京大の東 吉田山にある穴場の桜スポットが「金戒光明寺」。
新選組の誕生の地としても有名。
山門の周りなどに綺麗な桜があります。
金戒光明寺 桜 見どころ
山門周り

2025年4月8日撮影
金戒光明寺の桜の一番の見どころは山門を彩る桜。
参道横に桜が植えられていて、壮麗な山門を華やかに彩ります。


かなり綺麗。一見の価値あり。
この山門は江戸幕府の命令によって、文政十一年(1828)に再建に取りかかり、萬延元年(1860)に完成しました。山門楼内には、等身座像の釈迦三尊(釈迦・文殊・普賢) と十六羅漢の像が安置されています。



山門を抜けてどちらに行くか迷うところ (^^)
・真っ直ぐ桜の咲いている参道の階段へ
・右へ曲がって三重塔へ


ここは参道の階段を登った先にある御影堂へお参りしておきましょう。
参道の階段にも鐘楼の下辺りに染井吉野が植えられています。
御影堂


階段を登った先にあるのが御影堂。
阿弥陀堂


阿弥陀堂の左右にも染井吉野。
光明寺の中で一番古い建物で、慶長十年(1605)に豊臣秀頼によって再建されました。
本尊は※恵心僧都源信の最終作と伝えられている阿弥陀像がお祀りされています。源信が仏像彫刻をやめるときにのみを納めたことから「のみおさめの如来」とか「お止めの如来」といわれています。
※平安時代中期の天台宗の僧。恵心僧都(えしんそうず)と尊称される。
三重塔 ( 文殊塔 ) へと続く階段


山門をくぐって右へ曲がると三重塔へ向かう道。
蓮池に架かる極楽橋を渡って三重塔へ登っていきます。


階段を登りきったところにあるのが三重塔。
この辺りにもたくさん桜が植えられています。
その前に金戒光明寺で忘れてはいけないものが。


ちょうど階段の登り口辺り。
その髪型で一躍有名になった五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)が鎮座。
通称はアフロ地蔵(アフロ阿弥陀) 。



近くで見ると、ほんと見事な髪型(^^)
五劫思惟阿弥陀仏は人々の救済を願い気の遠くなるような長い時間修業を続けていたために、髪の毛が伸びてこのようなお姿になったといわれています。
五劫思惟阿弥陀仏にご挨拶したら、階段を登って三重塔へ。


頂上には三重塔があります。
寛永十年(1633)に、徳川二代将軍秀忠の菩提を弔うために建立されました。塔の内部には文殊菩薩が祀られていましたが、平成二十年四月に御影堂に移されました。



ここからの眺めがまた爽やか。


三重塔の建っているところは高い位置にあるから、京都市内を一望できます。
金戒光明寺と真如堂はつながってる ? !



そうなんです。 つながってます!!
三重塔の先にはお墓しかないから、ここまで来たとしても、なかなか先へは行きにくい雰囲気になっているんです。
途中にある「会津藩殉難者墓地」を過ぎると、真如堂の本堂裏へ。
自然な流れで金戒光明寺の桜を楽しみながら真如堂の本堂裏へと廻れます。
もちろん、金戒光明寺の桜を観終えた後で、御影堂の前から真如堂の総門へと通常のルートをたどっていってもOK。



ここは知る人ぞ知るルートで行ってみてはどうでしょう(^^)
金戒光明寺について
地元の人には「黒谷」さんと呼ばれて親しまれています。
幕末に京都守護職 会津藩 松平容保(かたもり)の本陣が置かれていました。
京都守護職御預かりだった「新選組」が生まれたのも、ここ金戒光明寺。


金戒光明寺は知恩院と共に、徳川幕府に何かあったときに、軍事的な役割を持った要塞としての役目もありました。
高麗門はお寺で使うようなものではなく、お城で使用するもの。
扉は分厚く頑丈に造られています。
そして、高麗門をくぐり、山門までは城のように石垣が整然と続いています。
オススメの桜めぐりコース
吉田山の南東側にある桜スポットは金戒光明寺を含めて、めっちゃオススメ!!!!
・もちろん桜が綺麗だし、同じエリアに固まってあるから廻り易い
・ひとつを観て、さあ次へ電車やバスで移動ってことがない



他の有名どころよりも観光客が少なめなのも嬉しいポイントですね。



ただ、坂道等もあるから、足に自信がある人向け。
全行程は約1.8kmで、歩くだけなら25~35分。
桜を観ながらだから、1時間30分もあれば十分廻れると思います。



ちょっとしたハイキング程度がOKの人は是非試してみてください(^^)


金戒光明寺 アクセス
金戒光明寺は市バスでのアクセスしか恵まれていません。
「岡崎道(青マーク)」バス停下車だと、金戒光明寺の高麗門まで徒歩約3分。
「東天王町(緑マーク)」バス停下車だと、金戒光明寺の山門まで徒歩約9分。
金戒光明寺へは、どちらのバス停からも行けるけど、近いのが「岡崎道」バス停。ただ「岡崎道」バス停へはJR「京都駅」からはバスが出ていない。
もしJR「京都駅」から金戒光明寺へ行きたいのなら「東天王町」バス停に停まる5号系統に乗車してください。
詳しいアクセスを見る
市バス「岡崎道」バス停下車, 金戒光明寺の高麗門へ
四条河原町から
四条河原町バス停は、A~Hの合計8か所。 行先によって乗車する停留所は違います。
E乗場 | 203号系統 祇園・熊野・銀閣寺 行き |
---|---|
H乗場 | 32号系統 平安神宮・銀閣寺 行き |
下車 | 岡崎道バス停下車、徒歩約3分で「 金戒光明寺の高麗門 」 |
市バス「東天王町」バス停下車, 金戒光明寺の山門へ
京都駅前バスターミナル ( JR中央口前 ) から
JR京都駅の中央口 ( 京都タワー側 ) の前にあるのが京都駅前バスターミナル
A1乗場 | 5号系統 四条烏丸・平安神宮・銀閣寺・岩倉 行き |
---|---|
下車 | 東天王町バス停下車, 徒歩約9分で「 金戒光明寺の山門 」 |
※ 京都市バスの掲載内容は、京都市バス時刻表でご確認ください。万が一、間違っていたとしても責任は負いかねます。予めご了承ください。
金戒光明寺 近くの観光スポット
近くの観光スポット
真如堂
三重塔をはじめ見所がいっぱいの紅葉スポット。
拝観料無しでいっぱいの紅葉を楽しめるのもありがたいところ。 ( ※書院や庭園の拝観には, 拝観料が必要。 ) 最盛期の時期が違う箇所もあるので、長い間紅葉を楽しむことが可能。
三重塔⇒会津藩殉難者墓地と進むと、真如堂の本堂裏へ出ます。
真如堂(金戒光明寺の文殊塔から真如堂の本堂裏まで徒歩約3分)
岡崎神社
金戒光明寺から徒歩約3分にある岡崎神社は古くから、多産のうさぎが氏神の使いとされていました。だから、境内には本殿や本殿前の狛うさぎ、手水舎など、いたるところにウサギがいっぱい !
延暦十三年(794)、桓武天皇の平安京遷都の際に王城守護のために、平安京の四方に建立された社のひとつとされています。都の東方に鎮座することから「東天王」といわれました。
今でも、岡崎神社のあるところは「東天王町」 と呼ばれています。
竹中稲荷社
金戒光明寺から徒歩約8分、ひっそり静かに佇んでいるのが「竹中稲荷神社」。
観光客はほぼ皆無。平日しか行ったことはないけど、休日でもおそらく少ないでしょう。人混みを忘れて、風の音や鳥のさえずりを聞きながら紅葉を満喫。毎年、ここで心癒されています(^^) 春には鳥居周辺の桜が、めっちゃ美しい ! !
金戒光明寺 桜 2025 まとめ
金戒光明寺も満開の時に訪れることができた。
青空+満開の桜という嬉しい訪問。



桜に彩られた山門は壮麗な上に、美しいの一言。
この景色を観るだけでも金戒光明寺へ来る価値あり。
これだけ素晴らしい桜の風景が眺められるのに、金戒光明寺は観光客は少な目。



今のところ、まだ穴場です。
金戒光明寺と合わせて、吒枳尼天・真如堂、竹中稲荷神社を廻れば、桜を堪能できます。
コメント