
山名宗全の邸宅跡
山名宗全は, 京都で約11年も続いた応仁の乱の西軍総大将。 本法寺から徒歩約7分のところにあります。
細川勝元邸宅
細川勝元は, 応仁の乱の東軍総大将。 山名宗全の邸宅跡のように石碑は存在しないけど, 1区画にわたる広い邸宅だったよう。 歴史に消えていった ” 東陣 ” の悲しさですね。 上京区に頑張ってもらって, 細川勝元邸跡の碑を建ててほしいもの。 本法寺から徒歩約3分のところにあります。
紫式部 ・ 小野篁の墓
本法寺から徒歩約8分のところにあるのが, 「 紫式部 & 小野篁 墓 」。
紫式部は「 源氏物語 」の作者。 小野篁 ( おののたかむら ) は, 昼間は朝廷に出仕し, 夜は ” 閻魔大王 ” に仕えていたという伝説があり,「 今昔物語 」などにも語られています。
紫式部は, 当時としてはドロドロした恋愛物語を書いた事で風紀を乱し, 人々を惑わせたという理由で, 「 紫式部は ” 地獄 ” へ落ちた ! 」 と考えられていました。
「 紫式部を地獄から助けだしたい ! 」 と思った人々がすがったのが, 夜に閻魔大王のお手伝いをしていた 「小野篁」。 小野篁から閻魔様にお願いをしてもらい, 紫式部を地獄から救いだして欲しい ! ! との思いから, お墓を隣同士にしたのだそう。
本法寺 桜 2021 まとめ
ほぼ満開の時に訪れることができました。 それほど沢山の桜が境内にある訳じゃないけど, 多宝塔の周辺や本堂前にある桜が印象的なお寺。 雑然と桜があるわけではなく, 重要なポイントに上品に植栽されています。
京都中心部から遠いことやバス以外のアクセスに恵まれていないため, 観光客も少なめです。
京都 神社仏閣 関連リンク
所在地 | 京都府 京都市 上京区 小川通寺ノ内上ル 本法寺前町 617番地 上ル 下ル 西入 東入について |
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電話 | 0 7 5 - 4 4 1 - 7 9 9 7 本法寺ホームページ |
※ 拝観時間 ・ 拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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