御神木のある神社 長く生きている樹には不思議な力がある
「 京都 御神木のある神社 」
京都にはたくさんの神社があるけど、その中でも境内に御神木のある神社があります。
樹齢を何百年も重ねた樹には, ある種不思議な力が宿っているような気がする。
今回は神社のご利益だけじゃなく、永い年月を生きてきた御神木のパワーをもいただく一石二鳥のお詣り (^^)
京都 御神木のある神社【左京区】
貴船神社 桂
樹齢約400年で、高さは約30m。
根元からいくつも枝が天に向かって伸び、八方へ広がっている様子が貴船神社の地から御神氣が龍のごとく勢いよく立ち昇っている姿に重ね合わせることができます。
まさに貴船神社の御神木。
普通、ご神木は幹が1本ってイメージがあるけど、貴船神社の桂は湧き出るように何本も伸びているのが、すごく珍しく神聖な雰囲気。
貴船神社の創建は不明。
ただ、1300年前にはすでに社殿の造り替えの記録があり、平安京の遷都前から歴史があります。
貴船 ( きふね ) は、古来「 氣生根 」と書かれ、氣が生じる根源の地と考えられていていました。
氣が生じるところのため、運氣が上がる『運氣龍昇』のご利益が期待できます。
由岐神社 願掛け杉
牛若丸が過ごした霊験あらたかな鞍馬山にあり、映画にでも出てきそうな厳かで神聖な雰囲気が漂います。
鞍馬寺の仁王門から徒歩約5分。
坂道を登り、神社が近づくにつれ、迫ってくるのが三本の大杉。
その内の中心にある杉は「大杉社」( 願掛け杉 ) 。
一心に願うと願い事が叶うといわれています。
下から見上げると本当に大きい。 ド迫力に圧倒されます。
そして、神社という神聖な場所にあるから余計に神秘的。
由岐神社は、火難除・子授安産・縁結び・病気平癒・厄除開運にご利益があるといわれています。
天慶三年 ( 940 ) に天下泰平・万民守護・京都の都の北方の鎮めとして、朱雀天皇によって京都御所に祀られていた由岐大明神が今の由岐神社の場所に祀られました。
由岐大明神を京都御所から鞍馬へ遷すときの行列は、松明が炊かれ、その行列が1キロにも及んだそう。
その荘厳でゆかしい様子を後世に伝え残したいと、鞍馬の住民が始めたのが「鞍馬の火祭」の起源。
毎年、10月22日に執り行われます。
相生社 ( 下鴨神社 ) 連理の賢木
連理の賢木 ( れんりのさかき ) と呼ばれ、この御神木は「相生社」の産霊神 ( むすびのかみ ) の力で二本の木が一本に結ばれたものと言い伝えられ。京の七不思議とされています。
この御神木は四代目で代々糺の森に生まれています。
楼門前の鳥居をくぐって左にあるのが「相生社」。
祭神は産霊神 ( むすびのかみ ) で、古から縁結びの神様として知られています。
めでたいことを「相生」というのは、ここから始まったといわれています。
所在地 | 京都府 京都市 左京区 下鴨泉川町 59 |
---|---|
電話 | 075 - 781 - 0010 下鴨神社(賀茂御祖神社)ホームページ |
満足稲荷神社 もちの木
境内には※京阪沿線の百銘木の一つに数えられた樹齢400年の「もちの木」がご神木として鎮座しています。
※関西の私鉄の一つで、京都 出町柳と大阪 淀屋橋を 56分で結んでいます。
画像のように幹が地上2M辺りから、幾重にも分かれて伸び、また同時に左右に広がり、ほぼ直角に天に向かうさまは、なにか怪獣のようにも見えてきます。
まさにご神木にふさわしい威厳が感じられます。
豊臣秀吉が出世を祈願し、それが叶えられたことから満足稲荷と命名されたそう。
京都市中心部からも近いし、満足稲荷神の由来も申し分ない。
開運・出世をしたい人は是非一度、御神木と一緒にお詣りしておいても良いのではないでしょうか。
京都 御神木のある神社 【 北区 】
上賀茂神社 スダジイ
上賀茂神社の境内にある賀茂山口神社の前に広がるのが「庭園 渉渓園 ( しょうけいえん )」。
奈良の小川の東側にあります。 その渉渓園の中にあるのがご神木の『スダジイ』。
このスダジイは樹齢300年以上で、ひとつの根っこから幹が何本も伸びているところから「睦 ( むつみ ) の木」と呼ばれています。
ひとつに結ばれた仲睦まじい家族の絆や家内安全を現わしています。
平野神社 大樟
門の前に咲いているのが平野神社発祥の「魁桜」。
その向こうにひと際大きく枝を広げているのが、ご神木の大樟 。
樹齢約400年で、幹周りが4.85m、見事な御神木。
御神木の周りを右回り ( 時計と逆 ) に回って、鬼門・厄除け・源気成就のご利益を授かります。
平野神社は、いわずと知れた京都の桜の名所。平安京遷都に伴って、奈良の平城京から移ってきた神社。
昔から京都の桜の名所として有名で、それぞれの公家に伝わる桜が奉納されたことから、境内には50種類およそ400本の桜が植えられています。
京都 御神木のある神社【中京区】
御金神社 ( みかねじんじゃ ) 銀杏
御金神社の本殿の後ろにそびえるのが御神木の銀杏。
高さは約22メート、樹齢は約200年。
秋の紅葉時には御神木のイチョウの落ち葉を財布の中に入れて帰る参拝者が多くみられるそう。
お金が入ってきそう (笑)
御金神社は元々は、鉱山・鉱物の神として、人間が使う全ての金属類の神として崇められています。
昔は鏡や刀剣類の武具、農耕具としての鋤や鍬。現代では、鉱工業から家庭の道具・金属類まで。
特に通貨として用いられる金・銀・銅の御金を護る事から、近年は証券類や不動産などの資産運用の神様としても崇められています。
金属類を護る神様を祀る神社は、日本で唯一、御金神社だけ。
とにかくご神木の銀杏の葉をかたどった絵馬の数が凄い ! !
ここだけでは足りず、本殿の周りにも絵馬だらけ !
武信稲荷神社 榎
本殿横にある樹齢850年のご神木の榎は平重盛が安芸宮島の厳島神社から苗木を移し植えたという伝承をもっています。
ご神木の榎は樹齢850年の生命力から健康長寿の信仰が厚く、また、榎は「縁の木」とも読むことができます。
ご神木の榎に宿る弁財天を祀る「宮姫社」は、縁結び、恋愛の神様としても知られいています。
京都 御神木のある神社【東山区】
新日吉神宮 スダジイ
本殿の裏に鎮座するのがご神木の「スダジイ」。
本殿の裏にあるスダジイは幹回りが4m以上あって、江戸時代以前から存在していた思われ、樹齢500~800年といわれています。
新日吉神宮と書いて「いまひえじんぐう」と読みます。
絶対読まれへん (笑)
後白河上皇が、天皇の位を子の二条天皇に譲った後に、院政を行うために造った御殿が法住寺殿。
その中に比叡山の東にある滋賀県大津市 坂本の日吉山王七社 ( 日吉大社 ) の分霊を祀ったのが新日吉神宮の始まり。
新熊野神社 ( いまくまのじんじゃ ) 後白河上皇お手植えの大樟
新熊野神社の前を通る東山通からも、ひと際大きなその姿が拝めます。
でっかい怪獣のような迫力で迫ってくる ! !
もうなんせ、とにかくデカい ! ! その大きさと迫力に圧倒されてしまう。
この大樟は新熊野神社が後白河上皇によって創建されたときに、紀州熊野から運ばれた樟を自らお手植えされたと伝えられています。
樹齢九百年と推定され、神仏が現れる大樟として新熊野神社の自然信仰の象徴となっています。
樹齢九百年の巨木でありながら、現在でも成長し続けるその姿を見て「健康長寿」、「病魔退散」、特に「お腹の神様」としてご利益を求める人が後を絶ちません。
大将軍神社 ( 東三條社 ) 銀杏
本殿の横にそびえるのが、樹齢約800年と伝わる銀杏の大樹。
無病息災・厄除け・災難除けにご利益があります。
桓武天皇が平安京を造営した際に、大内裏鎮護のために大内裏 ( だいだいり ) の東西南北に祀られた大将軍神社のうちの東南隅が「大将軍神社 ( 東三條社 )」。
特に平安京の東の端に当たるこの地は、東からの道が入ってくる三条口の要衝で、邪悪な霊の侵入を防ぐ意味でも重要視されてきました。
京都 御神木のある神社【宇治市】
宇治上神社 ケヤキ
拝殿左側にそびえ立つのが、樹齢330年以上御神木のケヤキ。
参道を覆う木々のトンネル辺りから、マイナスイオンと共に神聖な空気が満ち溢れてきます。
後ろの山や木々、境内、建造物すべてを含めて「古都京都の文化遺産」のひとつとして、世界文化遺産に登録されています。
本殿 ( 国宝 ) は、現存する日本最古の神社建築で, 平安時代後期に伐採された木材を使用していることが確認されています。
そして「年輪年代測定法」によって康平三年 ( 1060 ) に建立されたと推測されます。
宇治上神社のご利益は「学業成就」、 「勝負運」、「病気平癒」、「縁切り縁結び」。
京都 御神木のある神社【八幡市】
石清水八幡宮 楠
本殿から見て、右手にあるのが楠木正成の楠。
建武元年 ( 1334 ) に楠木正成が必勝祈願参拝の際に、奉納したと伝わる樹齢約700年のご神木。( 京都府指定天然記念物 )
そして、本殿を囲むように設置されているのが「信長塀」。天正八年に織田信長が寄進したと伝えられています。
平安京の大内裏から南西 ( 裏鬼門 ) へ延びる線にあるのが「石清水八幡宮」。
男山の中腹から湧き出ていた「石清水」が名前の由来。 ※諸説あり
地元では「はちまんさん」の愛称で親しまれています。
ご利益は、必勝・厄除開運・国家鎮護・交通安全・安産・病気平癒。
源頼朝 ( 鎌倉幕府の初代征夷大将軍 ) は、石清水八幡宮から「八幡大神」を分霊して鎌倉の鶴岡八幡宮を創建。
京都 御神木のある神社 まとめ
由岐神社の大杉も鞍馬山にそびえ、厳かで神聖な雰囲気に満ちているけど、個人的な1番はやはり新熊野神社 ( いまくまのじんじゃ ) 後白河上皇お手植えの大樟。
由来もさることながら、樹齢約900年で、その大きさ、恐ろしいまでの迫力は群を抜いています。
新熊野神社にお詣りの後に、熊野詣もできるし、一石三鳥 ! ! !
当たり前かも知れないけど、やっぱり街中より、山に近い神社の方が御神木が多い。
アクセスは悪いけど、一度は行ってみる価値はありますね。
御神木の近くにいるだけでも、何か不思議な力をいただける気がします。
何百年も樹齢を重ねた樹には、人々を惹き付ける魅力が備わっていますよね。
何百年も生きること自体凄いことだから。
京都 神社仏閣 関連リンク
※ 参拝時間・受付時間等は変更されることがありますので、神社にご確認ください。 万が一、間違っていたとしても、責任は負いかねます。 予めご了承ください。
コメント