「 上品蓮台寺 枝垂桜 」
平安時代にはあの世とこの世の境目と考えられていた千本鞍馬口から少し北へ上がったところ。
「上品蓮台寺 ( じょうぼんれんだいじ )」がひっそりと佇んでいます。
上品蓮台寺 枝垂桜 見どころ

2024年4月1日 撮影
上品蓮台寺の門をくぐった先に枝垂桜が植えられています。

門のすぐ近くにあるのが上品蓮台寺の枝垂桜の良いところ。

綺麗な受付嬢に迎えられているような感じ (^^)


上品蓮台寺のいいところは, 他の桜スポットに比べたら観光客が少ないこと。



だだし、午前中。
京都市中心部から離れているし、市バス以外のアクセスに恵まれていない。
去年より人は多かったけど、ゆったり落ち着いて枝垂桜を楽しむことができた。



観光客は年々増えているから心配。
上品蓮台寺 染井吉野
上品蓮台寺は枝垂桜だけではなく, 染井吉野などの桜も植えられています。
ただ、ここ何年かは早咲きの枝垂桜に合わせて訪問しているから、染井吉野の見頃には早い。
下の画像は2019年4月に撮影したもの。


本堂前の石畳を右へ行ったところにも, 染井吉野が植えられています。


上品蓮台寺について
古くは聖徳太子の創建と伝えられ、当時は香隆寺といっていましたが、天徳四年 ( 960 ) に宇多法皇の祈願により、寛空 ( かんくう ) 僧正が再建。寺号を上品蓮台寺と改めたといわれています。
当時は広大な寺域を誇っていましたが応仁の乱によって焼失。
文禄年間 ( 1592 ~ 96 ) に性盛上人が復興し、この付近の蓮台野一帯に十二の子院を建立したことから「十二坊」の名で知られるようになりました。
仏師 定朝 ( じょうちょう )
平安時代の後期に活躍した※仏師・定朝の墓があります。
仏師で初めて高僧にまで昇進し、仏師の社会的地位や名誉が公認されるという革新的な役割を果たしました。※ 仏像を専門に造る彫刻家のこと
定朝は, 十二坊あった塔頭のひとつ「照明院」を建立し、宇治の平等院の阿弥陀如来像を完成した四年後の天喜五年 ( 1057 ) 十一月一日に京都で亡くなり、遺体は上品蓮台寺に埋葬されました。
源頼光朝臣の塚


上品蓮台寺墓地の中に、ひときわ目立つ大きな木があります。
その根元にあるのが, 「源頼光朝臣の塚」。 源頼光 ( みなもとのよりみつ ) は平安時代中期の武将。
謡曲「土蜘蛛」では頼光が原因不明の熱病で伏しているところに土蜘蛛の化身が現れて襲ってきました。
頼光は名刀 “膝丸 ( ひざまる )” で切りつけると、傷を負った土蜘蛛はその場から逃走。
家来の渡辺綱 ( わたなべ の つな ) らが土蜘蛛の血の跡を追っていくと、大きな塚に辿り着きました。
渡辺綱らが辺りを探していると、大きな山蜘蛛が襲ってきたので、返り討ちにして退治した。という能のお話。
その塚が上品蓮台寺の近くにあったといわれています。
元々、千本鞍馬口西入ルにあったのを、昭和初期にこの場所へ移したそう。
上品蓮台寺 アクセス
京都市バス「千本鞍馬口」バス停下車徒歩約1分。 千本通鞍馬口上ルにあります。
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千本ゑんま堂
上品蓮台寺から徒歩約4分にあるのが, 「千本ゑんま堂」。
平安京の西の風葬地である蓮台野へ死者を送るこの辺りは, この世とあの世の境目と考えられていました。 千本ゑんま堂の本尊は, なんと「閻魔さま」。
死者はここで, 生前行いが悪ければ, 閻魔大王に地獄へ送られていたかもしれませんね。
釘抜地蔵 ( 石像寺 )
上品蓮台寺から徒歩約7分にあるのが, 「釘抜地蔵 ( 石像寺 )」。
「釘抜地蔵」は, あらゆる “苦” を抜き取ってくれるということだけど, それらの “苦” を抜き取ってもらった人々が納めた「釘抜と二本の五寸釘」が地蔵堂の壁一面に納められています。 圧倒される光景。
キッチンパパ
上品蓮台寺から徒歩約9分にあるのが, 「キッチンパパ」。
お米屋もやっている洋食屋。 ハンバーグ & コロッケ共に美味しかった ! ! ごはんもお替り自由で, おなか一杯。 数量限定で玄米も選べます。
上品蓮台寺 桜 2024 まとめ
上品で慎ましやかな枝垂桜が青空から降り注ぐ印象的な姿を見せてもらった。
本満寺の観光客がめっちゃ多かったから、もしや上品蓮台寺も?
と思いながら訪問したけど、心配するほど多くなかった。
上品蓮台寺の枝垂桜は本満寺ほど知れ渡っていないことと、市バスのアクセスしか恵まれていないことが幸いしている。
過去の上品蓮台寺
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所在地 | 京都市北区千本通鞍馬口上ル紫野十二坊町33−1 上ル下ル西入東入について |
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電話 | 075-461-2239 |
※ 拝観時間・拝観料等は変更されることがありますので, 寺院にご確認ください。 万が一, 間違っていたとしても, 責任は負いかねます。 予めご了承ください。
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