「 妙蓮寺 遅咲き桜 」
妙蓮寺は、早咲きから遅咲きの桜が観られる京都でもめっちゃ貴重なお寺。
妙蓮寺は御会式桜や染井吉野もあるけど、遅咲きの紅枝垂桜や紅白の八重桜も綺麗。

今回は遅咲きの桜を中心に案内します。
妙蓮寺 遅咲きの桜
方丈前にある紅枝垂桜


方丈前の枝垂桜 2025年4月14日撮影



形の良い綺麗な紅枝垂桜。
妙蓮寺に訪問した時には残念ながら満開を少し過ぎた辺り。
白い八重桜


山門をくぐった先の鐘楼横に遅咲きの白い八重桜。


幾重にも重なる大振りな花びらが見事。


妙蓮寺の山門をくぐって左。
駐車場の先にある慈詮院の入口辺りにも白い八重桜。
赤い八重桜(牡丹桜)


本堂の東側と方丈前に赤い八重桜(牡丹桜)が植えられています。
2025年4月14日時点では咲き始め。


赤い八重桜の満開(2020年撮影)





花の重さで地面につきそう。
妙蓮寺 その他の桜
妙蓮寺は早咲きから遅咲きの桜が楽しめる。
御会式桜(おえしきさくら 10月桜)という珍しい桜も見られます。
桜モデルコース寺之内
京都市上京区の堀川寺之内周辺には, 妙蓮寺の他にも、妙顕寺・本法寺と桜スポットが徒歩圏内に固まってあります。
この辺りは市内中心部から少し離れているし、まだまだ観光客がそれほど訪れていないエリア。
そして、ちょっと早めの染井吉野なら水火天満宮の早咲きの紅枝垂桜もいけるかも。
また少し離れるけど、16歳の牛若丸(源義経)が奥州の平泉へ旅立つ時に、平家打倒の宿願成就と旅の安全を祈願したとされる首途八幡宮(かどではちまんぐう)横の桜井公園の桜を観に行ってもOK。
その首途八幡宮のすぐ北には背丈の低い遅咲きの桜が境内に咲き誇る雨宝院もあり。



堀川寺之内周辺にはオススメの桜スポットが満載。


妙蓮寺について
法華(日蓮)宗 京都二十一ヶ寺の本山で日蓮上人の孫弟子 日像上人を開基とします。
永仁二年(1294)に造酒屋の柳屋仲興が日像上人に帰依して西洞院五条の邸宅を寺に改めて、柳寺と称したのが始まり。
応永年間(1420年頃)に日存、日道、日隆、日慶らが大宮通四条下るに伽藍を移築造営して妙蓮寺と名前を改めました。
その後、度々移転し、天正十五年(1587)、豊臣秀吉の聚楽第造営の時、現在地に遷されました。
赤穂義士遺髪の墓
切腹した四十六人の遺髪を同志であった寺坂吉右衛門が赤穂城下への帰路道中に、京都伏見に住む片岡源五右衛門の姉宅に立ち寄り、当時の事情により遺髪を託しました。
赤穂義士の遺髪は主君の三回忌にあたる元禄十七年二月四日、この姉が施主になり菩提寺である妙蓮寺に墓を建立して納められました。
以降、三百年の風雪によって痛みが激しいため平成十四年二月四日に再建。
赤穂義士
元禄十四年(1701)勅使下向の接待役であった赤穂藩主 浅野長矩が城中典礼の儀で恥をかかせた吉良上野介を刀で斬りつけるという事件を起こしました。
この事件で浅野長矩は切腹。
主君の仇を討つために、赤穂藩の家臣大石内蔵助ら 四十七人が吉良邸に討ち入り吉良上野介を打ち取りましたが、罪により切腹となりました。
妙蓮寺 アクセス
寺之内通堀川西入ルにあります。
・京都市バス「堀川寺之内」バス停(青マーク)下車徒歩約2分
・地下鉄烏丸線「今出川駅」下車, 2番出入口(緑マーク)から徒歩約15分
詳しいアクセスを見る
市バス「堀川寺之内」バス停へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
B1乗場 | 9号系統 二条城・西賀茂車庫 行き |
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下車 | 堀川寺之内バス停下車徒歩約2分で「妙蓮寺」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
D乗場 | 12号系統 二条城・金閣寺・立命館大学 行き |
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下車 | 堀川寺之内バス停下車徒歩約2分で「妙蓮寺」 |
※京都市バスの掲載内容は経年と共に変更される可能性もありますので、京都市バス時刻表でご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
地下鉄
JR京都駅から
JR京都駅下車後、地下鉄 「京都駅」から [国際会館 行き] に乗車、『今出川駅』下車、2番出入口から徒歩約15分
近くの桜スポット
近くの桜スポットを見る
本法寺
妙蓮寺と同じく公共交通機関では市バスのアクセスしか恵まれていない(地下鉄の駅からは遠い)から、今のところ観光客も多くなく落着いて桜を楽しめます。派手さはないけど桜の配置が絶妙で心に残る風景を見ることができます。
本法寺 (妙蓮寺から徒歩約5分)
妙顕寺
門前の2本の紅枝垂桜がめっちゃ元気で印象的なお寺。この2本の紅枝垂桜を見るだけでも妙顕寺は値打ちあり ! ! なんか元気も貰えます(^^) ここ以外にも綺麗な桜の風景が見られるので妙顕寺はめっちゃオススメ !
妙顕寺 (妙蓮寺から徒歩約5分)
水火天満宮
境内にどっしりと垂れ桜が存在感を誇っています。樹高がそれほど高くないから、その華やかなピンク色の花びらを真近で桜を楽しめます。
水火天満宮 (妙蓮寺から徒歩約6分)
雨宝院
御室桜と同じ品種の背丈の低い桜がこじんまりとした境内に咲き誇ります。ほぼ閉ざされた空間に立っていると桜の花で上から蓋をされ、包み込まれているように感じます。
雨宝院 (妙蓮寺から徒歩約7分)
近くの観光スポット
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山名宗全の邸宅跡
山名宗全は京都で約11年も続いた応仁の乱の西軍総大将。妙蓮寺から徒歩約3分のところにあります。
小川通
小川通寺之内上ルには表千家の不審菴、裏千家の今日庵が並んであります。そのため、この辺りだけ雰囲気が違う。 石畳風で道が整備され、町並みと共に、京都らしい雰囲気を醸し出しています。
小川通 (妙蓮寺から徒歩約4分)
応仁の乱激戦地 百々橋の合戦跡
妙蓮寺から徒歩約4分にあるのが応仁の乱で東軍西軍が激突した激戦の地である百々橋跡。当時はここに小川が流れていて、橋の基礎になった石が面影を偲ばせてくれます。
細川勝元邸宅
妙蓮寺から徒歩約5分にあるのが、応仁の乱 東軍総大将の「細川勝元邸宅」。山名宗全の邸宅跡のように石碑は存在しないけど、1区画にわたる広い邸宅だったよう。
紫式部・小野篁の墓
本法寺から徒歩約9分のところにあるのが「紫式部・小野篁の墓」。
紫式部は「源氏物語」の作者。小野篁(おののたかむら) は昼間は朝廷に出仕し、夜は閻魔大王に仕えていたという伝説があり「今昔物語」などにも語られています。
妙蓮寺 遅咲き桜 2025 まとめ



今回は遅咲きの桜を中心に案内しました。
方丈前の紅枝垂桜は満開を少し過ぎた辺り。
鐘楼横や慈詮院の白い八重桜はほぼ満開が楽しめた。
4月14日時点で、本堂横の赤い八重桜はまだまだ。



あと5日後位かなー。
妙蓮寺は市バスのアクセスしか恵まれていないから、観光客も少ないし、大好きな桜スポット。



穴場です。
門前の桜+御会式桜⇒染井吉野⇒紅枝垂桜+白の八重桜⇒赤の八重桜( 牡丹桜 ) の順番で見頃を迎えていきます。
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