「 本法寺 桜 」
京都市上京区にある応仁の乱 激戦の地「百々橋跡」からすぐ北にあるのが『本法寺』。
本阿弥光悦を排出した本阿弥家の菩提寺で、インバウンド観光客の少ない桜スポット。
簡素で上品な桜の風景を見せてくれるお寺です。
本法寺 桜 見どころ
本法寺の桜はそれほど多くはないけど、境内の建造物を引き立てるようなポイントに桜が配置されている。
境内を回遊式の庭園のように歩きながら、簡素な中にも上品で印象的な桜の風景を楽しむことができます。
仁王門前

本法寺の仁王門 2025年4月4日 撮影
2025年は少し早かった。
仁王門前の桜は7分咲き位。
参道周辺

参道から多宝塔を眺める景色が本法寺で一番の桜ポイント。
ただこの時は仁王門前と同じで7分咲き位。
満開時の同じポイントからの眺めは下記(2023年撮影)。


めちゃくちゃ綺麗!!
大摩利支尊天


石畳の横にある大摩利支尊天。
ここも桜が濃いポイント。


この辺りから多宝塔を見るのもオススメ。
多宝塔周り


多宝塔の周りにも桜が植えられています。


本堂前


本堂の前にも堂々たる桜があるけど、少し早めだった。
2024年撮影の満開時は下記


本法寺について
叡昌山 本法寺といい、日蓮宗の本山の一つ。
永享八年(1436)本阿弥清信が日親証人を初代住職に迎え、創建したのが本法寺の始まり。
はじめ四条高倉にありましたが、天文五年(1536)※法華の乱によって焼失してしまい、その後現在の地に移りました。
※延暦寺の衆徒が京都法華宗徒を武力で洛外へ追放した事件。
江戸時代には後水尾天皇・紀州徳川家の保護を受けて繁栄しました。
現在の建物は江戸時代後期に再建されたもので、本阿弥光悦作庭の「巴の庭」は有名。
寺宝には銭舜拳(せんしゅんきょ)筆と伝えられる蓮花図(れんげず)・群介図・中文殊左右寒山拾得(かんざんじっとく) 画像・長谷川等伯筆の仏大涅槃(ねはん)図など絵画十点と本阿弥光悦筆の法華題目抄など書二点の重要文化財を所蔵しています。
本阿弥家の菩提寺
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)は江戸時代初期の書家、陶芸家、蒔絵師、芸術家、そして茶人。書は寛永の三筆の一人と称され、その書流は光悦流の祖と仰がれる。
Wikipedia
その本阿弥光悦一族の菩提寺が本法寺。
光悦の書画・什器(じゅうき 日常生活用の器具)も多数所蔵し、本法寺の国指定名勝 巴の庭も作庭しました。
インバウンド観光が少ない桜スポット
インバウンド観光客は京都の有名な桜スポットへ行きがち。



自分達が海外旅行へ行くときもメインスポット優先で訪問しますよね。
京都市中心部から離れ、市バスのアクセスがメインの堀川寺之内エリアまで来ることはあまりない。
まだまだ本法寺はインバウンド観光客には知られていない桜スポットです。
桜モデルコース寺之内
京都市上京区の堀川寺之内周辺には、本法寺の他にも妙顕寺・妙蓮寺と桜スポットが徒歩圏内に固まってあります。
この辺りは市内中心部から少し離れているし、まだまだ観光客がそれほど訪れていないエリア。
そして、ちょっと早めの染井吉野なら、水火天満宮の早咲きの紅枝垂桜もいけるかも。
また、少し離れるけど、16歳の牛若丸(源義経)が奥州の平泉へ旅立つ時に、平家打倒の宿願成就と旅の安全を祈願したとされる首途八幡宮(かどではちまんぐう)横の桜井公園の桜を観に行ってもOK。
その首途八幡宮のすぐ北には、背丈の低い遅咲きの桜が境内に咲き誇る雨宝院もあり。



堀川寺之内周辺にはオススメの桜スポットが満載。


本法寺 アクセス
本法寺は小川通寺之内上ルにあります。
・京都市バス「堀川寺之内(青マーク)」バス停下車, 徒歩約4分
・地下鉄烏丸線「今出川駅(緑マーク)」2番出入口から徒歩約13分
詳しいアクセスを見る
市バス「堀川寺之内」へ
京都駅前バスターミナル(JR中央口前)から
JR京都駅の中央口(京都タワー側)の前にあるのが京都駅前バスターミナル
B1乗場 | 9号系統 二条城・西賀茂車庫 行き |
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下車 | 堀川寺之内バス停下車徒歩約4分で「本法寺」 |
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
D乗場 | 12号系統 二条城・金閣寺・立命館大学 行き |
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下車 | 堀川寺之内バス停下車, 徒歩約4分で「本法寺」 |
※京都市バスの掲載内容は京都市バス時刻表で確認してください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
地下鉄「今出川駅」へ
JR京都駅から
JR京都駅下車後、地下鉄 「京都駅」から [国際会館 行き] に乗車、『今出川駅』下車、2番出入口から徒歩約13分。
近くの桜スポット
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妙顕寺
門前の2本の紅枝垂桜がめっちゃ元気で印象的なお寺。 この2本の紅枝垂桜を見るだけでも妙顕寺は値打ちあり ! ! なんか元気も貰えます (^^)
ここ以外にも綺麗な桜の風景が見られるので妙顕寺はめっちゃオススメ !
妙顕寺(本法寺から徒歩約3分)
水火天満宮
境内に、どっしりと垂れ桜が存在感を誇っています。樹高がそれほど高くないので、その華やかなピンク色の花びらを真近で桜を楽しめます。
水火天満宮(本法寺から徒歩約4分)
妙蓮寺
本法寺から徒歩約5分にあるのが「妙蓮寺」。
御会式(おえしき)桜(10月桜)を初めて見ました。言い伝えも合わせて不思議な桜。本堂横にも桜があるけど、駐車場もかねているので少し残念。庫裡の前の枝垂桜は美しく一見の価値あり。また墓地には赤穂義士遺髪の墓もあります。
近くの観光スポット
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小川通
本法寺の前の道が, ちょうど小川通。
小川通寺之内上ルには, 表千家の不審菴, 裏千家の今日庵が並んであります。そのためと思いますが、この辺りだけ雰囲気が違います。石畳風で道が整備され、町並みと共に、京都らしい雰囲気を醸し出しています。
小川通(本法寺の前の道が小川通)
応仁の乱激戦地 百々橋の合戦跡
応仁の乱で東軍西軍が激突した激戦の地。当時はここに小川が流れていて、橋の基礎になった石が面影を偲ばせてくれます。本法寺から徒歩約2分。
山名宗全の邸宅跡
山名宗全は京都で約11年も続いた応仁の乱の西軍総大将。本法寺から徒歩約7分のところにあります。
細川勝元邸宅
細川勝元は応仁の乱の東軍総大将。山名宗全の邸宅跡のように石碑は存在しないけど、1区画にわたる広い邸宅だったよう。歴史に消えていった「東陣」の悲しさですね。上京区に頑張ってもらって、細川勝元邸跡の碑を建ててほしいもの。本法寺から徒歩約3分のところにあります。


紫式部・小野篁の墓
本法寺から徒歩約9分のところにあるのが「紫式部・小野篁の墓」。
紫式部は「 源氏物語 」の作者。小野篁(おののたかむら)は、昼間は朝廷に出仕し、夜は閻魔大王に仕えていたという伝説があり、「今昔物語」などにも語られています。
本法寺 桜 2025 まとめ
本法寺は7~8分咲き。
ちょっと訪問が早めだった。
平日だったけど、相変わらず観光客は少な目。
本法寺を含め、堀川寺之内エリアにある妙顕寺、妙蓮寺はインバウンド観光客の少ない桜スポット。



インバウンド観光客にうんざりしている人にはオススメです。
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