「 本法寺 桜 2023 」
京都でもここでしか感じることの出来ない「茶の湯」の雰囲気を味わうことが出来る小川通に面しているのが,『本法寺』。
本阿弥光悦を輩出した本阿弥家の菩提寺としても知られています。
- 学生時代から京都大好き
- 20年以上京都・大阪で観光関係の仕事
- 今は家族の理由で大阪在住。
- その前は祇園祭の鉾町在住。
- 一児の父さん。
本法寺 桜 2023 見どころ
本法寺の仁王門 2023年3月27日 撮影
本法寺の境内をひとつの庭ととらえ, 彩る桜を上手に配置しています。 一つ一つの桜が植えられているのには意味があるような印象を受ける。
簡素でありながら上品で印象的な桜の景色を見せてくれます。
桜に彩られた本法寺の仁王門をくぐった先に訪れる光景。
美しい眺めが目の前に現れます。
石畳横の大摩利支尊天辺りも桜が濃い。
本法寺の桜のハイライトはやっぱり多宝塔とのコラボ。
見惚れる。
本堂前の見事な桜。
めっちゃ絵になる景色。
大摩利支尊天と多宝塔の間を北へ進んでいくとある墓地の入口辺り。
見落としがちだけど, ここの染井吉野も見事 !!
本法寺について
叡昌山 本法寺といい, 日蓮宗の本山の一つ。
永享八年 ( 1436 ) 本阿弥清信が日親証人を初代住職に迎え, 創建したのが本法寺の始まり。
はじめ四条高倉にありましたが, 天文五年 ( 1536 ) ※ 法華の乱によって焼失してしまい, その後現在の地に移りました。
※ 延暦寺の衆徒が京都法華宗徒を武力で洛外へ追放した事件。
江戸時代には後水尾天皇 ・ 紀州徳川家の保護を受けて繁栄しました。
現在の建物は, 江戸時代後期に再建されたもので, 本阿弥光悦作庭の 「 巴の庭 」 は有名。
寺宝には, 銭舜拳 ( せんしゅんきょ ) 筆と伝えられる蓮花図 ( れんげず ) ・ 群介図 ・ 中文殊左右寒山拾得 ( かんざんじっとく ) 画像 ・ 長谷川等伯筆の仏大涅槃 ( ねはん ) 図など絵画十点と本阿弥光悦筆の法華題目抄など書二点の重要文化財を所蔵しています。
本阿弥家の菩提寺
本阿弥 光悦 ( ほんあみ こうえつ ) は, 江戸時代初期の書家, 陶芸家, 蒔絵師, 芸術家, そして, 茶人。 書は寛永の三筆の一人と称され, その書流は光悦流の祖と仰がれる。
Wikipedia
その本阿弥 光悦一族の菩提寺が本法寺。
光悦の書画 ・ 什器 ( じゅうき 日常生活用の器具 ) も多数所蔵し, 本法寺の国指定名勝 巴の庭も作庭しました。
桜モデルコース寺之内
京都市上京区の堀川寺之内周辺には, 本法寺の他にも, 妙顕寺・妙蓮寺と桜スポットが徒歩圏内に固まってあります。
この辺りは, 市内中心部から少し離れているし, まだまだ観光客がそれほど訪れていないエリア。
そして, ちょっと早めの染井吉野なら, 水火天満宮の早咲きの紅枝垂桜もいけるかも。
また, 少し離れるけど, 16歳の牛若丸 ( 源義経 ) が奥州の平泉へ旅立つ時に, 平家打倒の宿願成就と旅の安全を祈願したとされる首途八幡宮 ( かどではちまんぐう ) 横の桜井公園の桜を観に行ってもOK。
その首途八幡宮のすぐ北には, 背丈の低い遅咲きの桜が境内に咲き誇る雨宝院もあり。
堀川寺之内周辺にはオススメの桜スポットが満載。
本法寺 アクセス
本法寺は, 小川通寺之内上ルにあります。
・京都市バス 「 堀川寺之内 ( 青マーク ) 」 バス停下車, 徒歩約4分。
・地下鉄烏丸線「今出川駅 ( 緑マーク ) 」2番出入口から徒歩約13分。
詳しいアクセスを見る
市バス「 堀川寺之内 」へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが, 京都駅前バスターミナル ( pdf )。
四条烏丸 ( 地下鉄四条駅 ) から
四条烏丸バス停は, A~Gの合計7か所あります。 行先によって乗車する停留所は違います。
A 青 | B 緑 | C 赤 | D 紫 | E 橙 | F 茶 | G 黄 |
※ 京都市バスの掲載内容は, 経年と共に変更される可能性もありますので, 京都市バス時刻表でご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
地下鉄
JR京都駅から
JR京都駅下車後, 地下鉄 「 京都駅 」から [ 国際会館 行き ] に乗車, 『 今出川駅 』下車, 2番出入口から徒歩約13分。
四条烏丸から
地下鉄 「 四条駅 」から [ 国際会館 行き ] に乗車, 『 今出川駅 』下車, 2番出入口から徒歩約13分。
近くの桜スポット
妙顕寺
門前の2本の紅枝垂桜がめっちゃ元気で印象的なお寺。 この2本の紅枝垂桜を見るだけでも妙顕寺は値打ちあり ! ! なんか元気も貰えます (^^)
ここ以外にも綺麗な桜の風景が見られるので, 妙顕寺はめっちゃオススメ !
妙顕寺 ( 本法寺から徒歩約3分 )
水火天満宮
境内に, どっしりと垂れ桜が存在感を誇っています。 樹高がそれほど高くないので, その華やかなピンク色の花びらを真近で桜を楽しめます。 個人的にも水火天満宮の枝垂れ桜の色は好み。
水火天満宮 ( 本法寺から徒歩約4分 )
さらに近くの桜スポットを見る
妙蓮寺
本法寺から徒歩約5分にあるのが, 「 妙蓮寺 」。
御会式 ( おえしき ) 桜 ( 10月桜 ) を初めて見ました。 言い伝えも合わせて不思議な桜。 本堂横にも桜があるけど, 駐車場もかねているので少し残念。 庫裡の前の枝垂桜は美しく一見の価値あり。 また, 墓地には赤穂義士遺髪の墓もあります。
近くの観光スポット
小川通
本法寺の前の道が, ちょうど小川通。
小川通寺之内上ルには, 表千家の不審菴, 裏千家の今日庵が並んであります。 そのためと思いますが, この辺りだけ雰囲気が違います。 石畳風で道が整備され, 町並みと共に, 京都らしい雰囲気を醸し出しています。
花見小路通の人混みが嫌だという人には, ここはオススメ ! ! ! ! 観光客が少なく, ゆったり静かに, 京都に浸れます。
小川通 ( 本法寺の前の道が小川通 )
応仁の乱激戦地 百々橋の合戦跡
応仁の乱で東軍西軍が激突した激戦の地。 当時はここに小川が流れていて, 橋の基礎になった石が面影を偲ばせてくれます。 本法寺から徒歩約2分。
さらに近くの観光スポットを見る
山名宗全の邸宅跡
山名宗全は, 京都で約11年も続いた応仁の乱の西軍総大将。 本法寺から徒歩約7分のところにあります。
細川勝元邸宅
細川勝元は, 応仁の乱の東軍総大将。 山名宗全の邸宅跡のように石碑は存在しないけど, 1区画にわたる広い邸宅だったよう。 歴史に消えていった “東陣” の悲しさですね。 上京区に頑張ってもらって, 細川勝元邸跡の碑を建ててほしいもの。 本法寺から徒歩約3分のところにあります。
紫式部 ・ 小野篁の墓
本法寺から徒歩約9分のところにあるのが, 「 紫式部 ・ 小野篁の墓 」。
紫式部は「 源氏物語 」の作者。 小野篁 ( おののたかむら ) は, 昼間は朝廷に出仕し, 夜は “閻魔大王” に仕えていたという伝説があり,「 今昔物語 」などにも語られています。
紫式部は, 当時としてはドロドロした恋愛物語を書いた事で風紀を乱し, 人々を惑わせたという理由で, 「 紫式部は “地獄” へ落ちた ! 」 と考えられていました。
「 紫式部を地獄から助けだしたい ! 」 と思った人々がすがったのが, 夜に閻魔大王のお手伝いをしていた 「小野篁」。 小野篁から閻魔様にお願いをしてもらい, 紫式部を地獄から救いだして欲しい ! ! との思いから, お墓を隣同士にしたのだそう。
本法寺 桜 2023 まとめ
2023年は染井吉野の満開時に本法寺へ訪れることが出来て, 大満足。
本法寺は桜の数はそれほど多くないんだけれど, 染井吉野が印象的な植えられ方をしていている。
心に残る桜の風景を眺めることが出来ます。
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