「 金戒光明寺 桜 2023 」
幕末京都を駆け抜けた新選組が誕生した場所として知られているのが,「金戒光明寺」。
春は桜が美しく境内をピンクに染めています。
金戒光明寺 桜 2023 見どころ
山門

2023年3月27日 撮影
金戒光明寺の桜風景の筆頭が山門を彩る桜。

めっちゃ華やか !!
この山門は, 江戸幕府の命令によって, 文政十一年 ( 1828 ) に再建に取りかかり, 萬延元年 ( 1860 ) に完成しました。 山門楼内には, 等身座像の釈迦三尊 ( 釈迦 ・ 文殊 ・ 普賢 ) と十六羅漢の像が安置されています。



桜に彩られた山門を抜けてどちらに行くか迷うところ (^^)
- 真っ直ぐ桜の咲いている参道の階段へ進むのか。
- 右へ曲がって三重塔へ向かうのか。
ここは参道の階段を登った先にある御影堂へお参りしておきましょう。
参道の階段


山門をくぐり抜けると, 御影堂へと続く階段。
参道の階段にも鐘楼の下辺りに染井吉野が植えられています。
御影堂


山門をくぐり抜けて, 石畳の階段を昇ると正面に見えてくるのが, 御影堂。
阿弥陀堂


阿弥陀堂の左右にも染井吉野。
光明寺の中で一番古い建物で, 慶長十年 ( 1605 ) に豊臣秀頼によって再建されました。
本尊は, ※恵心僧都源信の最終作と伝えられている阿弥陀像がお祀りされています。 源信が, 仏像彫刻をやめるときにのみを納めたことから「 のみおさめの如来 」とか,「 お止めの如来 」といわれています。
※平安時代中期の天台宗の僧。 恵心僧都 ( えしんそうず ) と尊称される。
三重塔 ( 文殊塔 ) へと続く階段


次に向かうのは, 三重塔。
阿弥陀堂の裏から坂道を降りてゆきます。
蓮池に架かる極楽橋を渡って三重塔へ。
階段を登りきったところにあるのが三重塔。
ただ, その前に金戒光明寺で忘れてはいけないものが。


ちょうど階段の登り口辺り, その髪型で一躍有名になった五劫思惟阿弥陀仏 ( ごこうしゆいあみだぶつ ) が鎮座。
通称は, アフロ地蔵 ( アフロ阿弥陀 ) 。



近くで見ると, ほんと見事な髪型 (^^)



めっちゃ重たそう (笑)
五劫思惟阿弥陀仏は, 人々の救済を願い気の遠くなるような長い時間修業を続けていたために, 髪の毛が伸びてこのようなお姿になったといわれています。


さらに登って, 三重塔の手前辺りからの眺め。
下に見えるのが, 金戒光明寺の山門。


頂上には三重塔があります。 2022年4月撮影
寛永十年 ( 1633 ) に, 徳川二代将軍秀忠の菩提を弔うために建立されました。 塔の内部には, 文殊菩薩が祀られていましたが, 平成二十年四月に御影堂に移されました。
金戒光明寺について
地元の人には「黒谷」さんと呼ばれて親しまれています。
幕末に京都守護職 会津藩 松平容保 ( かたもり ) の本陣が置かれていました。
京都守護職御預かりだった「新選組」が生まれたのも, ここ金戒光明寺。


金戒光明寺は知恩院と共に, 徳川幕府に何かあったときに, 軍事的な役割を持った要塞としての役目もありました。
高麗門はお寺で使うようなものではなく、お城で使用するもの。
扉は分厚く頑丈に造られています。
そして, 高麗門をくぐり, 山門までは城のように石垣が整然と続いています。
金戒光明寺と真如堂はつながってる ? !



そうなんです。 つながってます !!
自然な流れで金戒光明寺の桜を楽しみながら真如堂の本堂裏へと廻れます。
もちろん, 金戒光明寺の桜を観終えた後で, 御影堂の前から真如堂の総門へと通常のルートをたどっていってもOK。



知る人ぞ知るルートで行ってみてはどうでしょう (^^)
三重塔の先にはお墓しかないから, ここまで来たとしても, なかなか先へは行きにくい雰囲気になっているんです。
途中にある「会津藩殉難者墓地」を過ぎると, 真如堂の本堂裏へ出ます。
地図の左下 高麗門からピンクのラインをたどっていきます。
金戒光明寺の桜を楽しみながら気が付けば真如堂の本堂裏についていることでしょう。
途中, 上で紹介した三重塔辺りから眺める光景は, めっちゃ綺麗。



京都市街地が一望できます。
オススメの桜めぐりコース
吉田山の南東側にある桜スポットは, 金戒光明寺を含めて, めっちゃオススメ ! ! ! !
・もちろん桜が綺麗だし, 同じエリアに固まってあるから廻り易い
・ひとつを観て, さあ次へ電車やバスで移動ってことがない



他の有名どころよりも観光客が少なめなのも嬉しいポイントですね。



ただ, 坂道等もあるから, 足に自信がある人向け。
全行程は, 約1.8kmで, 歩くだけなら25~35分。
桜を観ながらだから, 1時間30分もあれば十分廻れると思います。



ちょっとしたハイキング程度がOKの人は, 是非試してみてください (^^)


金戒光明寺 アクセス
金戒光明寺は市バスでのアクセスしか恵まれていません。
「岡崎道(青マーク)」バス停下車だと、金戒光明寺の高麗門まで徒歩約3分。
「東天王町(緑マーク)」バス停下車だと、金戒光明寺の山門まで徒歩約9分。
金戒光明寺へは、どちらのバス停からも行けるけど、近いのが「岡崎道」バス停。ただ「岡崎道」バス停へはJR「京都駅」からはバスが出ていない。
もしJR「京都駅」から金戒光明寺へ行きたいのなら「東天王町」バス停に停まる5号系統に乗車してください。
詳しいアクセスを見る
市バス「岡崎道」バス停下車, 金戒光明寺の高麗門へ
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
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H乗場 | 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き |
下車 | 岡崎道バス停下車、徒歩約3分で「 金戒光明寺の高麗門 」 |
市バス「東天王町」バス停下車, 金戒光明寺の山門へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
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下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約9分で「 金戒光明寺の山門 」 |
※ 京都市バスの掲載内容は、京都市バス時刻表でご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
金戒光明寺 近くの観光スポット
近くの観光スポット
真如堂
三重塔をはじめ見所がいっぱいの紅葉スポット。
拝観料無しでいっぱいの紅葉を楽しめるのもありがたいところ。 ( ※書院や庭園の拝観には, 拝観料が必要。 ) 最盛期の時期が違う箇所もあるので、長い間紅葉を楽しむことが可能。
三重塔⇒会津藩殉難者墓地と進むと、真如堂の本堂裏へ出ます。
真如堂(金戒光明寺の文殊塔から真如堂の本堂裏まで徒歩約3分)
岡崎神社
金戒光明寺から徒歩約3分にある岡崎神社は古くから、多産のうさぎが氏神の使いとされていました。だから、境内には本殿や本殿前の狛うさぎ、手水舎など、いたるところにウサギがいっぱい !
延暦十三年(794)、桓武天皇の平安京遷都の際に王城守護のために、平安京の四方に建立された社のひとつとされています。都の東方に鎮座することから「東天王」といわれました。
今でも、岡崎神社のあるところは「東天王町」 と呼ばれています。
竹中稲荷社
金戒光明寺から徒歩約8分、ひっそり静かに佇んでいるのが「竹中稲荷神社」。
観光客はほぼ皆無。平日しか行ったことはないけど、休日でもおそらく少ないでしょう。人混みを忘れて、風の音や鳥のさえずりを聞きながら紅葉を満喫。毎年、ここで心癒されています(^^) 春には鳥居周辺の桜が、めっちゃ美しい ! !
金戒光明寺 桜 2023 まとめ


山門周りの桜の風景は本当に綺麗。
三重塔 ( 三重塔 ) 辺りからの京都市内の眺めも印象的。
金戒光明寺の桜は綺麗なのに観光客はそこまで多くない。



おすすめです。



周辺に桜の有名どころのインクライン, 哲学の道があるからかなー。
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